みんさん、こんにちは、
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は「シンセサイザーの機能 複数のオシレーターによる効果(5):ノイズ・ジェネレーター」について説明します。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
ノイズ・ジェネレーター
microKORG XL+は「MIXER」セクションに独立してノイズ・ジェネレーターを搭載しています。
これにより、フィルターからの音作りが可能で、microKORG XL+はフィルターが2つあるため、フィルター側で音作りが可能となっています。
ノイズからの音作りとしては、「OSC1」セクションの「WAVE(波形)」で[NOISE]を選択して、オシレーターとしてノイズの波形にレゾナンスやフィルターのパラメーターによる変化を与えながら音作りすることも可能ですが、OSC1に他の波形を選択して同時にノイズを発生させて音作りをすることができます。
ですから、OSC1、OSC2の波形に味付けとしてノイズを加えたいときに効果的です。
味付けは大事な要素で、プリセット音でも結構使ってますよ。
パラメーターの説明
MIXER:NOISE
設定値:[0…127]
[INITPROG]の設定値:0
音作りの手順
- 「MIXER」セクションでパラメーター「NOISE」の音量を調節する。
- その後、フィルター・セクションで音作りをする。
実験(MIXER:NOISE)
「複数のオシレーターによる効果」と題していますが、ノイズ・ジェネレーターの音だけ聞いていただきます。
「OSC1」と「OSC2」とは別に「MIXER」で混ぜて使えると理解してください。
実験(MIXER:NOISE:127)
「MIXER」セクションでノイズを発生させてみましょう。
測定方法
[INITPROG]より、「MIXER」セクションで、以下の設定値に変更して、音(A=220Hz)を弾く。
- [INITPROG]を選択
- 「MIXER」セクションで、以下の設定値に変更
- 「MIXER:OSC1」を0に設定
- 「MIXER:OSC2」を0に設定(変更なし)
- 「MIXER:NOISE」を127に設定
- 音(A=220Hz)を弾く
音データ
ホワイト・ノイズです。
他の音より少し大きかったかな?
[MIXER]セクションで他の波形とレベル調整してうまく活用していくことになります。
波形
周波数スペクトル
いろんな周波数成分が全体的に入っていますね。
参考(OSC1:WAVEでのNOISEの選択)
「OSC1」セクションでの「WAVE:NOISE」は、OSC1内でレゾナンス(RESONANCE)やフィルター(LPF/HPF)の効果を与えることができます。
要するに、「OSC1」セクション内でフィルターによる音作りまでできてしまうということです。
まとめ
今回は従来のアナログ・シンセサイザーにあった基本構成の最後として「シンセサイザーの機能 複数のオシレーターによる効果(5):ノイズ・ジェネレーター」について説明しました。
「OSC1」と「OSC2」とは別に「MIXER」で混ぜて使えます。
お疲れ様でした。
40年以上も前にあったシンセサイザーで、これだけの仕組みがありました。
文章や実験してみると、結構ありましたね(笑)
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
次回から時代ごとに追加された機能について説明していきます。
まずは、「シンセサイザーの機能 ポリフォニック化とステレオ化(1):ユニゾン <1>」について説明します。
では。
まだまだありますよ!
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
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