みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は、「microKORG XL+ Sound Editorの画面構成」について説明します。
ライブラリー・ウィンドウ
microKORG XL+ Sound Editorを起動すると、以下の画面が表示されます。
これを、「ライブラリー・ウィンドウ」といいます。
microKORG XL+ Sound Editorは、microKORG XL+本体と同様に128個のプログラムを管理します。
これを「ライブラリー・データ」といいます。
そして、1つ1つの音色をPROGRAM(プログラム)といい、これをエディットすることが可能です。
画面表示
このウィンドウの中に2つのページがあって、この画面が「PROGRAM」ページです。
もう一つが「GLOBAL」ページで、右上のボタンで切り替えます。
プログラムを起動して、表示される画面は[BANK]ごとの画面です。
画面は、「ALL」、「BANK」とあり、画面上部のボタンで切り替えます。
右下にある、BANKの切り替えボタンで表示を切り替えます。
ハイライト側のBANKボタンのBANKが表示されます。
※以下のようなら[BANK A]です。
[ALL]ボタンをクリックすると、128音色すべてが表示されます。
カラム表示について
各表示画面のカラムには以下の項目が標準で割り当てられています。
[BANK]VIEW
- PROGRAM No.(固定)
- PROGRAM NAME(固定)
- VOICE MODE
- ARPEGGIATOR
- VOCODER SW
[ALL]VIEW
- PROGRAM No.(固定)
- PROGRAM NAME(固定)
- VOICE MODE
カラム表示の切り替え
切り替えるには、[COLUMN]ボタンをクリックして、プルダウン・メニューから選択してください。
[INFO]ボタン
各PROGRAMに、「作成者」、「コメント」を入力・保存できます。
手順
- 情報を入力したいプログラムを選択します。
- [INFO]ボタンをクリックします。
- [プログラム情報]入力欄が表示されますので、入力して[OK]ボタンをクリックします。
- 情報を表示するには、[COLUMN]ボタンをクリックします。
- 表示するCOLUMNとして「Programmer」、「Comment」を選択します。
- 表示欄に作成者とコメントが表示されていることを確認します。
ライブラリー・データのコピー
複数のファイルを開いて、ライブラリー・データをファイル間でコピーすることができます。
ここでは、「PROGRAM」データをコピーしてみましょう。
手順
「microKORG XL+.mkxlp_all」のライブラリー・データを新規に作成したライブラリー・データにコピーします。
両方のライブラリー・データのウィンドウを開いて、「microKORG XL+.mkxlp_all」の[PROGRAM]ボタンから新規作成ライブラリー・ウィンドウにある[PROGRAM]ボタンにドラッグ&ドロップします。
ライブラリー・データがコピーされました。
グローバル・ページ
グローバル・ページは、グローバル・データを表示・設定するためのページです。
グローバル・ページはライブラリー・ウィンドウの上部の[GLOBAL]ボタンをクリックすることで表示されます。
[GLOBAL]ボタンが2つあるので、「上部の[GLOBAL]ボタン」と、「ページセレクト・タブの[GLOBAL]ボタン」と言い方を変えますね。
ページも「グローバル・ページ」は、「プログラム・ページ」に対してのページです。
「[GROBAL]ページ」は、セレクト・タブで切り替えた「[CC# MAP]ページ」に対してのページと言い方を変えます。
「MASTER TUNE」やベロシティの強弱のカーブ、MIDIの設定値等、microKORG XL+本体の全体にかかわる設定項目で構成され、エディットやmicroKORG XL+本体とのデータの送受信、データ・ファイルのロード・セーブ操作が可能です。
[GLOBAL]ページ
[GLOBAL]ページは、「MASTER TUNE」やベロシティの強弱のカーブ、MIDIの設定値等の表示・設定を行うページです。
MIDI情報の「CC# MAP」情報を除いたものです。
[CC# MAP]ページ
MIDIのコントロール・チャンネル・メッセージ情報の表示・設定を行う画面です。
プログラム・エディット・ウィンドウ
1つのプログラム(音色)のプログラム名やボイス・モード等のプログラム全体に関する表示・設定を行います。
また、このウィンドウからシンセやアルペジエーターなどのエディット・ウィンドウを開きます。
「プログラム・エディット・ウィンドウ」を開く手順
- 「ライブラリー・ウィンドウ」より、開きたいプログラムを選択
- [EDIT]ボタンをクリックします
ボタン
- [EDIT SYNTH]ボタン
各ティンバーのシンセ・エディット・ウィンドウを開きます。 - [EDIT EQ]ボタン
各ティンバーのティンバーEQ エディット・ウィンドウを開きます。 - アルペジエーター[EDIT]ボタン
アルペジエーター・エディット・ウィンドウを開きます。 - ボコーダー[EDIT]ボタン
ボコーダー・エディット・ウィンドウを開きます。 - マスター・エフェクト[EDIT]ボタン
マスター・エフェクト・エディット・ウィンドウを開きます。
画面構成
上部:プログラム全体に関するパラメーター
- プログラム名
- BPM
- OCTAVE
- VOICE MODE
- SPRIT KEY
- TIMBRE2 MIDI CH.
