みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回はopsix本体のパラメーターの構成として、「ページ・グループとページ」について説明します。
opsixの使い方を学ぶ上で、機能ごとに分けられたページを覚えていきましょう。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。
- ページ・グループとページ
- [HOME/ALGO] ページ・グループ
- [MODE] ページ・グループ
- [PITCH] ページ・グループ
- [LEVEL/EG] ページ・グループ
- [MOD] ページ・グループ
- [FILTER] ページ・グループ
- [EFFECT] ページ・グループ
- FXページ
- EFFECT TYPE: Chorus
- EFFECT TYPE: Unison Ensemble
- EFFECT TYPE: Phaser
- EFFECT TYPE: Phaser (BPM)
- EFFECT TYPE: Auto Pan
- EFFECT TYPE: Auto Pan (BPM)
- EFFECT TYPE: Flanger
- EFFECT TYPE: Flanger (BPM)
- EFFECT TYPE: Rotary Speaker
- EFFECT TYPE: Auto Wah
- EFFECT TYPE: Exciter
- EFFECT TYPE: Enhancer
- EFFECT TYPE: LFO Filter
- EFFECT TYPE: 3-Band EQ
- EFFECT TYPE: Distortion
- EFFECT TYPE: Guitar Amp
- EFFECT TYPE: Decimator
- EFFECT TYPE: Grain Shifter
- EFFECT TYPE: Master Limiter
- EFFECT TYPE: Compressor
- EFFECT TYPE: Delay
- EFFECT TYPE: Delay (BPM)
- EFFECT TYPE: Autopan Dly
- EFFECT TYPE: Autopan Dly(BPM)
- EFFECT TYPE: Tape Echo
- EFFECT TYPE: Tape Echo (BPM)
- EFFECT TYPE: Early Reflection
- EFFECT TYPE: Reverb
- EFFECT TYPE: Shimmer Reverb
- EFFECT TYPE: Spring Reverb
- FXページ
- [VOICE] ページ・グループ
- [V.PATCH] ページ・グループ
- [MISC] ページ・グループ
- [ARP] ページ・グループ
- [SEQ] ページ・グループ
- [GLOBAL] ページ・グループ
- まとめ
ページ・グループとページ
opsixには12+1の「ページ・グループ」があり、その下に「ページ」があります。
各機能の役割を13で分けて、多くのパラーメーターを持っている機能はその下にページを作成して6つのノブに割り当てて操作できるようにしたものです。
なぜ「12+1」なのか。
「12+1」の「1」は、[HOME/ARGO]ページ・グループで、他のボタンから離れてボタンが配置されていて、FM音源の主なパラメーターである「アルゴリズム」の他に、ライブ等演奏していて最低限操作しそうなパラメーターが6つのノブに割り当てられています。
他の12のページ・グループは6つの「EDIT SELECT」ボタンで選択できて、SHIFTボタンを押しながらボタンを押すことによって、1つのボタンに2つのページ・グループを割り当てて選択できる仕組みになっています。
また、ページ・グループに複数のページがある場合、PAGEボタンを押すか、「EDIT SELECT」ボタンを押すことによってページが切り替わります。
各ページのパラメーターは6つのDATA ENTRY A~Fノブに割り当てられ、値を変更します。
では、「ページ・グループ」と「ページ」をざっくり見ていきましょう。
画面に表している数値はINITプログラムの初期設定値です。
また、INITプログラムに設定されていない画面では、選択時の初期設定値です。
タイトルのテキスト・リンクをクリックすると、ページ・グループの詳細説明ページに移動します。
[HOME/ALGO] ページ・グループ
[HOME/ALGO] ページ・グループは、[HOME/ALGO] ボタンで選択します。
HOME/ALGO ページ
HOME/ALGO ページには他のボタンから離れてボタンが配置されていて、FM音源の主なパラメーターである「アルゴリズム」の他に、ライブ等演奏していて最低限操作しそうなパラメーターが6つのノブに割り当てられています。
