みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は「シンセサイザー KORG opsixの機能: MODE: FM: WAVE」と題して、各波形の音を聞いていきましょう。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。

- MODE: FM: WAVE
- 実験: MODE: FM: WAVE
- SIN(SINE)
- SIN 12BIT(SINE 12BIT)
- SIN 8BIT(SINE 8BIT)
- TRI(TRIANGLE)
- SAW
- SAW HD
- SQR(SQUARE)
- SQR HD(SQUARE HD)
- ADTV SAW3(ADDITIVE SAW3)
- ADTV SQR3(ADDITIVE SQUARE3)
- ADTV TRI3(ADDITIVE TRIANGLE3)
- ADTV 12345(ADDITIVE 12345)
- ADTV 1+2(ADDITIVE 1+2)
- ADTV 1+3(ADDITIVE 1+3)
- ADTV 1+4(ADDITIVE 1+4)
- ADTV 1+5(ADDITIVE 1+5)
- ADTV 1+6(ADDITIVE 1+6)
- ADTV 1+7(ADDITIVE 1+7)
- ADTV 1+8(ADDITIVE 1+8)
- NOISE S/H
- NOISE WHITE
- NOISE PINK
- NOISE BLUE
MODE: FM: WAVE
YAMAHA DX-7はオペレーターの波形はサイン波のみでした。
KORG opsixでは、波形が23種類(Version.2.0で2種類追加)。
Waveform Listに関しては、KORG 公式サイトにて確認するか、このブログ内の「シンセサイザー KORG opsix: WAVEFORM LIST」をご確認ください。
まず、WAVE(Waveform)による波形でどんな音がなるのか、実験してみましょう。
実験: MODE: FM: WAVE
では、何も変調していない波形の「素の音」を聞いてみましょう。
設定値



測定方法
- 実験時の初期データの設定
- MODE: FMページでWAVEを選択
opsix | Knob | Full Name | 設定値 |
WAVE | D | Wave | SIN → |
- A3=220Hzを弾く
SIN(SINE)
音データ

他のサイン波と比べると大人しく聞こえる。
だから他の周波数成分が少ないってことかな。
波形

周波数スペクトル

SIN 12BIT(SINE 12BIT)
音データ

ちょっとざらつきがあるかもといった程度
波形

周波数スペクトル

SIN 8BIT(SINE 8BIT)
音データ

少し雑味を感じるサイン波。
でも言われなければわからない程度です。
波形

周波数スペクトル

TRI(TRIANGLE)
音データ
波形

周波数スペクトル


奇数倍音で倍音のレベルが低い。
典型的な三角波の周波数成分ですね。
SAW
音データ

整数倍音を多く含んだノコギリ波。
アナログ・シンセサイザーでは、加工がしやすいので重宝します。
なので、実験時の音に使ってます。
波形

周波数スペクトル

SAW HD
音データ

SAWより倍音たっぷりな感じ。
波形

周波数スペクトル

SQR(SQUARE)
音データ

矩形波の音。
でも、アナログ・シンセサイザーやmicroKORG XL+の矩形波とは違った癖のある音がします。
波形

周波数スペクトル

SQR HD(SQUARE HD)
音データ

ブツブツ感が多い矩形波といった印象。
成分が多い分、加工がしやすいのかな。
波形

周波数スペクトル


ここからの「Additive ***」の波形は、基音といくつかの倍音のみで構成された波形です。
この発想は「変調して倍音を増やしていく」FM音源ならでは。
ADTV SAW3(ADDITIVE SAW3)
音データ
波形

周波数スペクトル


倍音が少ないと音が丸くなっていますが、
ここから倍音を増やしていくのがFM音源なので扱いやすいかも。
ADTV SQR3(ADDITIVE SQUARE3)
音データ
波形

周波数スペクトル


キャリア:モジュレーターのRATIOが1:2の時に似ています。
これで1つオペレーターが節約できるかも。
ADTV TRI3(ADDITIVE TRIANGLE3)
音データ
波形

周波数スペクトル


ここから加工するのは楽しいですよ。
ADTV 12345(ADDITIVE 12345)
音データ
波形

周波数スペクトル


これが今までにない波形。
加えられた倍音まで基音とのレベルが同じですね。
ADTV 1+2(ADDITIVE 1+2)
音データ
波形

周波数スペクトル


もう、オルガン(笑)
ADTV 1+3(ADDITIVE 1+3)
音データ
波形

周波数スペクトル


キャリアでどんどん組み合わせて使いたくなりますね。
ADTV 1+4(ADDITIVE 1+4)
音データ
波形

周波数スペクトル


ADDITIVE 1+xの波形で一番力強く聞こえます。
ADTV 1+5(ADDITIVE 1+5)
音データ
波形

周波数スペクトル


基音から離れたので、他の波形と組み合わせたくなります。
ADTV 1+6(ADDITIVE 1+6)
音データ
波形

周波数スペクトル


オルガンの味付けの音としては重宝されそう。
ADTV 1+7(ADDITIVE 1+7)
音データ
波形

周波数スペクトル


これは他の波形と組み合わせたいですね。
ADTV 1+8(ADDITIVE 1+8)
音データ
波形

周波数スペクトル


これもオルガンの音に追加したい音です。
NOISE S/H
音データ

音程のあって、変化するノイズ。
これは面白そう。
波形

周波数スペクトル

NOISE WHITE
音データ
波形

周波数スペクトル


いわゆるホワイトノイズです。
NOISE PINK
音データ
波形

周波数スペクトル

モジュラーシンセでは馴染みがあったピンク・ノイズです。
NOISE BLUE
音データ
波形

周波数スペクトル


低域のノイズが少ない分、扱いやすいかも。
まとめ
今回は「シンセサイザー KORG opsixの機能: MODE: FM: WAVE」について実験しました。
opsixはサイン波だけでなく、これだけの種類の波形を選択できます。
ここから変調していくとどんな変化が起こるのか楽しみです。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
次回は「シンセサイザー KORG opsixの機能: MODE: FM: WAVE: SINE」と題して、WAVE: SINEの波形からFMのパラメーターによる音を変化を確認します。
では。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。






コメント