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KORG opsixのプリセット分析: 273 Deli Arp

この記事は約9分で読めます。

みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。

今回は「KORG opsixのプリセット分析: 273 Deli Arp」と題して、プリセット・プログラム「273 Deli Arp」のパラメーターを分析します。

新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。

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音の特徴

スペーシーな空間での深い音といった印象がします。

ARP(アルペジオ)機能でオクターブの反復を設定しています。

キーを押し続けるとゆったりした音の変化もあらわれます。

KAMIN
KAMIN

ARP(アルペジオ)の機能については以下のページで説明しています。

KORG opsixの機能: ARPページ・グループ

実験

では、音で確認しましょう。

KAMIN
KAMIN

パラメーターの分析は下に書いています。

詳細はそちらをご覧ください。

実験1: 弾いてみる

シーケンス・データにベロシティやゲート・タイム、モジュレーション・ホイールの動作が設定されていて、フレーズ中の音の変化はこれによる効果が大きいです。

測定方法

シーケンサーをONにしてPLAYボタンを押します。

音データ

実験2: モジュレーション・ホイールを動かす

実験1のモーション・シーケンスでは、シーケンスの中でベロシティやゲート・タイム、モジュレーション・ホイールの値もシーケンス・データとして設定されているので、単独でモジュレーション・ホイールの効果を確認します。

測定方法

C4を弾き、モジュレーション・ホイールを0→最大→0にする。

音データ

KAMIN
KAMIN

バーチャル・パッチでモジュレーション・ホイールの操作により複雑な音の変化が設定されています。

パラメーター分析

INITプログラムからの変化を元に分析しています。

INITプログラムのパラメーターの設定については「シンセサイザー KORG opsixの機能: INIT(初期設定)プログラムの分析」をご確認ください。

alg-16

アルゴリズムには16番のアルゴリズムが設定されています。

キャリアOP1が一つで、3つのY字接続されています。

2つのモジュレーターが2段接続(OP3-OP4、OP5-OP6)となった構成です。

OP1とOP2はキャリアとモジュレーターの関係でFM変調しています。
OP2はレベル・ベロシティが設定されています。

OP1, OP3, OP4は、モジュレーターであるOP3, OP4のFREQENCY TYPEがFIXED(固定周波数)。
2つの固定周波数でリング・モジュレーターを使ってできた信号でOP1を揺らします。

OP1, OP5, OP6は「ピコピコ」といった音を作っています。

OP5のMODE: EFFECT: PHASER: OSC MIXが0ですが、バーチャルパッチでEG3の時間的変化を設定しています。

OP5のMODE: EFFECT: PHASER: FREQUENCYをバーチャルパッチでLFO3の時間的変化を設定しています。
これで音の周期的なうねりが変化しています。

OP6のMODE: FM: FEEDBACKをバーチャルパッチでLFO2の周期的変化を設定しています。
これで高音域成分が変化しています。

全体としてUNISON SPREADをバーチャルパッチでLFO3の周期的変化を設定しています。

エフェクトは、PHASERで音にうねりを出して、DELAY(BPM)を薄めにかけて、SHIMMER REVERBですっきりした残響を演出しています。

演奏表現の手段として、モジュレーション・ホイールでDECAY/RELEASE TIMEを伸ばして、OP5のLEVELを上げ、DELAY(BPM)のLEVELを上げて、全体のLEVELを上げるように設定されています。

273 Deli Arp alg-16-param
273 Deli Arp alg-16-param etc

MODE、WAVE、OP LEVEL、FREQUENCY MODE

273 Deli Arp mode1-fm-ring-mod
273 Deli Arp mode2-effect

OP-EG

273 Deli Arp op-eg alg-16
273 Deli Arp op-eg

各オペレーターに対して、時間的変化が調整されています。

OP-PITCH、OP-P MOD、OP-L MOD、OP-KEY TRACK

OP-P MOD

273 Deli Arp op-p-mod

OP1にEG1の時間的変化を鍵盤を弾く強さ(EXP. VELOCITY)によりコントロールするように設定されていますが、変化量が0.00semiのため効果はありません。

OP-L MOD

273 Deli Arp op-l-mod

OP2に対して鍵盤を弾く強さ(VELOCITY)による効果が設定されています。

OP-KEY TRACK

273 Deli Arp op-key-track

基準キーに対して、高いキーになるほどOP1はマイナス、OP3, OP4はプラスのレベルになる設定がされています。

FILTER

273 Deli Arp filter

FILTERページのパラメーターはINITプログラムと同じ設定値でした。

FILTERはENABLE: ONですが、CUTOFF周波数が最大値であるため、フィルターの影響はないと考えます。

MOD(EG、LFO)

