みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は、ユニゾンの説明の続きで「シンセサイザーの機能 ポリフォニック化とステレオ化(2):ユニゾン <2>」について説明します。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
VOICE:UNISON SPREAD
ステレオ化されたことにより、ユニゾンの定位に広がりをもたせることができるようになりました。
ユニゾンが音の時(2~4VOICE)のとき有効になります。ユニゾンで発音させたときに、同時に発声する音の定位を広げます。「VOICE:UNISON SW」で設定したボイス数と、ここで設定した値に応じて、均等に割り振られて発音します。
パラメーターの説明
VOICE:UNISON SPREAD
設定値:[000…127]
[INITPROG]の設定値:0
では、実験してみましょう。
実験(VOICE:UNISON SPREAD)
ステレオで聴かないと効果がわかりませんのでヘッドフォンで聴くことをお勧めします。
実験1(VOICE:UNISON SW:2VOICE、VOICE:UNISON DETUNE:16、VOICE:UNISON SPREAD:0→127)
「VOICE:UNISON SW」を[2VOICE]に設定して「VOICE:UNISON SPREAD」を0→127まで手動で変化させてみましょう。
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「VOICE:UNISON SW」を[2VOICE]に設定
- 「VOICE:UNISON DETUNE」を16に設定
- 「VOICE:UNISON SPREAD」を0に設定
- A=220Hzを弾く
- 「VOICE:UNISON SPREAD」を手動で0→127にして、変化を確認する。
音データ
実験2(VOICE:UNISON SW:3VOICE、VOICE:UNISON DETUNE:16、VOICE:UNISON SPREAD:0→127)
「VOICE:UNISON SW」を[3VOICE]に設定して「VOICE:UNISON SPREAD」を0→127まで手動で変化させてみましょう。
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「VOICE:UNISON SW」を[3VOICE]に設定
- 「VOICE:UNISON DETUNE」を16に設定
- 「VOICE:UNISON SPREAD」を0に設定
- A=220Hzを弾く
- 「VOICE:UNISON SPREAD」を手動で0→127にして、変化を確認する。
音データ
実験3(VOICE:UNISON SW:4VOICE、VOICE:UNISON DETUNE:16、VOICE:UNISON SPREAD:0→127)
「VOICE:UNISON SW」を[4VOICE]に設定して「VOICE:UNISON SPREAD」を0→127まで手動で変化させてみましょう。
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「VOICE:UNISON SW」を[4VOICE]に設定
- 「VOICE:UNISON DETUNE」を16に設定
- 「VOICE:UNISON SPREAD」を0に設定
- A=220Hzを弾く
- 「VOICE:UNISON SPREAD」を手動で0→127にして、変化を確認する。
音データ
だんだん左右に広がっていくのが確認できました。
まとめ
今回は、ユニゾンの説明の続きで「シンセサイザーの機能 ポリフォニック化とステレオ化(2):ユニゾン <2>」について説明しました。
ユニゾン効果は、非常によく使われた機能です。
ステレオ化されたことで、より広がりを持たせるためのパラメーターが増えました。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
さて、次回は「シンセサイザーの機能 ポリフォニック化とステレオ化(3):VOICE ASSIGN、PAN」について説明します。
では。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
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