みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
このブログを書いてきて、「最近の進化したシンセサイザーが欲しい」と思い、2022年11月中旬にKORG opsixを購入しました。
KORG opsix nativeも同時購入です。
3か月ほど経った現在では、購入前よりopsixの面白さが多くあることに気づいてきました。
当面飽きることなく過ごせますね(笑)
まず、いろいろと調べて購入しましたので、どのような魅力にそそられて購入したのか、購入動機を書いていきます。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。
既にこのブログを書いていましたので、購入する当時の想いを綴っています。
自分としては、購入3か月後現在の実感は「購入してよかった」「面白くてワクワクするシンセだな」と思っています。
その記事も別途掲載します。
opsixが魅力的に思えた点
自分の中で以下のような点が魅力的に感じてopsixを購入しました。
- opsixはKORGの技術がFM音源に融合されている
- opsix nativeが発売されて、opsix購入者は安くなる特典付き
- マニュアルはちょっと不安だが一通り書いてある
ということで、詳細は以下に書きます。
opsixはKORGの技術がFM音源に融合されている
まず、KORGの公式サイトで確認しました。
結論としては、「opsixはKORGの技術がFM音源に融合されていて、他のメーカー、機種にはない面白さがある」思いました。
ALTERED FM SYNTHESIZER
「ALTERED FM SYNTHESIZER」って何?
「ALTERED」は、日本語では「変化した」とか「変容した」という意味。
公式サイトではいろいろと書かれているのですが、読んでもいまいちピンとこない(笑)
かみ砕いて説明します。
機能の詳細は別途説明しますので、概要です。
FM音源を少し知っている方向けの説明です。
本体でのエディットのしやすさ
FM音源はYAMAHA DX-7を発売された翌年に購入して使用していたのですが、データを変更するものはスライダー1つ。パラメーターを選択して1つずつ変更するしかなかったのでPROGRAMのエディットは本体では困難でした。
KORG opsixは、エディット用に6つのオペレーター用のスライダーとRATIO用のノブが付いていて、PROGRAMノブ、6つのDATA ENTRYノブが付いている。
あとは機能ごとにページがあり、呼び出すことで6つのノブで調節できる。
YouTubeで見てもみんなエディットしてますね。
DX-7時代だとPCと接続してSound Editorからのエディットする方法をとらざるを得なかったんだ。
当時は「COME ON MUSIC」とか「Unysin」といったSound Editorがあり、使いましたね。
そんな経験をした私でも、opsixは本体でエディットしてみたくなりました。
波形の種類
DX-7を代表するFM音源のシンセサイザーはサイン波を変調して波形を作っていました。
その後発売されたFM音源の機種で、元の波形が数種類用意されていたことを記憶しています。
KORG opsixは、元の波形を23種類(Version2.0で2種類追加されています)から選択できます。
Version2.0で「Noise Pink」と「Noise Blue」が追加されています。
オペレーター・モード
KORG opsixでは、「オペレーター・モード」という概念があります。
「モード」とは、「やり方、流儀」とか「方法、流儀」といった意味。
今までのFM音源としての手法の「FM」の他に、「RING MODULATION」、「FILTER」、「FILTER FM」、「WAVE FOLDER」、「EFFECT」といった、6つオペレーター・モードから選択してエディットすることができます。
「EFFECT」はVersion2.0で追加されました。
このモードの機能が、本体パネルの前面に描かれている(追加された「EFFECT」を除いて)。
これをオペレーターごとに選択できますから、キャリア・モジュレーター両方に機能させることができる。
これにより波形の作り方に多様性が生まれたということですね。
各モードでいろいろな音の変化が楽しめます。
多様化したアルゴリズム
FMのアルゴリズムが40種類に増えて、「ユーザー・アルゴリズム」が追加され、ユーザー自身がアルゴリズムを作ることができる。
DX-7より8種類増えていて、キャリアとモジュレーターの組み合わせは今までなかった構成のものです。
また、ユーザー・アルゴリズムが増えて、送り出す出力もパーセンテージで決めるという、上級者の心もくすぐる機能です。
アナログ・モデリング・シンセサイザー
オペレーターで音をエディットした後に、フィルターをかけることができる。
アナログ・シンセサイザー的にエディットできる。
12個のヴァーチャル・パッチ
12個パッチングが可能で、ほとんどのパラメーターがコントローラーから操作可能
microKORG XL+で使ったから機能は理解してますね。
これは、本当に魅力的。
ポリフォニック・モーション・シーケンス
シーケンスの中で、6つのパラメーターの変化を記録できる。
しかもステップ・シーケンサーであるところが魅力。
モーション・シーケンサーといった新たな技術も盛り込まれていて、楽しそう。
ランダマイズ機能
ハードウェア・シンセサイザーでランダマイズ機能がある
