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KORG opsixのプリセット分析: 266 Purple Dist EG

266 Purple Dist EG
この記事は約5分で読めます。

みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。

今回は「KORG opsixのプリセット分析: 266 Purple Dist EG」と題して、MODE: EFFECTにDISTORTIONを使用したプリセット・プログラム「266 Purple Dist EG」のパラメーターを分析します。

新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。

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音の特徴

ディストーション・ギターの音です。

オシレーターにあたるオペレーターの部分でMODE: EFFECT: DISTORTIONを使って歪んだ音を作っています。

あとは、EFFECTにGUITAR AMPを使用してアンプの鳴りを演出しています。

KAMIN
KAMIN

MODE: EFFECT: DISTORTIONの機能については以下のページで説明しています。

ご覧ください。

KORG opsixの機能: MODE: EFFECT: DISTORTION

実験

では、音で確認しましょう。

KAMIN
KAMIN

パラメーターの分析は下に書いています。

詳細はそちらをご覧ください。

実験1: 弾いてみる

シーケンサーをONにしてPLAYボタンを押して1周します。

音データ

KAMIN
KAMIN

音も凄いけれど、シーケンサーでここまでシミュレーションしちゃうんだね。

実験2: モジュレーション・ホイールの効果

アルペジエーターをONにしてA3を弾きながらモジュレーション・ホイールを0→最大→0に動かす。

音データ

KAMIN
KAMIN

ライブとかでエフェクトのかかり具合を調整したいときに役立ちます。

パラメーター分析

INITプログラムからの変化を元に分析しています。

INITプログラムのパラメーターの設定については「シンセサイザー KORG opsixの機能: INIT(初期設定)プログラムの分析」をご確認ください。

alg-03

アルゴリズムは04が使用されています。

2つのキャリアとモジュレーターの直列接続の組み合わせです。

MODE: EFFECTのDISTORTIONはキャリアであるOP1とOP4で使用されています。
OSC MIXが0%なので、モジュレーターからの入力信号にDISTORTIONをによる変化をつける役割となっていて、DISTの値が100%になっています。
モジュレーターはMODE: FMで波形はADDITIVE SAW3が使用されています。
OP1側のモジュレーターにはRATIOが0.5000、OP4側のモジュレーターにはRATIOが0.7500の周波数比が設定されています。

266 Purple Dist EG alg-03-param

MODE、WAVE、OP LEVEL、FREQUENCY MODE

266 Purple Dist EG mode13 opsix native
266 Purple Dist EG mode46 opsix native
266 Purple Dist EG mode

OP-EG

266 Purple Dist EG op-eg

弦のシミュレートなので、ディケイ・タイムが長く設定されています。

アタック・タイムが少し時間をかけて立ち上がるように設定されています。

いくつかのオペレーターでCURVEが10と急峻に減衰するカーブが設定されています。

OP-PITCH、OP-P MOD、OP-L MOD、OP-KEY TRACK

OP-PITCH

266 Purple Dist EG op-pitch

OP-P MOD

266 Purple Dist EG op-p-mod

OP-P MODでモジュレーターのOP2とOP5のピッチがアフタータッチで変化するように設定されています。

OP-L MOD

266 Purple Dist EG op-l-mod

FILTER

266 Purple Dist EG filter

FILTERページのパラメーターはINITプログラムと同じ設定値でした。

FILTERはENABLE: ONですが、CUTOFF周波数が最大値であるため、フィルターの影響はないと考えます。

MOD(EG、LFO)

EG

INITプログラムから変更はありませんでした。

LFO

INITプログラムから変更はありませんでした。

LFO1~3は、WAVEがTRIANGLE、KEY SYNCがCOMMON(最初のキーのみ位相がリセットされる)、TEMPO SYNCがOFF、SPEEDが6.00Hz(LFO1)、2.00Hz(LFO2, LFO3)に設定されています。

LFO1はOP-P MODでモジュレーターのOP2とOP5のピッチがアフタータッチで変化するように設定されています。

EFFECT

266 Purple Dist EG fx

以下の3つのエフェクトにより、ドライブ感がある音に仕上げています。

  • FX1に設定されたGUITAR AMPで、ドライブのかかった厚みのある音に仕上げています。
  • FX2に設定されたDELAYで、「まさしくディレイ」といった設定になっています。
  • FX3に設定されたREVERBで、TYPEをHALLに設定してライブでの深い音を演出しています。

VIRTUAL PATCH

266 Purple Dist EG v-patch

バーチャル・パッチの設定は以下の通りです。

  1. V.PATCH1は、OP4のLEVELの値をジュレーション・ホイールを動かすことで変化するように設定されています。
  2. V.PATCH2は、OP2のPITCHの値をアフタータッチで変化するように設定されていますが、INTは0で効果がありません。

MISC

INITプログラムから変更はありませんでした。

VOICE

INITプログラムから変更はありませんでした。

まとめ

今回は「KORG opsixのプリセット分析: 266 Purple Dist EG」と題して、MODE: EFFECTにDISTORTIONを使用したプリセット・プログラム「266 Purple Dist EG」のパラメーターを分析しました。

このようなプログラムは音を聞くだけで十分(笑)

この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。

次回は「KORG opsixのプリセット分析: 237 Cinematic FB Doom」と題して、MODE: EFFECTにDRIVEを使用したプリセット・プログラム「237 Cinematic FB Doom」のパラメーターを分析します。

では。

新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザーopsixとopsix native。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。

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