みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は「[サウンド・エンジン編] KORG opsix、opsix nativeの進化版を考えてみた」と題して、KAMINが妄想した進化版opsixのサウンド・エンジンについて書きます。
今回、ハード編・サウンド・エンジン編・opsix native編と分けて書いています。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixシリーズ。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。
サウンド・エンジン
opsixのプログラムのパラメーター部分で「ここを改善してくれると助かる」とか「追加でこんな機能があると楽しい」といったことを妄想してみました。
オペレーター
- オペレーターを2つ追加
- オペレーターのパラメーターごとに表示して調節できる機能
- オペレーターを後段にシフトする機能
- オペレーターNo.を変更できる機能
- オペレーター全体のベロシティをコントロールする機能
オペレーターを2つ追加
オペレーターが6つというのはDX-7との互換性とかいろいろ考えて決められたものと思います。
しかしプリセット・プログラムを見ていても、最後段のオペレーターにMODE: FM以外のパラメーターがあったりして機能していないパラメーターがあったりします。
プログラマーが感じていると思うのですが、あと2つあればMODEの機能を使いこなせるのではないでしょうか?
キャリアとモジュレーターで作った音に対してMODEの機能を活用するにはもう1段追加して3段必要となります。
それが2組あると世界が変わると感じますね。
...アルゴリズムを再考しないといけないですが、アルゴリズムのNo.は互換性を保ちつつ追加できる仕組みを作ってほしいです。
オペレーターのパラメーターごとに表示して調節できる機能
例えば、オペレーターのエンベロープ・ジェネレーターの調整とかをしていると、「隣のオペレーターのアタック・タイムを調節したいのに表示を切り替えなきゃいけないんだ」と思ってしまう。
オペレーターと同じ数のノブがあるので、切り替えてアタック・タイムだけの表示にするとかできると効率的になると思います。
オペレーターを後段にシフトする機能
これ必要っ!
なぜならば、MODEの機能を活用するには既存のオペレーターの前段に入れる必要があるから。
オペレーターごとのパラメーターをコピーできても、わざわざ一つ一つコピーしていたら間違えるでしょ。
「キャリアと1つのモジュレーターで作った音にMODE: FILTERをかけたい」、「MODE:EFFECTでWAVESHAPERをかけたい」と思うと前段にオペレーターを入れたくなる。
オペレーターNo.を変更できる機能
上の機能の延長線となる機能です。
空きオペレーターがある時にオペレーターNo.とアルゴリズムを切り替えられる機能があると便利です。
適したアルゴリズムがない時はユーザー・アルゴリズムに切り替えられるようにすれば使い勝手がよくなるし、ユーザー・アルゴリズムが積極的に使われるようになる。
オペレーターが「空き」かどうかを示す必要があるけれど、エディットする場合は助かると思います。
オペレーター全体のベロシティをコントロールする機能
オペレーターごとにベロシティを調整しているけれど、プログラム全体のベロシティの調整はできない。
GLOBAL ATTACK TIMEとかあるから、ベロシティもプログラム全体として調整できるパラメーターが欲しい。
鍵盤を弾く強さは人それぞれなので、1つのパラメーターでコントロールできるメリットは大きい。
そしてベロシティの機能を一時的にOFFすることも可能になるし、音作りにとってもメリットが大きい。
オペレーターごとにGLIDE MODEを選択できる機能
これ、面白いと思うのですが、いかがでしょう。
GLIDEは全体にかかってしまう。
オペレーターごとにかけるかかけないか選択できると、また違った表現ができるのでは?
プログラムのバーチャル・パッチの設定をみると、オペレーターのCOURSE RATIOをLFOで操作するように設定している。
ならば、GLIDEをオペレーターごとに変化できるようにすれば、もっと楽しい変化を与えられるような気がします。
...結構マニアックだな(笑)
エンベロープ・ジェネレーター(EG)
- エンベロープ・ジェネレーターのパラメーター追加
- エンベロープ・ジェネレーターのCURVEのパラメーターに逆の値もほしい。
- エンベロープ・ジェネレーターの初期値を+/-できるようにしてほしい
エンベロープ・ジェネレーターのパラメーター追加
ディレイ・タイム
これがあると随分違ってくると思います。
変化の立ち上がりのポイントの可能性が出てくると思いますが、、、
アタック・タイムのCURVEパラメーター
アタック音で一工夫できると可能性が広がると思うので、ディレイ・タイムと同様にアタック・タイムにもカーブを調整できるようにすると、また面白さが出てくると思います。
DX-7のデータをopsix用に変換もできるのですが、エンベローブ・ジェネレーターとキーボード・レート・スケーリングの部分は確認が必要ですね。
バーチャル・パッチでNOTE NUMBERを使って変換しているのかなぁ。
エディットしていない人はopsixで使えるか/使えないかで判断するから、難しいですね。
DX-7発売から40年。
その時代のPROGRAMデータを持っている方にとっては、試したくなるでしょうね。
これからエディットを楽しむ人へ向けてわかりやすいように、ADSR形式の変更だと思っています。