パラメーターをランダムに設定してくれる機能で、すべてのパラメーターに使用するだけでなく、オペレーター、アルゴリズム、シーケンスだけにランダマイズすることも可能。
microKORG XL+では、ランダマイズ機能を使うと音が鳴らなくなるほどいろんなパラメーターがランダマイズされてしまっていた。
自分でランダマイズするパラメーターを絞ることができるのはいいですね。
3EG、3LFO
LFOの波形が23種類と多くなった。
12個のバーチャルパッチでいろんなパラメーターに変化を与えることができる。
microKORG XL+になかった「FADE」(効果をかけるまでの時間を遅らせるパラメーター)が付いたよ。
エフェクターが30種類を3系統利用できる
3系統あれば、色々楽しめます。
microKORG XL+にも内蔵されていた「GRAIN SHIFTER」や「DECIMATOR」。
「ROTARY SPEAKER」やギター・エフェクトの「AUTO WAH」に「GUITAR AMP」、「ENHANCER」、そして「SPRING REVERB」もありますね。
microKORG XL+も面白いエフェクトがたくさんあった。
opsixにはmicroKORG XL+になかったリバーブ系やギターやオルガン用のエフェクトもあるね。
microKORG XL+のエフェクトはパラメーターがたくさんあったけれど、opsixは4つ。
シンセサイザーの効果用としてはこのぐらいで十分なのかな。
microKORG XL+のエフェクトのパラメーター、凄いからね(笑)
opsixもエフェクターの大抵のパラメーターがバーチャル・パッチで割り当てて、コントローラーで操作できますね。
割り当てられないのは「タイプ」とか、機能が変わるような選択するものでした。
ライブラリアン・ソフトウェア(opsix Sound Librarian)
PCにopsixのデータを管理するソフト。
Sound Editorはないんだ。
本体でエディットしやすくしたからかなぁ。
Version2.0に進化
このVresion UpでKORGの独自機能を盛り込んでいて、KAMINが注目した点です。
01/Wのウェーブ・シェイパーやmicroKORGのPUNCH、DRIVE等のエフェクトをオペレーターのMODEの中で融合した点に興味を持ちました。
オペレーターの中に組み込んだことで波形に変化が加えられるので、FM音源との相性がよさそうと思いました。
opsix nativeが発売されて、opsix購入者は安くなる特典付き
opsix nativeは2022年3月に発売されたPCプラグインソフト。
opsixとPROGRAMデータが同じでやり取りが可能。
opsixがSound Editorがないため、PROGRAM全体の設定を確認できるため、重宝しそう。
opsixを購入すればopsix nativeが安くなるといった特典付き。
プリセット音がどのようなパラメーター設定をしているかもわかるし、視認性がよいので魅力的です。
opsix nativeはopsix本体と同一のパラメーター構成なのでSound Librarianを介してやり取りできる。
opsix本体のSound Editorがない今としてはopsix nativeが自分としては必須でした。
マニュアルはちょっと不安だが一通り書いてある
マニュアルがね...わかりにくい(笑)
アルゴリズムやオペレーターの説明はちょっぴり。
1984年にDX-7を購入した私は知っていますが、はじめてopsixで音作りをしようとしている人にとってはマニュアルだけでは「FM音源は難しい」となってしまうと思います。
他にも説明しなければならないぐらい多機能でありますが、「少しぐらいは書いておいてよ」と思ってしまいました。
どんな仕組みかブロック図を使われても最初は理解できないですし...ねぇ。
マニュアルで理解できた点は、
- opsixの構成
- ブロックが12個になっていて、ページ・グループと呼んでいます。
- ページ・グループにいくつかのページがある。
要は、PCのディレクトリ構成のようになっている。 - パラメーター・ガイドでどんなパラメーターがあるか確認
でも、「こんな構成なんだな」ということは理解できました。
FM音源のキャリアとモジュレーターの関係は、教則本で学ばないと。
取扱説明書だけでは理解するのは難しいです。
購入に至った経緯
KAMINが購入に至ったきっかけをまとめると、
- 新しいシンセとしてPCM音源ではない音源に注目していた
- FM音源のKORG opsixに注目したが、一度購入をためらう
- FM音源のKORG opsixに注目
- 2022年3月にopsix nativeが発売され、opsix本体もVersion2.0に機能アップ
- 音の確認(KORGの公式サイト、YouTube)
といった流れになります。
新しいシンセとしてPCM音源ではない音源に注目していた
現在所有しているKORG microKORG XL+はアナログ・モデリング・シンセサイザーで、PCM音源も搭載しています。
ずっと手放せないでいる、Roland JD-990もPCM音源です。
私のシンセサイザーの購入経歴は、以下の通りです。
- アナログ・シンセサイザーは高校時代にRoland 100-Mが最初の購入
- KORG Δ
- YAMAHA DX-7
- SEQUENCIAL CIRCUITS Prophet-5
- KORG 01/W
- YAMAHA MU-80
