みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は「KORG opsixの機能: MISC: PROG MISCページ」と題して、機能説明と実験をします。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。
MISC: PROG MISC: LEVEL(Program Level)
プログラム全体での音量を設定します。
プログラムを作成した後に、他の音との音量レベルの補正をするパラメーターです。
MISC: PROG MISC: ALG FB(Algorithm FB)
これはアルゴリズムに描かれたフィードバックの部分を設定します。
opsixは各オペレーターに自己フィードバックの機能があるので、同じかどうか確認しました。
実験の結果、「簡単な実験ですが、効果は同じだと思っていいのでは」と思いました。
となると、アルゴリズムの中に複数のオペレーターを介したフィードバックがあります。
これは1つのオペレーターでは実現できないので、このパラメーターで操作することになります。
実験1: MISC: PROG MISC: ALG FB(Algorithm FB)
では、ALG FBパラメーターを変化させてみます。
設定値
測定方法
- 上記の値を設定
- PROG MISCページで以下の値を設定
opsix | Knob | Full Name | 設定値 |
LEVEL | A | Program Level | -6.0dB |
ALG FB | B | Algorithm FB | 0→100% |
PHASE | C | OSC Phase | Sync |
LOFI | D | Lofi | Off |
- A3=220Hzを弾きながら、ALG FBの値を変化させる
音データ
実験2: MISC: PROG MISC: ALG FB(Algorithm FB)OP6: FM: FBで
比較として、オペレーター側のFBパラメーターを変化させてみます。
設定値
測定方法
- 上記の値を設定
- A3=220Hzを弾きながら、OP6: MODE: FBの値を0→100%に変化させて、音の変化を確認する。
音データ
実験1と2。パラメーターは違いますが、効果は同じですね。
アルゴリズムの4, 6, 34のような複数のオペレーターにかかるフィードバックはPROG MISC: ALGでしかできません。
MISC: PROG MISC: PHASE(OSC Phase)
鍵盤を押したときのオシレーターの位相の設定を選択します。
説明 | |
SYNC | オシレーターの位相を0にします |
FREE | オシレーターのすべてに同じランダムの値を設定します |
RANDOM | オシレーターごとに位相をランダムに設定します。 |
実験: MISC: PROG MISC: PHASE(OSC Phase)
では、OSC PHASEの値の違いで音がどのように変化するのか、実験します。
設定値
opsix nativeの画面
測定方法
- 上記の値を設定
- PROG MISCページで以下の値を設定
opsix | Knob | Full Name | 設定値 |
LEVEL | A | Program Level | -6.0dB |
ALG FB | B | Algorithm FB | 0% |
PHASE | C | OSC Phase | Sync → Free → Random |
LOFI | D | Lofi | Off |
- アルペジエーターをONにして、A3=220Hzを弾く
音データ
1. PHASE(OSC Phase): SYNC
2. PHASE(OSC Phase): FREE
音データ
3. PHASE(OSC Phase): RANDOM
音データ
4. PHASE(OSC Phase): SYNC→FREE→RANDOM
アルペジエーターで16回ずつ鳴らしてOSC PhaseをSYNC→FREE→RANDOMに変更しています。
音データ
結構変わりますよね。
OSC PHASEの値のみでこれだけ変わります。
単音で弾いていてわかるのですから、試してみると面白いですよ。
MISC: PROG MISC: LOFI(Lo-Fi)
機能をONにすると、少しノイズの混じった音になるとのこと。
LOFIパラメーターを使用しているプリセット音を確認したり、パラメーターを使って音の変化を試しましたが、顕著な効果が分かりませんでした。
まとめ
今回は「KORG opsixの機能: MISC: PROG MISCページ」と題して、機能説明と実験をしました。
OSC PHASEは、設定によって結構音が変わりました。
プログラムによって効果が違ってくるかもしれません。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
次回は「KORG opsixの機能: MISC: USER ALGページ」と題して、機能の説明をします。
では。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。
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