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KORG opsixのプリセット分析: 331 [TMP] Ring Mod

331 [TMP] Ring Mod
この記事は約6分で読めます。

みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。

今回は「KORG opsixのプリセット分析: 331 [TMP] Ring Mod」と題して、MODE: RING MOD.を使用したプリセット・プログラム「331 [TMP] Ring Mod」のパラメーターを分析します。

新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。

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音の特徴

MODE: RING MOD.で構成されたサンプル音です。

モジュレーター側のピッチをLFOで周期的変化をするように設定されています。

KAMIN
KAMIN

MODE: RING MOD.の機能については以下のページから3ページで説明しています。

ご覧ください。

KORG opsixの機能: MODE: RING

実験

では、音で確認しましょう。

実験1: 弾いてみる

A3=220Hzを4回、弾きます。

KAMIN
KAMIN

4回とも音の変化があるのは、LFO2: KEY SYNCをOFFにしているからです。

音データ

実験2: モジュレーション・ホイールの効果

A3=220Hzを弾きながら、モジュレーション・ホイールを動かす

音データ

KAMIN
KAMIN

KORGのバーチャル・パッチ機能でモジュレーション・ホイールを動かすことでLFOのスピードが変化するように設定されています。

パラメーター分析

INITプログラムからの変化を元に分析しています。

INITプログラムのパラメーターの設定については「シンセサイザー KORG opsixの機能: INIT(初期設定)プログラムの分析」をご確認ください。

確認したところ、テンプレートのプログラムなので複雑な設定はされていませんでした。

INITプログラムから以下のような設定がされていました。

  1. アルゴリズム34のオペレーターの多段接続の組み合わせを選択
  2. OP1がキャリアでOP2以降がモジュレーター
  3. モードでは、OP1がMODE: RING MOD.、他はMODE: FMを設定
  4. WAVEはOP1がSAW HD、OP2がSQUARE HD、他はSINEを設定
  5. OP LEVELは、OP1(キャリア)=100%、OP2(モジュレーター)=100%、その他のオペレーターは0%を設定
  6. FREQUENCY MODEは、OP1がRATIO: 0.2500、OP2がRATIO: 2.0000、その他はRATIO: 1.0000を設定
  7. MODE: RING MODのパラメーターは、SHAPEが0%、RING DEPTHが100%(リングモジュレーターの信号のみ出力)
  8. OP-P MODで、OP2(モジュレーター)にLFO1の変調を設定(36.00semi)
  9. LFO1のKEY SYNCをOFF、SPEEDを0.50Hzに設定しされています。
  10. バーチャル・パッチでLFO1のSPEEDパラメーターをモジュレーション・ホイールでコントロールするように設定(70)
  11. バーチャル・パッチでOP2のPITCHをアフタータッチでコントロール(-48)

よって、以下のことを想定してパラメーター設定されたプログラムとなっています。

  1. OP1とOP2の直列接続でOP2のモジュレーターにより変調している音
    RING DEPTHが100%(リングモジュレーターの信号のみ出力)
  2. LFO1にて、OP2のPITCHを変化させることでゆっくりと波形が変化する
  3. モジュレーション・ホイールで、LFO1の周期を変化させる
  4. アフタータッチでOP2のピッチへの効果をコントロール
  5. アルゴリズム34を使っているので、OP LEVELを変更すると、多段直列接続での音の変化を味わうことができる

では、以下より、パラメーターの説明をします。

KAMIN
KAMIN

初期化プログラムから変化のあった点を説明します。

アルゴリズム

argo-34

アルゴリズム34のオペレーターの多段接続の組み合わせを選択されています。

初期設定値はOP3~OP6のオペレーターのレベルが0%ですので、2つのオペレーターで音が作られています。

331 ring mod algo-34

MODE、WAVE、OP LEVEL、FREQUENCY MODE

  1. モードでは、OP1がMODE: RING MOD.、他はMODE: FMを設定
  2. WAVEはOP1がSAW HD、OP2がSQUARE HD、他はSINEを設定
  3. OP LEVELは、OP1(キャリア)=100%、OP2(モジュレーター)=100%、その他のオペレーターは0%を設定
  4. FREQUENCY MODEは、OP1がRATIO: 0.2500、OP2がRATIO: 2.0000、その他はRATIO: 1.0000を設定
  5. MODE: RING MODのパラメーターは、SHAPEが0%、RING DEPTHが100%(リングモジュレーターの信号のみ出力)
331 ring mod mode13
331 ring mod mode46
331 ring mod mode

OP-EG

OP-ENVはすべてINITプログラムから変更はありません。

331 ring mod op-env-algo-34-3

OP-PITCH、OP-P MOD、OP-KEY TRACK

331 ring mod p-mod
  1. OP-P MODで、OP2(モジュレーター)にLFO1の変調を設定(36.00semi)
KAMIN
KAMIN

36.00semiは3オクターブです。

FILTER

331 ring mod filter

FILTERページのパラメーターはINITプログラムと同じ設定値でした。

FILTERはENABLE: ONですが、CUTOFF周波数が最大値であるため、フィルターの影響はないと考えます。

MOD(EG、LFO)

331 ring mod lfo
  1. LFO1のKEY SYNCをOFF、SPEEDを0.50Hzに設定されています。

EFFECT

3系統のEFFECTはすべてOFF設定です。

VIRTUAL PATCH

331 ring mod v-patch
  1. バーチャル・パッチでLFO1のSPEEDパラメーターをモジュレーション・ホイールでコントロールするように設定(70)
  2. バーチャル・パッチでOP2のPITCHをアフタータッチでコントロール(-48)

MISC

MISCページ・グループのパラメーターはINITプログラムと同じ設定値でした。

VOICE

INITプログラムと同じ設定値でした。

まとめ

今回は「KORG opsixのプリセット音のパラメーター分析: 331 [TMP] Ring Mod」と題して、MODE: RING MOD.を使用したプリセット・プログラム「331 [TMP] Ring Mod」のパラメーターを分析しました。

特徴のあるピッチの動きをOP2(モジュレーター)にLFO1の変調を設定(36.00semi)することで、リング・モジュレーターの独特の変化を加えています。

単に音だけ聞いていると、「何を目的に作った音なんだろう」と思ってしまうこともあります。

どんなパラメーターを変更しているのかがわかると楽しくなってきますよ。

この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。

次回は「KORG opsixの機能: MODE: FILTER」と題して、MODE: FILTERの機能と実験方法について説明します。

では。

新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザーopsixとopsix native。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。

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