- Roland JD-990
- Waldolf micro wave
それを2010年頃までに知人に譲ってから、しばらくしてmicroKORG XL+を2015年に購入。
その後放置していましたが、最新のシンセサイザーには興味があって、気になるのでネットで最新の技術に注目していました。
FM音源のKORG opsixに注目したが、一度購入をためらう
最近はいろいろなシンセサイザーが発売されていて、海外メーカーも含めると目移りしてしまいます。
そんな中、2020年の発売当初にFM音源のKORG opsixにも注目しました。
大学時代にYAMAHA DX-7を購入したけれど音作りに挫折していた経緯があります。
opsixは各オペレーターのレベル・スライダーとRATIOの調整用のノブが独自にあり、他に6つのノブで他のパラメーターが調整できるので、今度は自分でも音作りができそう。
2020年の発売当初はそこで購入をためらいました。
理由はSound Editorがないことでした。
「microKORG XL+にはSound Editorがあったけれど、opsixは本体でしかエディットできないとちょっと辛いな」と感じて、「これだけopsix本体の操作性を考えて発売したハードウェア・シンセサイザーにはSound Editorはでないだろう」とあきらめていました。
2022年3月にopsix nativeが発売され、opsix本体もVersion2.0に機能アップ
そんな中、2022年10月に公式サイトをみると、2022年3月にopsix nativeが発売されていました。
opsix本体のSound Editorはないが、opsixとopsix nativeを購入すれば、パラメーターも見やすいしFM音源の音作りができると思いました。
そこで、マニュアルを含めて情報を確認しました。
難点は、opsix本体のPROGRAMを直接エディットしているわけではないので、opsix付属のSound Librarianを介してデータを転送する必要があること。
慣れればopsix本体でもできそうですし、それまではopsix nativeでパラメーターを把握していけばよいと判断したからです。
後でパラメーターの分析をするためにもopsix nativeは魅力的な存在です。
また、シーケンサーに関してはポリフォニック・モーション・シーケンス機能もあるため、opsix本体でリアルタイムでコントロールして、opsix nativeの方が視認性が優れているので細かい設定をするようになると考えました。
opsix nativeはopsix本体と同一のパラメーター構成なのでSound Librarianを介してやり取りできるので、opsix本体のSound Editorがない今としてはopsix nativeが自分としては必須でした。
そしてopsix本体の購入は、必須でした。
自分の所有しているPCは10年以上前のものであり、ソフトウェア・シンセサイザーを使うにはパワー不足と判断。
また、
- ハードウェア・シンセサイザー1台でエディットしていくことができる
- 音のプログラムはハードウェアに合わせてあるもの
- リアルタイムにパラメーターの変更やテンポの変更、シーケンス・プレイの楽しさが味わえる
等、非常に便利です。
ハードウェアでのエディットは、アナログ・シンセサイザーでは当たり前のようですが、opsixのようなパラメーターの多いシンセサイザーを何とか本体でエディットしてもらおうとしたメーカー側のこだわりに触れてみたい想いがありました。
なので、opsix nativeのみの購入は自分の選択肢にはありませんでした。
そしてVersion2.0となって発売されている。
Version2.0の機能は「KORGの技術をFM音源に集結」したと感じられ、ますます購入意欲がわいてきました。
MODE: EFFECTは面白い機能です。
音の確認
発売から既に1年以上経過しているので公式サイトやYouTubeで音を確認しました。
透明感のある音、音の変化がFM音源でしか味わえない音だなと感じました。
「所有しているシンセサイザーと違った音が手に入る。」
これで決まりです。
まとめ
今回は、「KORG opsix、opsix nativeを購入しました」と題して、
- opsixが魅力的に思えた点
- 購入に至った経緯
について書きました。
3か月経った今、「面白ぞ、これっ!」とか「KORGだからこそできている機能があるな」とか、opsixの独自性に気付かされて、「魅力的なハードウェア・シンセサイザーだな」と改めて思います。
これから、KORG opsix、opsix nativeをじっくり使いながら、その機能をこのブログに書き綴っていきます。
microKORG XL+の機能をブログで説明したのと同様に、
- 購入からインストール
- パラメーターの説明
をブログで書いていきます。
パラメーターの説明では、実験をしてどのようなパラメーターがどんな音の変化をさせてくれるのかがわかるように、音、波形、周波数スペクトルのデータを交えながら説明していければと思っております。
次回は「KORG opsixを3か月使ってみてわかったこと」を説明します。
皆さんにシンセサイザーの魅力が伝われば幸いです。
では。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。
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