EG

273 Deli Arp eg

EG1はDECAY TIMEが少し短く、CURVEに8を設定しているので減衰が急なためRELEASE TIMEを少し長く設定されています。

EG1はOP-P MODでOP1に時間的変化を鍵盤を弾く強さ(EXP. VELOCITY)によりコントロールするように設定されていますが、変化量が0.00semiのため効果はありません。

EG2はDECAY TIMEが少し短く設定されています。

EG3はATTACK TIMEを少しだけ設定して、立ち上がりを調整しています。

DECAY TIMEが少し短く、CURVEに9を設定しているので減衰が急なためRELEASE TIMEを少し長く設定されています。

EG3はバーチャル・パッチでOP5のMODE: EFFECT: PHASERのOSC MIXを時間的変化するように設定され、、鍵盤を弾く強さ(VELOCITY)でコントロールするように設定されています。

LFO

273 Deli Arp lfo

LFO1は、WAVEがTRIANGLE、KEY SYNCがCOMMON(最初のキーのみ位相がリセットされる)、TEMPO SYNCがOFF、SPEEDが6.00zに設定されています。

LFO1はPROGRAM PITCHによりピッチの周期的変化をアフター・タッチでコントロールするように設定されています。

LFO2は、WAVEにTRIANGLEが使用され、KEY SYNCがOFF(位相がリセットされない)、TEMPO SYNCがOFF、SPEEDが0.14Hzに設定されています。

LFO2はバーチャル・パッチでOP6のMODE: FM: FEEDBACKを周期的変化するように設定されています。

LFO3は、WAVEにTRIANGLEが使用され、KEY SYNCがOFF(位相がリセットされない)、TEMPO SYNCがOFF、SPEEDが0.27Hzに設定されています。

LFO3はバーチャル・パッチでOP5のMODE: EFFECT: PHASERのFREQUENCY、UNISON SPREADを周期的変化するように設定されています。

EFFECT

273 Deli Arp effect

FX1はPHASER、FX2はDELAY(BPM)、FX3はSHIMMER REVERBが設定されています。

VIRTUAL PATCH

273 Deli Arp v-patch

バーチャル・パッチの設定は以下の通りです。

  1. V.PATCH1は、OP5のMODE: EFFECT: PHASERのFREQUENCYをLFO3で周期的変化するように設定されています。
  2. V.PATCH2は、OP6のMODE: FM: FEEDBACKをLFO2で周期的変化するように設定されています。
  3. V.PATCH3は、OP5のMODE: EFFECT: PHASERのOSC MIXをEG3で時間的変化するように設定され、鍵盤を弾く強さ(VELOCITY)でコントロールするように設定されています。
  4. V.PATCH4は、UNISON SPREADをLFO3で周期的変化するように設定されています。
  5. V.PATCH5は、プログラム全体のDECAY TIMEをモジュレーション・ホイールで変化するように設定されています。
  6. V.PATCH6は、OP5のLEVELをモジュレーション・ホイールで変化するように設定されています。
  7. V.PATCH7は、プログラム全体のRELEASE TIMEをモジュレーション・ホイールで変化するように設定されています。
  8. V.PATCH8は、FX2のDELAY(BPM)のDELAY LEVELをモジュレーション・ホイールで変化するように設定されています。
  9. V.PATCH9は、プログラム全体のLEVELをモジュレーション・ホイールで変化するように設定されています。

MISC

273 Deli Arp prog-pitch
273 Deli Arp prog-misc

ピッチ・ベンドに対して±12semi(上下1オクターブ)の範囲に設定されています。

LFO1によるピッチの周期的変化をアフター・タッチでコントロールするように設定されています。

LOFIがONに設定されています。
全体のATTACK TIME、DECAY/RELEASE TIMEが少し調整されています。

VOICE

273 Deli Arp voice

UNISON VOICESが2、UNISON DETUNEが35cents、UNISON SPREADが27%に設定されています。

ARP、SEQ

273 Deli Arp arp native
273 Deli Arp arp

アルペジエーターが使用されています。

まとめ

今回は「KORG opsixのプリセット分析: 273 Deli Arp」と題して、プリセット・プログラム「273 Deli Arp」のパラメーターを分析しました。

実験ではモジュレーション・ホイールの操作での音の変化を確認しました。

遊んでみるとOP3あたりを操作すると面白かったのでチャレンジしてみてください。

例えば、RING MOD.をFIXED→RATIOにしてみるとか、WAVEをNOISE PINKにしてみるとか...

楽しいですよ。

この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。

次回は「KORG opsixのプリセット分析: 015 Overcompressed」と題して、プリセット・プログラム「015 Overcompressed」のパラメーターを分析します。

では。

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このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。

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