[MODE] ページ・グループ
[MODE]ページ・グループは、opsixの波形に関わるパラメーターを操作するページ・グループです。
あらかじめ、どのオペレーターをエディットするか、OP SELECT +/- ボタンで選択します。
ここで波形(WAVE: Dノブ)を選択して、波形に変化を与えるパラメーターをDATA ENTRYノブで調整します。
MODEページ
MODEの選択によって利用するパラメーターが変わるため、ノブに割り当てられるパラメーターが変わります。
MODE: FM
MODE: RING
MODE: FILTER
MODE: FILTER FM
MODE: WAVE FOLDER
MODE: EFFECT
MODE: BYPASS
MODE: BYPASSは、「なにも変化を与えない」、「そのまま出力する」役割をします。
MODE: MUTE
MODE: MUTEは、「何も出力しない」役割をします。
MODE: EFFECTの時の画面
MODE: EFFECTを選択した場合、Bノブで選択したFXによってノブに割り当てられるパラメーターが変わります。
MODE: EFFECT: TYPE: PEAK EQ
MODE: EFFECT: TYPE: SHELV EQ
MODE: EFFECT: TYPE: PHASER
MODE: EFFECT: TYPE: SHORT DELAY
MODE: EFFECT: TYPE: COMB
MODE: EFFECT: TYPE: DIST
MODE: EFFECT: TYPE: DRIVE
MODE: EFFECT: TYPE: DEC
MODE: EFFECT: TYPE: WAVE SHAPER
MODE: EFFECT: TYPE: PUNCH
[PITCH] ページ・グループ
各オペレーターのPITCHに関するパラメーターがあるページ・グループです。
あらかじめ6つのオペレーターのうち、どのオペレーターをエディットするか、[OP SELECT +/-ボタン、YES、NO]ボタンで選択しておきます。
PITCHページ
オペレーターのPITCHを設定します。
- RATIO: ノート・ナンバー(鍵盤の位置)の周波数に、COARSE ( Coarse Ratio)とFINE ( Fine Ratio)で設定した比率を掛け合わせたPITCHになります。
- FIXED: ノート・ナンバー(鍵盤の位置)に関係なく、一定の周波数がPITCHとして設定されます。
FREQ: RATIO
FREQ: FIXED
P MOD: OPx ページ
各オペレーターにあらかじめ設定されているPITCHに関するモジュレーションのパラメーター群です。
EG1、LFO1、VELに関してはバーチャル・パッチを利用することなくこのページに割り当てられています。
また、D,Eノブで設定したコントローラーで変化を与えることができます。
コントローラーを設定すると、コントローラーの変化を最大にした時に設定した効果の値となります。
[LEVEL/EG] ページ・グループ
各オペレーターのレベルとエンベロープ・ジェネレーターに関するパラメーターの設定ページです。
あらかじめ、どのオペレーターをエディットするか、OP SELECT +/- ボタンで選択しておきます。
EG: OPx ページ
各オペレーターのレベルとエンベロープ・ジェネレーターの設定ページです。
KTRK: OPx ページ
各オペレーターのキー・トラックのパラメーター・ページです。
L MOD: OPx ページ
各オペレーターのレベルをモジュレーションするパラメーター・ページです。
[MOD] ページ・グループ
[MOD]は「モジュレーター(Modulator)」の意味で、設定したパラメーターに影響を与える機能群で、エンベロープ・ジェネレーターとLFOのページになります。
ここで設定する値は、「どのように変化させるか」を設定します。
どのパラメーターに影響を与えるかは、[P MOD: OPx]ページのパラメーターのようにあらかじめ用意されているパラメーターで実施するか、以下の機能をバーチャル・パッチで[SRC(Source)]として選択して、影響を与えるパラメーターを[DEST(Destination)]として選択、[INT(Intensity)]ノブで値を設定します。
エンベロープ・ジェネレーターとLFOの基本的な説明はこちらをご覧ください。
MODページ・グループは以下の6つのページで構成されています。
MOD: EG1 PITCH ページ
1番目のエンベロープ・ジェネレーター、EG1です。
あらかじめ、PITCH側にパラメーターが用意されているので、「MOD: EG1 PITCH」と名前が付けられています。
バーチャル・パッチ機能により他のパラメーターに割り当てることもできます。
