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KORG opsixのプリセット分析: 233 Spread Love

この記事は約8分で読めます。

みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。

今回は「KORG opsixのプリセット分析: 233 Spread Love」と題して、プリセット・プログラム「233 Spread Love」のパラメーターを分析します。

新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。

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音の特徴

シンセ・ドラム的な音。

キーの高さで音の印象が変わりますが、同じ音です。

実験

では、音で確認しましょう。

KAMIN
KAMIN

パラメーターの分析は下に書いています。

詳細はそちらをご覧ください。

実験1: 弾いてみる

モーション・シーケンス・データにモジュレーション・ホイールの動作が設定されていて、フレーズ最後のバッキング音はOP6で作られています。

測定方法

シーケンサーをONにしてPLAYボタンを押します。

音データ

実験2: FILTERとFX3を操作してみる

FILTERの設定を変えて、低域を抑えた中高音域にブーミーなキックにして、最後のOP6のコードをタイトにするためにFX3のEARLY REFLECTIONをOFFにしてみました。

設定方法

FILTER: TYPEをLPF MS-20、CUTOFFを1.710kHz、RESOを50.00、EG2 INTを30.00に設定する。

FX3: EARLY REFLECTIONをOFFに設定する。

測定方法

シーケンサーをONにしてPLAYボタンを押します。

音データ

KAMIN
KAMIN

こんな感じもアリかと思うのですが、いかがでしょうか?

...FILTERで遊んでみたかったので(笑)

パラメーター分析

INITプログラムからの変化を元に分析しています。

INITプログラムのパラメーターの設定については「シンセサイザー KORG opsixの機能: INIT(初期設定)プログラムの分析」をご確認ください。

アルゴリズムにはユーザー・アルゴリズムが設定されています。

233 Spread Love User Algorithm Fig
233 Spread Love User Algorithm

このプログラムはユーザー・アルゴリズムを使用しています。

が、OP3~OP6はミュート。

なので実際音作りを行っているオペレーターは2つ。

ユーザー・アルゴリズムでOP2自身にセルフ・フィードバックが18%と設定されています。

ユーザー・アルゴリズムでのOP1からOP2へのモジュレーション信号のレベルは68%となっています。

これを踏まえて、通常のOP LEVELのパラメーター値を確認する必要があります。

基本的にキャリアであるOP2で音作りがされています。

モジュレーターのOP1はアタック成分の荒さを調整する役割です。

SELF FEEDBACKに関しては、通常はFM: FEEDBACKパラメーターで調整しますが、ユーザー・アルゴリズムでは、アルゴリズム設定内で値を設定できます。

同じ役割と思っていましたが、実際に使ってみると聴感上違った音がでます。

だからプログラマーはユーザー・アルゴリズムを使ったのかも...

opsixを購入した人は実際にやってみてください。

OP2がMODE: FMで通常のFM変調です。

RATIOがキャリアのOP2が0.5000、モジュレーターのOP1が1.5000ですが、OP-PITCHでTRANSPOSEが-10semi(-10半音)と設定されています。

そして、PROGRAM PITCH: TRANSPOSEで-2semiしていますので、1オクターブ下を鳴らしていることになります。

OP-PITCHで2つのオペレーターのEG1 INTが設定されていることにより、アタックを強調した音を実現しています。

FILTERはLPF12が設定されていますが、INITプログラムと同じ値で、カットオフ周波数が最大でレゾナンスが0。他パラメーターもINITプログラムのままですので、効果は設定されていないと考えます。

音に厚みを加えるためにVOICE: UNISON VOICESを2に設定されています。

エフェクターは、うねりを出すPHASERが設定され、厚みを加えるUNISON ENSEMBLE、最後にEARLY REFLECTIONで音にシュワシュワ感を出していますが初期値は0です。

モジュレーション・ホイールを動かしたときにUNISON ENSEMBLEとEARLY REFLECTIONのLEVELを上げて厚みを加えています。

演奏表現手段はモジュレーション・ホイールを上に上げると、キャリアであるOP2 LEVELが下がり、FX2 UNISON ENSEMBLE、FX3のEARLY REFLECTIONのレベルが上がるように設定されています。