その分、CURVEパラメーターで音作りが楽しめますね。
エンベロープ・ジェネレーターのCURVEパラメーターに逆の値もほしい
「ゆっくり減衰して急に終わる」なんて効果も作れるのでは?と感じてしまいます。
エンベロープ・ジェネレーターの初期値を+/-できるようにしてほしい
これはマニアックになるかもしれませんが、これがあると便利です。
エンベロープ・ジェネレーターで影響を与えているパラメーター側で操作しなくてもよくなるような仕組みがあると便利だなと思っています。
例えばカットオフ周波数に対してエンベロープ・ジェネレーターの効果を設定した場合、カットオフ周波数側は操作しなくてもよくなる仕組み。
それにFM音源の場合、レベルの初期値がプラスでも、モジュレーターであれば音が止まらなくなることはないし、シンセサイザーだから鳴りっぱなしでもいいような気もしますし。
デジタル・シンセサイザーならできるような気がします。
うまい方法を考えてください、KORGさん。
バーチャル・パッチ
- バーチャル・パッチの数を多くしてほしい
- バーチャル・パッチのON/OFF機能が欲しい
- バーチャル・パッチをあと4つ増やしてほしい
- ユーザー・アルゴリズムのパラメーターをバーチャル・パッチで操作できるようにしてほしい
- TYPEのようなパラメーターもバーチャル・パッチでコントロールできるようにしてほしい
バーチャル・パッチの数を多くしてほしい
プリセット音を確認しても、変化を追加したくなった時に数が足りなくなるんじゃないかと思います。
機能が増えれば使いたくなるのがバーチャル・パッチ。
機能を知ると使いたくなるのがバーチャル・パッチ(笑)
あと4つでもいいので。
バーチャル・パッチのON/OFF機能が欲しい
バーチャル・パッチはopsixの要の機能です。
この効果を確認するのに値を0にするのは面倒ですし、パラメーターをOFFにしたら、戻すのがもっと面倒になる。
空きのパラメーターがあるので、何とかならないかなぁ。
是非お願いします。KORGさん。
バーチャル・パッチをあと4つ増やしてほしい
オペレーターごとに2つ使うと12個なんてあっという間に使い切ってしまう。
あと4つぐらい増やして16個にしてほしい。
ユーザー・アルゴリズムのパラメーターをバーチャル・パッチで操作できるようにしてほしい
これは実験していて感じました。
今の仕様ではユーザー・アルゴリズムのパラメーターはバーチャル・パッチで操作できない。
できると変化量を変えたり、DIRECT OUTのON/OFFができて面白いんだけど...
TYPEのような選択するパラメーターじゃないからできるようになってほしいな。
TYPEのようなパラメーターもバーチャル・パッチでコントロールできるようにしてほしい
microKORG XL+では、PCM/DWGS波形がバーチャル・パッチでコントロールできました。
これを使うと、LFOとかで波形が変わっていくウェーブ・テーブル的なエディットができました。
可能性は広くしておくと、ユーザーは使うかもしれませんよ。
おかしくなることが当たり前だったアナログ・シンセサイザーの時のような仕様で良いのではないかと思います。
エフェクト
- コーラスとディレイのタイプを増やしてほしい
- エフェクトの接続の組み合わせがほしい
- エフェクトを通した音とバイパスした音との最終的なバランス機能が欲しい
- BPM系のエフェクトにTIMEの+/-機能が欲しい
コーラスとディレイのタイプを増やしてほしい
コーラスが一般的なものが1つで、もうちょっと味わいたい気持ちがあります。
これはmicroKORG XL+でも思った感想でした。
そしてディレイのタイプ。
microKORG XL+がいろいろとできたから思うのかもしれませんが、PANの振り方やモジュレーションのかけ方をタイプで選べるとか。
これならパラメーターの数も少なくて良いでしょ。
贅沢かなぁ。
エフェクトの接続の組み合わせがほしい
microKORG XL+に比べてシンプルになった分、わかりやすさはあるのだけれど、エフェクト音のみ次段のエフェクトをかけるとか、パラレル接続できるとか、組み合わせができると3系統あるので補完できると思う。
今のままだとL-C-Rディレイは面倒だし、残響音だけ分けてエフェクトできないし。
是非、検討してほしい。
エフェクトを通した音とバイパスした音との最終的なバランス機能が欲しい
この機能はあまりシンセサイザーではないのですが、エフェクト音を通してしまうと、原音とのバランスがわからなくなってしまいます。
これがあると、エフェクトをかけた音と原音のバランスがとりやすい。
エフェクトが3系統もあると、多段ミックスとなってしまって原音がだんだん埋もれてしまう。
内蔵エフェクトだからこそのメリットを発揮してほしい。
エフェクトのトータルのON/OFFスイッチもあると良いですね。
...贅沢かな。
BPM系のエフェクトにTIMEの+/-機能が欲しい
これはですね、使っていて思ったことです。
「きっちりしすぎるから、バーチャル・パッチで操作できないかな」と。
シンセサイザー内蔵のエフェクトだから許されるし、ライブ・パフォーマンスでやってみたくなる機能ではないかと思うんですよ。
パラメーターがテンポに合わせてしまうパラメーターなので、TIMEを徐々に変化させられない。
通常はテンポがあっていて、曲中でノブを回してずれていく感じが欲しくなる。
MODULATIONホイール、PITCHホイールに割り当てると面白そうでしょ。
できれば瞬時に元に戻せるスイッチも欲しい。
これだとロータリー・スピーカーと同じような機能になるのかな...