MOD: EG2 FLTR(EG2 Filter) ページ
2番目のエンベロープ・ジェネレーター、EG2です。
あらかじめ、FILTER側にパラメーターが用意されているので、「MOD: EG2 FLTR(EG2 Filter)」と名前が付けられています。
バーチャル・パッチ機能により他のパラメーターに割り当てることもできます。
MOD: EG3 ページ
3番目のエンベロープ・ジェネレーター、EG3です。
あらかじめ設定されているパラメーターがないので、バーチャル・パッチ機能で設定して使用します。
MOD: LFO1 OP ページ
1番目のLFO、LFO1です。
オペレーターにあらかじめ設定されているパラメーターが用意されているので、「MOD: LFO1 OP」と名前が付けられています。
バーチャル・パッチ機能により他のパラメーターに割り当てることもできます。
MOD: LFO2 FLTR ページ
2番目のLFO、LFO2です。
あらかじめ、FILTER側にパラメーターが用意されているので、「MOD: LFO2 FLTR(LFO2 Filter)」と名前が付けられています。
バーチャル・パッチ機能により他のパラメーターに割り当てることもできます。
MOD: LFO3 ページ
3番目のLFO、LFO3です。
あらかじめ設定されているパラメーターがないので、バーチャル・パッチ機能で設定して使用します。
[FILTER] ページ・グループ
フィルターに関するページ・グループです。
opsixは各オペレーターで音を作成した後に、このフィルター機能でフィルタリングすることができます。
FM音源はオペレーターのアルゴリズム、各オペレーターのキャリア、モジュレーターとオペレーター側のエンベロープ・ジェネレーターで音を作成します。
その音をアナログ・シンセサイザーのようにフィルタリングすることができます。
DX-7にはなかった機能ですね。
FILTER ページ
フィルター機能のタイプの選択やカットオフ周波数、レゾナンスといった基本機能と、EG2によるコントロール・パラメーターが割り当てられています。
また、フィルター機能をオン/オフすることができます。
FLTR MOD ページ
FLTR MOD(Filter MOD)ページでは、キートラック、LFO2によるコントロール・パラメーターが割り当てられています。
[EFFECT] ページ・グループ
各オペレーターで作った音をフィルターを介してできた音をエフェクトするパラメーター群のページとなります。
3系統のエフェクトが使用できますので、FX1~FX3までページがあります。
FXページ
FXページでは、Aノブでエフェクトのタイプの選択、Dノブがエフェクトのオン/オフ・スイッチ。
その他がエフェクトのパラメーターになります。
opsix nativeの場合、ヴァーチャル・パッチで操作するには、以下の割り当てとパラメーター・リストを確認して設定する必要があります。
内蔵エフェクトのパラメーターまでコントローラーで操作できてしまうKORGの技術。
というか姿勢。
素晴らしいね。
Knob | Display | Full Name | Range |
A | FX | Effect Type | 30種類のエフェクターから選択します。 |
D | ENABLE | Enable | Off, On |
B | FX EDIT 1 | — | 利用するエフェクトにより機能が違います。 opsixの取扱説明書でご確認ください。 |
C | FX EDIT 2 | — | 〃 |
E | FX EDIT 3 | — | 〃 |
F | FX EDIT 4 | — | 〃 |
EFFECT TYPE: Chorus
EFFECT TYPE: Unison Ensemble
EFFECT TYPE: Phaser
EFFECT TYPE: Phaser (BPM)
EFFECT TYPE: Auto Pan
EFFECT TYPE: Auto Pan (BPM)
EFFECT TYPE: Flanger
EFFECT TYPE: Flanger (BPM)
EFFECT TYPE: Rotary Speaker
EFFECT TYPE: Auto Wah
EFFECT TYPE: Exciter
EFFECT TYPE: Enhancer
EFFECT TYPE: LFO Filter
EFFECT TYPE: 3-Band EQ
EFFECT TYPE: Distortion
EFFECT TYPE: Guitar Amp
EFFECT TYPE: Decimator
EFFECT TYPE: Grain Shifter
EFFECT TYPE: Master Limiter
EFFECT TYPE: Compressor
EFFECT TYPE: Delay