- SCALE
- SCALE KEY
中央部:2つのティンバー
- 2つのティンバーの主なパラメーターの表示
- ノブ(KNOB)にアサインされたパラメーターの表示・設定
- エディット・ボタンにより、各エディット画面を開きます
下部:アルペジエーター、ボコーダー、マスター・エフェクト
- アルペジエーター、ボコーダーのON/OFFと主なパラメーターの表示
- マスター・エフェクトの設定されたエフェクト名の表示
- エディット・ボタンにより、各エディット画面を開きます。
<参考>microKORG XL+のシンセサイザーの構成
TIMBREのコピー
- アルペジエーター、ボコーダー、マスター・エフェクトの各ドラッグ・マーク は、ドラッグ&ドロップすることで他のプログラムへパラメーターをコピーすることができます
- ティンバー・パラメーターのドラッグ・マーク は、ドラッグ&ドロップでティンバー1と2を入れ替えることができます
- Windows では[Ctrl]キーを、Mac OS X では[option]キーを押しながらドラッグ&ドロップすることで、ティンバー・パラメーターをコピーすることができます
ドラッグ・マーク
ドラッグ・マークはデータのコピーや入れ替えを行うボタンです。
ドラッグ・マークによるティンバーの入れ替え
「TIMBRE1」と「TIMBRE2」を入れ替えてみます。
- TIMBREタイトルとドラッグ・マークあたりでドラッグできるようになります。
<入れ替わった状態>
ティンバーのコピー
- Windows では[Ctrl]キーを、Mac OS X では[option]キーを押しながらドラッグ&ドロップすると、TIMBREパラメーターをコピーします。
<コピーされた状態>
シンセ・エディット・ウィンドウ
「プログラム・エディット・ウィンドウ」でティンバーの画面上部の[EDIT SYNTH]ボタンをクリックすると、「シンセ・エディット・ウィンドウ」が表示されます。
この1画面にシンセ部のパラメーターが表示されています。
[RANDOMIZE]ボタン
シンセ・パラメーターをランダムな値に設定します。
ティンバーEQ エディット・ウィンドウ
各ティンバーごとに、EQ(イコライザー)を搭載しており、「プログラム・エディット・ウィンドウ」でティンバーの画面上部の[EDIT EQ]ボタンをクリックすることで表示されます。
アルペジエーター・エディット・ウィンドウ
「プログラム・エディット・ウィンドウ」の下部にあるアルペジエーター欄の[EDIT]ボタンをクリックすることで表示されます。
マスター・エフェクト・エディット・ウィンドウ
「プログラム・エディット・ウィンドウ」の下部にあるマスター・エフェクト欄の[EDIT]ボタンをクリックすることで表示されます。
ボコーダー・エディット・ウィンドウ
「プログラム・エディット・ウィンドウ」の下部にあるボコーダー欄の[ON/OFF]ボタンをONにして、[EDIT]ボタンをクリックすることで表示されます。
ログ・ウィンドウ
「ログ・ウィンドウ」を開くには、以下の操作を実施します。
- メニュー [ウィンドウ]-[ログ・ウィンドウを開く]をクリックします。
- ログ・ウィンドウが表示されます。
MIDI モニター・ウィンドウ
「MIDI モニター・ウィンドウ」を開くには、以下の操作を実施します。
- メニュー [ウィンドウ]-[MIDIモニター・ウィンドウを開く]をクリックします。
- MIDIモニターが表示されます。
環境設定
「環境設定」の画面表示には、以下の操作を実施します。
- メニュー [設定]-[パラメーター値を表示]をクリックします。
- 以下の「環境設定」画面が表示され、必要に応じて設定変更します。
設定が環境したら、[OK]ボタンをクリックして、画面を閉じます。
まとめ
今回は、「microKORG XL+ Sound Editorの画面構成」について説明しました。
ドラッグ・マークは、一度試してみて頭の片隅に入れておいてください。
そうすると、「ティンバーをコピーしたい」とか、「あの機能だけコピーしたいんだけれど」とか思った時に、振り返ることができますよ。
ウィンドウに関しては、使っていくうちにわかってきます。
主に利用するのは「シンセ・エディット・ウィンドウ」です。
この1画面にシンセ部のパラメーターのほとんどが詰まっていますからね。
みなさんのお役に立てたなら幸いです。
さて、次回は「シンセサイザー microKORG XL+ Sound Editor プログラム[INITPROG]のシンセ・エディット・ウィンドウを開く手順」について説明します。
では。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
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