2024年3月、KORG opsixシリーズに新たな商品が加わりました。
- 「opsix mk II」はopsixの同時発音数とボイシングを64ボイスに拡張したものです。
- 「opsix module」はopsixの鍵盤部分を省いてコンパクトにし、同時発音数とボイシングを80ボイスにしたものです。
opsixとopsix nativeを同時購入して使用しているKAMINがopsixとの違いをHPやマニュアル等で確認して、「購入価格と用途を比べて魅力を感じた方」にはポテンシャルの高い製品だと感じましたので、書きます。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixシリーズ。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。
opsixとopsix mk II、opsix moduleの違い
opsixとopsix mk II、opsix moduleの主な違いは、ボイス数です。
また、opsix moduleは鍵盤、PITCHホイール、MODULATIONホイールのコントローラーを省いたモジュール・タイプで、MIDIでコントロールするキーボードをお持ちの方によりコンパクトな形となっています。
取扱説明書を見てもopsix、opsix mk II、opsix SE、opsix moduleが統合化されているので、opsixのサウンド・ライブラリーがそのまま使えます。
opsix | opsix mk II | opsix module | |
鍵盤数 | 37鍵 (ベロシティおよび リリース・ベロシティ 対応) | 37鍵 (ベロシティおよび リリース・ベロシティ 対応) | 鍵盤なし |
同時発音数 | 32音 | 64音 | 80音 |
その他 | — | — | PITCHホイール、 MODULATIONホイール、 OCTAVEボタンなし* 19インチ・ラックに マウント可能 |
外形寸法 (WxDxH) | 565 × 338 × 90 mm | 565 × 338 × 90 mm | 483 x 172 x 104 mm |
質量 | 2.9kg | 2.9kg | 1.7 kg |
価格 ※2024年3月 Amazon調べ | 64,800円 | 78,333円 | 78,320円 |
*: opsix moduleは、ノート・トリガー機能によりステップ・ボタンを使って、プログラムの音色を確認したり、ステップ・シーケンサーに演奏を録音することができます。
ノート・トリガー機能を使っている時はSTEP15、16のボタンがオクターブボタンとして機能します。
取扱説明書に記載した内容を確認しました。
購入時に検討すべき項目
opsix mk II
opsix mk IIはopsix(以下、旧opsix)の同時発音数を増やしたものと考えて良いと思います。
価格が1万5千円程度の差があります。
opsixはサウンドによっては同時発音数が減ってしまいます。
どんなサウンドが同時発音数が減るのか取扱説明書には明確な記載はされていませんが、UNISON機能では減る可能性があると思います。
opsixは複数のサウンドを同時に鳴らす機能はないので、実際に演奏していて同時発音数が影響があるのは、
- リリース(減衰音)の長い音を早弾きする
- エフェクトで残響音(ディレイやリバーブ等)を長く設定している
- その他、同時に発音させる音が多い
といったことになります。
今後どんな使い方をするのかわからない場合、opsix mk IIの方が同時発音数が増えたことにより安心感があります。
旧opsixもopsix mk IIの発売により在庫のみになっていると思います。
同時発音数に影響がある使い方はしないし価格が少しでも安いものを購入したい場合、早めに購入する必要がありますね。
opsix module
既にMIDIコントローラーを持っていて、鍵盤やコントローラーが不要なら、よりコンパクトで同時発音数が多いopsix moduleがより魅力的なものとなります。
取扱う上でソフトウェア・シンセサイザーとしてopsix nativeも選択肢として入ってくると思います。
ソフトウェア・シンセサイザーの主なデメリットは、導入するPCのスペック以外にもPCの環境や場所による動作が不安定となる要因があるということです。
- ソフトウェア・シンセサイザーの場合、同時に使われるソフトがあると、負荷による処理の遅延等が発生する可能性がある
- 持ち運ぶ際に場所の環境に左右される要因が高くなる
- ライ1ブで使用する場合、電磁波等によりPCの動作に影響がある場合がある
ハードウェア・シンセサイザー、ソフトウェア・シンセサイザーともにメリット・デメリットがありますので、ご自身が利用する用途を把握したうえで選択してくださいね。
私はハード、ソフトのメリット/デメリットを検討した結果、
opsixとopsix nativeの同時購入しました。
まとめ
今回は2024年3月に発売された「opsix mk II」、「opsix module」について、opsix(旧opsix)との違いを説明しました。
同時発音数が違いますが、音作りをする上でのパラメーターは基本的な違いはなし。
同時発音数が多いのは安心感があります。
opsixシリーズで搭載されているFM音源はサンプリング音源やアナログ音源のシンセサイザーでは得られないサウンドが得られるのが最大のメリットです。
今までFM音源シンセサイザーのユーザーだった方でも再度学ばないといけないぐらいたくさんの機能が詰め込まれています。
opsixシリーズの各機能の説明は、音とイメージ付きで本ブログで詳しく説明しています。
opsixの豊富な機能は新たなサウンドを生み出す可能性があり、まだまだ追求できるところが最大の魅力です。
opsixシリーズ、面白いですよ!!
では。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixシリーズ。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。
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