あと、プレイク・ビーツのような効果を出すとか...
...ご賛同、得られないかな(笑)
その他
- [HOME/ALGO]でAノブにALGO(ALGORITHM)を外してほしい
→パフォーマンス/エディットの区別をして欲しい - テンポで時間の長いタイミングを増やしてほしい
- 時間的変化を確認するために、パラメーターを変化させずに「ゆっくり変化させる」機能
- Sound Editorがやっぱり欲しい
- エディット前と音を比較する機能
- Undo、Redo機能
- テンポはアルペジエーター側でも確認できるとベター
- ベロシティの数値を7段階ぐらいで固定化する機能
[HOME/ALGO]でAノブにALGO(ALGORITHM)を外してほしい
ライブ・パフォーマンスをする時にアルゴリズムがノブに割り当てられているのはミスを犯す元です。
パフォーマンス・モードとエディット・モードを切り替えられるようにしてあげると良いのではと思います。
そうすれば、DATA ENTRYノブをユーザー・アサインして操作できるようになるし...
どうかなぁ。
テンポで時間の長いタイミングを増やしてほしい
あまり使われないのか、テンポをもう少し遅いタイミングを増やしてほしい。
20くらい。
もしくは、アルペジエーターのRESOLUTIONを1/1の設定まで増やしてほしい。
鳴らしながらエディットする時に重宝するので。
また、テンポを遅くしての練習ができるし。
...microKORG XL+の仕様になっちゃうのですが、遅いテンポは必要だと思うのですよ。
時間的変化を確認するために、パラメーターを変化させずに「ゆっくり変化させる」機能
これは是非やってみたい!
エディットする時にどのように変化させるかは音を聞きながら調整すると思うんです。
その時に、「ゆっくり変化させるモードがあったらな」と思う時があります。
ゆっくり再生させるような形で音を聞くと、「もう少し調整した方が」とか「こんな変化は不要だな」とか感じられるのではと思ってしまうのは私だけでしょうか?ね。
Sound Editorがやっぱり欲しい
やっぱり欲しくなるSound Editor。
opsix nativeと統合して、PC環境だけで十分な方はPCパワーを使ってopsix nativeで使う。
リアルタイムの操作性と、PC画面でじっくりエディットする両方を持ち合わせると最強なんだけれど...
KORGさん、お願いします。
エディット前と音を比較する機能
エディット中にエディット前のプログラムの音と比較することができないんだよね。
エディット中に迷走したときにエディット前の音と比較したいことはあります。
付けてくれないかなぁ。
Undo、Redo機能
ポイントでデータを保管できるようにしておくだけでも良いです。
それだけで音の違いを確認できますから。
テンポはアルペジエーター側でも確認できるとベター
シーケンス側に表示を切り替えないとわからないのがテンポ。
そのためにTAP TEMPOボタンがあるのは知っているけれど...
パラメーター表示で確認できると助かります。
ベロシティの数値を7段階ぐらいで固定化する機能
ベロシティが邪魔になることもある。
私のように鍵盤が弾けない人、上手でない人。
ベロシティの値を直すとなるとベロシティに関係するパラメーターはいろんなところにあるから大変。
ただ0にすると音の質感が変わってしまう。
GLOBAL ATTACK TIMEとかあるから、ベロシティもプログラム全体として7段階ぐらいで調整できるパラメーターが欲しい。
これがあると、ベロシティの機能を一時的にOFFすることも可能になるし、音作りにとってもメリットが大きい。
なんとかならないかなぁ。
まとめ
今回は「[サウンド・エンジン編] KORG opsix、opsix nativeの進化版を考えてみた」と題して、KAMINが妄想した進化版opsixのサウンド・エンジンについて書きました。
オペレーターを2つ追加したらopsixではなく、opeightになっちゃう(笑)
でもMODE: EFFECTを存分に使うのであれば、あと2つ追加してほしい。
バーチャル・パッチは追加するのも良いけれど、オペレーターごとに同じ設定をするために1つ1つバーチャル・パッチを使うのはちょっともったいない。
工夫した仕組みを考えてくれるとエディットも効率よくなる。
あとは、機能のON/OFFが簡単にできるとエディット時に確認しやすい。
サンプリング音源では「エディットすると劣化していく」感じとなり、microKORG XL+でもサンプリング音源を使用していた場合にはほとんどエディットしていなかった。
opsixはFM音源だからユーザーが積極的にエディットさせることを再考してほしいな。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
次回は「[opsix native編] KORG opsix、opsix nativeの進化版を考えてみた」と題して、KAMINが妄想した進化版opsix nativeについて書きます。
では。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixシリーズ。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。
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