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KORG opsixのプリセット分析: 157 FilterFM Pad

157 FilterFM Pad
この記事は約6分で読めます。

みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。

今回は「KORG opsixのプリセット分析: 157 FilterFM Pad」と題して、MODE:FILTER FMを使用したプリセット・プログラム「157 FilterFM Pad」のパラメーターを分析します。

新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。

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音の特徴

気持ちの良い「しゅわーっ」とした音。

倍音成分が心地よい。

MODE: FILTER FMは鍵盤の位置によってカットオフ周波数のポイントが同期してくれるので、鍵盤の位置によってイメージが変わることが少ないのが魅力です。

KAMIN
KAMIN

MODE: FILTER FMの機能については以下のページから3ページで説明しています。

ご覧ください。

KORG opsixの機能: MODE: FILTER FM

実験

では、音で確認しましょう。

実験1: 弾いてみる

シーケンサーをONにしてPLAYボタンを押して1周します。

音データ

KAMIN
KAMIN

これぞ、FILTER FMの効果ですね。

実験2: モジュレーション・ホイールの効果

シーケンサーをONにしてPLAYボタンを押して適当にモジュレーション・ホイールを動かします。

音データ

KAMIN
KAMIN

FILTER FMのCUTOFFとLFOのSPEEDで、

リアルタイムに音の変化を楽しむ。

いいですね。

エフェクトの効果

シーケンサーをONにしてPLAYボタンを押します。

  • 1和音目はエフェクトをすべてOFF
  • 2和音目はFX1のUNISON ENSEMBLEをON
  • 3和音目はFX2のDECIMATORをON
  • 4和音目はFX3のSHIMMER REVERBをON

音データ

KAMIN
KAMIN

結構EFFECTで作り込まれているのがわかりますね。

パラメーター分析

INITプログラムからの変化を元に分析しています。

INITプログラムのパラメーターの設定については「シンセサイザー KORG opsixの機能: INIT(初期設定)プログラムの分析」をご確認ください。

alg-01

アルゴリズムは01を使用していますが、OP3~OP6までミュートされていますので、OP1とOP2で音作りされています。

OP2で作られた波形をキャリアのOP1のMODE: FILTER FMでOP2の入力信号でカットオフ周波数を変化させながらフィルタリングします。

157 FilterFM Pad alg-01 param

MODE、WAVE、OP LEVEL、FREQUENCY MODE

157 FilterFM Pad mode13 opsix native
157 FilterFM Pad mode46 opsix native
157 FilterFM Pad mode

OP-EG

157 FilterFM Pad op-eg

キャリアのアタック・タイム、ディケイ・タイム、リリース・タイムがモジュレーターより長く設定されています。

減衰時はモジュレーターの変化が速くなる設定です。

OP-PITCH、OP-P MOD、OP-L MOD、OP-KEY TRACK

OP-P MOD

157 FilterFM Pad op-p-mod

OP-P MODでは、OP2のピッチをLFO1で変化するように設定されていて、アフタータッチで変化するように設定されています。

OP-L MOD

157 FilterFM Pad op-l-mod

OP-L MODでは、OP2のピッチをベロシティでコントロールするように設定されています。

OP-KEY TRACK

157 FilterFM Pad op-key-track

OP-KEY TRACKは、設定値が変更されていますが、変化する量が設定されていないため効果はありません。

FILTER

157 FilterFM Pad filter

FILTERページのパラメーターはINITプログラムと同じ設定値でした。

FILTERはENABLE: ONですが、CUTOFF周波数が最大値であるため、フィルターの影響はないと考えます。

MOD(EG、LFO)

EG

157 FilterFM Pad eg

EGを設定したパラメーターはありませんでした。

LFO

157 FilterFM Pad lfo

LFO1は、WAVEがTRIANGLE、KEY SYNCがVOICE(キーを押すごとに位相がリセットされる)、TEMPO SYNCがOFF、SPEEDが0.20Hzに設定されています。

LFO1のSPEEDパラメーターはバーチャル・パッチでモジュレーション・ホイールを動かすことで変化するように設定されています。

LFO2は、WAVEがSINE、KEY SYNCがVOICE(キーを押すごとに位相がリセットされる)、TEMPO SYNCがOFF、SPEEDが1.00Hz、RANDOM PHASE(鍵盤を弾くたびに違う位相にする)がON、PHASE(始まる位相角度)が-178degに設定されています。

LFO2のSPEEDパラメーターはバーチャル・パッチでNOTE NUMBER(鍵盤の位置)によって変化するように設定されています。

LFO2はバーチャル・パッチでPANの周期的変化に対して設定されています。

EFFECT

157 FilterFM Pad fx

以下の3つのエフェクトにより、音の厚みと変化の多様性を増しています。

  • FX1に設定されたUNISON ENSEMBLEで、音の厚みが増しています。
  • FX2に設定されたDECIMATORで、「じゅわッ」とした粗さを演出をしています。
  • FX3に設定されたSHIMMER REVERBでTYPEをSUBMARINEにして音の広がりや移ろいを演出しています。

VIRTUAL PATCH

157 FilterFM Pad v-patch

バーチャル・パッチの設定は以下の通りです。

  1. V.PATCH1は、OP1のMODE: FILTER FMのCUTOFFの値をモジュレーション・ホイールを動かすことで変化するように設定されています。
  2. V.PATCH2は、LFO1のSPEEDパラメーターの値をモジュレーション・ホイールを動かすことで変化するように設定されています。
  3. V.PATCH3は、LFO2のSPEEDパラメーターの値をNOTE NUMBER(鍵盤の位置)によって変化するように設定されています。
  4. V.PATCH4は、PANの設定値をLFO2により変化するように設定されています。

MISC

INITプログラムから変更はありませんでした。

VOICE

INITプログラムから変更はありませんでした。

まとめ

今回は「KORG opsixのプリセット分析: 157 FilterFM Pad」と題して、MODE:FILTER FMを使用したプリセット・プログラム「157 FilterFM Pad」のパラメーターを分析しました。

エフェクトのDECIMATORで程よいザラザラ感に仕上げています。

2つのオペレーターでこれだけできるんですから、可能性がありますよね。

このプログラムを元にして、モジュレーターOP2のパラメーターを変えると面白いですよ。

RATIOやWAVE、FBを変えたりすると、もっと自分の好きなポイントが見つかるかもしれません。

この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。

次回は「KORG opsixのプリセット分析: 024 Dynamik」と題して、MODE: WAVE FOLDERを使用したプリセット・プログラム「024 Dynamik」のパラメーターを分析します。

では。

新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザーopsixとopsix native。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。

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