EFFECT TYPE: Delay (BPM)
EFFECT TYPE: Autopan Dly
EFFECT TYPE: Autopan Dly(BPM)
EFFECT TYPE: Tape Echo
EFFECT TYPE: Tape Echo (BPM)
EFFECT TYPE: Early Reflection
EFFECT TYPE: Reverb
EFFECT TYPE: Shimmer Reverb
EFFECT TYPE: Spring Reverb
[VOICE] ページ・グループ
[VOICE] ページ・グループは、演奏による効果が得られるパラメーターと、ユニゾン効果に関するパラメーター群で構成されています。
VOICE ページ
VOICE ページはPOLY、MONO、MONO LEGATOのモード選択、GLIDE(ポルタメント)のパラメーター、ユニゾン効果に関するパラメーターがあります。
[V.PATCH] ページ・グループ
KORGの得意なバーチャル・パッチのページ・グループです。
12の設定が可能で、各ページとして構成されています。
Virtual Patch ページ
Virtual Patch x ページは、コントロールする側である「SRC(Source)」、コントロールされる側の「DEST(Destination)」の選択と、変化量の「INT(Intensity)」、コントローラーを選択するパラメーターで構成されています。
[MISC] ページ・グループ
「MISC」は「miscellaneous」の省略形で、「雑多なもの、その他」の機能としてここに集約されています。
MISC: PROG PITCH ページ
MISC: PROG PITCH ページには、オクターブやトランスポーズ、ピッチ・コントローラー、ピッチLFOのパラメーターで構成されています。
MISC: PROG MISC ページ
MISC: PROG MISC ページには、PROGRAMの全体音量、アルゴリズム・フィードバック、オシレーター・フェイズ、LoFi機能のパラメーターで構成されています。
MISC: USER ALG ページ
MISC: USER ALG ページでは、ユーザーのアルゴリズムの作成パラメーター群で構成されています。
MISC: OP UTIL ページ
MISC: OP UTIL ページには、パラメーターのコピー機能で構成されています。
オペレーターが6つあるので同じ値に変更するには便利です。
[ARP] ページ・グループ
[ARP] ページ・グループはアルペジエーターの機能ページです。
アルペジエーターのオン/オフ、ノート・パターン、スピード、ゲート・タイム、展開音域のパラメーターで構成されています。
[SEQ] ページ・グループ
[SEQ] ページ・グループはシーケンサーのパラメーター・ページ・グループです。
SEQ: SEQUENCER ページ
SEQ: SEQUENCER ページには、テンポやステップの長さ、スイングの度合い等、シーケンスに必要な基本的なパラメーターがあります。
SEQ: SEQ NOTE ページ
SEQ: SEQ NOTE ページには、6つのレーンから構成されています。
各レーンには、ノート・ナンバー、スタート・オフセット、トリガーのオン/オフ、ベロシティ、ゲート・タイムを設定します。
SEQ: MOTION ページ
SEQ: MOTION ページには、各レーンのモーション・シーケンスをステップごとに変化させるパラメーターを調整することができます。
SEQ: SEQ UTIL ページ
SEQ: SEQ UTIL ページでは、実行したい機能と範囲などを選択して実行します。
モーション・シーケンスを選択した場合は、以下の画面構成になります。
[GLOBAL] ページ・グループ
opsix全体の設定を行うページです。このページで設定した内容はプログラムには保存されず、すべてのプログラムで共通となります。
外部接続したときの設定やopsix本体のLEDの設定、全体のチューニング等、
プログラム以外のパラメーター群になります。
まとめ
今回はopsix本体のパラメーターの構成として、「ページ・グループとページ」について説明しました。
画面を一通りイメージで貼付したので、どんなページにどのパラメーターがあるか確認したいときに使ってください。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
さて、次回は「KORG opsixのパラメーターで使われる単位」について説明します。
では。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。
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