みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は「KORG opsixの機能: MODE: RING: SHAPE」と題して、パラメーターの機能の説明と実験をします。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。
RING: SHAPE
取扱説明書では、以下のように書いてあります。
モジュレーターからの入力信号を整流します。50%で半波整流、100%で全波整流となります。
opsix 取扱説明書
値が大きくなると、より明るい音になります。
どのような音に変化するのか、わかりませんね(笑)
実際に実験してみましょう。
実験: RING: SHAPE
では、SHAPEパラメーターを変化させます。
設定値
測定方法
- 上記「実験: MODE: RING」の値を設定
- MODE: RINGページでDEPTH、SHAPEの値を設定
opsix | Knob | Full Name | 設定値 |
DEPTH | B | Ring Depth | 50% |
SHAPE | C | Shape | 0 → 100% |
- A3=220Hzを弾く
SHAPE=10%
音データ
高域にとびとびの倍音成分が出てきました。
キャリアとモジュレーターのRATIOの値により発生する場所が決まってきそうです。
波形
周波数スペクトル
SHAPE=25%
音データ
波形
周波数スペクトル
SHAPE=50%
音データ
「整流」とは、このような波形の変化を作るようです。
音も倍音成分が多くなってきました。
波形
周波数スペクトル
SHAPE=75%
音データ
波形
周波数スペクトル
SHAPE=100%
音データ
最初に出ていた倍音の成分がなくなりましたね。
でもキャリアの基音のレベルが変わらない。
波形
周波数スペクトル
SHAPE=0→100%
最後に、MODE: RING: SHAPEを0→100%に変化させて、音の変化を確認します。
音データ
まとめ
今回は「KORG opsixの機能: MODE: RING: SHAPE」と題して、パラメーターの機能の説明と実験をしました。
モジュレーターの信号に変化を与えることによって倍音成分のレベルが高域側にシフトしていくようです。
注目するところは「基音のレベルが変わらない」ところ。
このパラメーターもバーチャル・パッチでEGやLFO、コントローラーで変化させることができます。
その時に「基音のレベルが変わらない」ことがわかっていると、音作りがしやすいです。
違う波形でキャリアとモジュレーターのRATIOを変化させると気に入った音が出てくるかもしれませんね。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
次回は「KORG opsixのプリセット分析: 331 [TMP] Ring Mod」と題して、MODE: RING MOD.を使用したプリセット・プログラム「331 [TMP] Ring Mod」のパラメーターを分析します。
では。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。
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