アフタータッチで、OP2のFM: FEEDBACKを上げ、ピッチにLFO1の周期的変化を加えます。

233 Spread Love User-Alg Param
233 Spread Love User-Alg Param etc

MODE、WAVE、OP LEVEL、FREQUENCY MODE

233 Spread Love mode

OP2がキャリア、OP1がモジュレーターで音が作成されています。

OP6は後述するバーチャル・パッチでモジュレーション・ホイールを上げることで出力されます。

モジュレーション・ホイールを上げると、OP2のレベルが低くなり、OP6の音が上がるといった仕組みです。

OP-EG

233 Spread Love op-eg User Algorithm

キャリアのOP2はRELEASE TIMEが非常に短く設定されています。

モジュレーターのOP1はDECAY TIMEが非常に短く設定され、CURVEも10と急峻な減衰カーブが設定されています。

OP-PITCH、OP-P MOD、OP-L MOD、OP-KEY TRACK

OP-PITCH

233 Spread Love op-pitch

OP2, OP3はTRANSPOSEが設定されています。

OP-P MOD

233 Spread Love op-p-mod

OP1, OP2はEG1で時間的変化するように設定されています。

OP-KEY TRACK

233 Spread Love op-key-track

OP2は基準キーD4に対して、高いキーになるほどOP1はマイナスになるように設定されています。

FILTER

233 Spread Love filter

FILTERページのパラメーターはINITプログラムと同じ設定値でした。

FILTERはENABLE: ONですが、CUTOFF周波数が最大値であるため、フィルターの影響はないと考えます。

MOD(EG、LFO)

EG

233 Spread Love eg

EG1はDECAY TIMEを短く設定し、CURVEが10と急峻な減衰カーブとなっています。

EG1はOP-P MODでOP1, OP2のピッチに対して時間的変化するように設定されています。

LFO

INITプログラムから変更はありませんでした。

LFO1は、WAVEがTRIANGLE、KEY SYNCがCOMMON(最初のキーのみ位相がリセットされる)、TEMPO SYNCがOFF、SPEEDが6.00Hz(LFO1)、2.00Hz(LFO2, LFO3)に設定されています。

LFO1はPROGRAM PITCHでピッチの周期的変化をアフター・タッチでコントロールするように設定されています。

EFFECT

233 Spread Love effect

FX1はPHASER、FX2はUNISON ENSEMBLE、FX3はEARLY REFLECTIONが設定されています。

VIRTUAL PATCH

233 Spread Love v-patch

バーチャル・パッチの設定は以下の通りです。

  1. V.PATCH1は、OP2のLEVELをモジュレーション・ホイールで変化するように設定されています。
  2. V.PATCH2は、OP6のLEVELをモジュレーション・ホイールで変化するように設定されています。
  3. V.PATCH3は、FX2のUNISON ENSEMBLEのDRY:WET MIXをモジュレーション・ホイールで変化するように設定されています。
    但し、変化量が設定されていないため効果はありません。
  4. V.PATCH4は、FX3のEARLY REFLECTIONのREVERB LEVELをモジュレーション・ホイールで変化するように設定されています。
  5. V.PATCH5は、OP2のMODE: FM: FEEDBACKをアフター・タッチで変化するように設定されています。

MISC

233 Spread Love prog-pitch

TRANSPOSEに-2semi(-2半音)、LFO1によるピッチの周期的変化をアフター・タッチでコントロールするように設定されています。

VOICE

233 Spread Love voice

UNISON VOICESが2、UNISON DETUNEが17cents、UNISON SPREADが100%に設定されています。

まとめ

今回は「KORG opsixのプリセット分析: 233 Spread Love」と題して、プリセット・プログラム「233 Spread Love」のパラメーターを分析しました。

プログラマーの方はDTMを想定してモジュレーション・ホイールのコントロールをモーション・シーケンスのデータに入れてミキサーのようにOP2とOP6のLEVELを瞬時に逆にしていましたが、リアルタイムでは難しい。

OP3~OP5もあるので、音を追加してバーチャル・パッチでパラメーターをコントロールすれば、このプログラムから新たなバッキング・シーケンスもできそうです。

このプログラムのように「DTMを想定して」といった音作りをイメージすると、新たな発見があるかもしれません。

是非チャレンジしてみてください。

この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。

次回は「KORG opsixのプリセット分析: 273 Deli Arp」と題して、プリセット・プログラム「273 Deli Arp」のパラメーターを分析します。

では。

新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザーopsixとopsix native。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。

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