みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は「KORG opsixの機能: MODE: FM」の機能とこれから行う実験方法について説明します。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。
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MODE: FM
FM音源の基本的な仕組みです。
モジュレーター側からの入力信号によってキャリア側のオシレーターが位相変調されます(くすぐられる)。
高速に位相変調をすることで、波形の変化となって音が変化します。
初期設定値(opsix 取扱説明書 より引用)
opsix | Knob | Full Name | Range | 初期設定値 |
MODE | A | Operator Mode | FM, Ring Mod., Filter, Filter FM, Wave Folder, Effect, Bypass, Mute | FM |
FB | B | Feedback | 0~100 [%] | 0% |
WIDTH | C | Wave Width | Off, 1~99 [%] | OFF |
WAVE | D | Wave | *「 Waveform List」 | SIN |
opsixの画面
![opsix MODE: FMページ](https://kamin-blog.com/wp-content/uploads/2023/01/op-wave01-init.png)
opsix nativeの画面
![]() | ![]() |
実験方法について
サイン波以外の波形がたくさんあって、以下のようにまとめられます。
- アナログ・シンセサイザーで使用していた波形
- サイン波は、解像度を落とした2種類を追加
- 1.の波形で高域まで倍音を含んだ芯のある波形
- 波形に含まれる倍音を少なくした波形
オルガンがサイン波の合成で波形を生んでいた発想に似た要素が感じられます。 - ノイズ
これらの波形に対して、MODE: FMでは以下の2つのパラメーターがあります。
波形は他のMODEでも使われますが、ここで波形ごとの音とMODE: FMのパラメーターによる音の変化を実験してみたいと思います。
ここでは、実験する前に、パラメーターの説明と実験方法について説明します。
MODE: FM: WAVE
YAMAHA DX-7はオペレーターの波形はサイン波のみでした。
KORG opsixでは、波形が23種類(Version.2.0で2種類追加)。
Waveform Listに関しては、KORG 公式サイトにて確認するか、
このブログ内の「シンセサイザー KORG opsix: WAVEFORM LIST」をご確認ください。
まず、WAVE(Waveform)による波形でどんな音がなるのか、実験してみましょう。
実験方法: MODE: FM: WAVE
各波形の元音を鳴らして、音データ、波形、周波数スペクトルを確認します。
設定値
![](https://kamin-blog.com/wp-content/uploads/2023/02/op-wave-alg.png)
![opsix MODE: FM](https://kamin-blog.com/wp-content/uploads/2023/02/op-wave02-wave.png)
![opsix native MODE: FM](https://kamin-blog.com/wp-content/uploads/2023/01/op-wave02-wave-n.png)
測定方法
- 実験時の初期データの設定
- MODE: FMページでWAVEを選択
opsix | Knob | Full Name | 設定値 |
WAVE | D | Wave | SIN → |
- A3=220Hzを弾く
MODE: FM: FB(Feedback)
YAMAHA DX-7はオペレーターの自己フィードバックは1か所のみでした。
KORG opsixでは、各オペレーターに自己フィードバックのパラメーターがあります。
これは助かります。
実験方法: MODE: FM: FB(Feedback)
各波形の実験ページの中で、FBの値を変化させて音データ、波形、周波数スペクトルを確認します。
設定値
![op-fm-fb-alg](https://kamin-blog.com/wp-content/uploads/2023/02/op-fm-fb-alg.png)
![opsix op-fm-fb00](https://kamin-blog.com/wp-content/uploads/2023/02/op-fm-fb00.png)
![]() | ![]() |
測定方法
- 実験時の初期データの設定
- MODE: FMページでWAVEを選択
opsix | Knob | Full Name | 設定値 |
MODE | A | Operator Mode | FM |
FB | B | Feedback | 0% → 100% |
WIDTH | C | Wave Width | OFF |
WAVE | D | Wave | SIN → |
- FB(Feedback)を設定し、A=220Hzを弾く。
MODE: FM: WIDTH
YAMAHA DX-7はオペレーターの波形はサイン波のみでした。
KORG opsixでは、波形が23種類(Ver.2.0で2種類追加)。
MODE: FMのパラメーターが前回ご紹介したFB(Feedback)と今回紹介するWIDTHがあります。
WIDTHは波形の幅をコントロールする機能です。
WIDTHをコントロールすると、FBと違った倍音が加わり方をします。
面白いですよ。
実験: MODE: FM: WIDTH
各波形ごとに、
- WIDTH=OFF、75%、50%、25%、1%で音を確認
- WIDTH=OFF → 1%まで変化させて音の変化を確認
を実験しています。
設定値
![op-fm-w-alg](https://kamin-blog.com/wp-content/uploads/2023/02/op-fm-w-alg.png)
![opsix op-fm-w00](https://kamin-blog.com/wp-content/uploads/2023/02/op-fm-w00.png)
![]() | ![]() |
測定方法
- 実験時の初期データの設定
- MODE: FMページでWAVEを選択
opsix | Knob | Full Name | 設定値 |
MODE | A | Operator Mode | FM |
FB | B | Feedback | 0% |
WIDTH | C | Wave Width | OFF → 1% |
WAVE | D | Wave | SIN → |
- WIDTH(Wave Width)を設定し、A=220Hzを弾く。
まとめ
今回は「KORG opsixの機能: MODE: FM」について説明しました。
最初に実験方法の説明をしたのは、実験をして音と波形と周波数スペクトルを見ながら味わいたかったからです(笑)
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
次回は「KORG opsixの機能: MODE: FM: WAVE」について説明します。
![KAMIN](https://kamin-blog.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
まずはたくさんある波形の素の音を味わいましょう。
では。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。
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