みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は「KORG opsixの機能: V.PATCHページ・グループ」と題して、機能説明と実験をします。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。
V.PATCHページ・グループ
KORGの得意なバーチャル・パッチのページ・グループです。
12の設定が可能で、各ページとして構成されています。
V.PATCH(VIRTUAL PATCH)ページ
VIRTUAL PATCHページは、コントロールする側であるSRC(SOURSE)、コントロールされる側のDEST(DESTINATION)の選択と、変化量のINT(INTENSITY)、コントローラーを選択するパラメーターで構成されています。
SRC(SOURSE)とDEST(DESTINATION)の選択は2段階で選択するようになっています。
- SOURCE:SOURCE SCOPEとSOURCE
- DESTINATION:DESTINATION SCOPEとDESTINATION
詳細は、opsix 取扱説明書の「Virtual Patch Source List」、「Virtual Patch Destination List」をご確認ください。
このブログでも「Virtual Patch Source List」、「Virtual Patch Destination List」を掲載しました。
INT(INTENSITY)は、DEST(DESTINATION)に与える変化量を設定します。
これはパラメーターの選択によって値が変わってきます。
CTRL(MODULATION CONTROL SOURCE)は、INT(INTENSITY)に設定した値を制御するコントローラーを設定します。
設定すると、コントローラーを最大値にした場合にINT(INTENSITY)に設定した値が変化するようになります。
INITの初期設定値
opsix | Knob | Full Name | Range | 初期設定値 |
SRC | A | Source Scope | 「Virtual Patch Source List」 | Off |
SRC | D | Source | 〃 | — |
INT | B | Mod Int | Destinationにより異なる | 0 |
CTRL | E | Mod Ctrl Src | 「Control Source List」 | Off |
DEST | C | Dest Scope | 「Virtual Patch Destination List」 | Off |
DEST | F | Destination | 〃 | — |
注意: opsix nativeでのVIRTUAL PATCHへの設定表示
バーチャル・パッチでDESTパラメーターにエフェクトのパラメーターを設定する時、opsix nativeにはパラメーター名が表示されません。
確認するにはopsix 取扱説明書のパラメーター・ガイドとなります。
ご注意ください。
opsixの画面(例:CHORUS選択時)
DEST(Destination)の選択時に、どのエフェクトが選択されているか認識してパラメーター名を表示しますので、わかりやすい。
opsix nativeの画面(例:CHORUS選択時)
FX1が何を選択しているかは、エフェクトの画面を見て確認します。
どのパラメーターを操作するかは、opsix 取扱説明書のパラメーター・ガイドから「FXx Param x」が割り当てられたパラメーターがどれかを確認する必要があります。
opsix nativeの取扱説明書ではなく、opsixの取扱説明書です。
ご注意ください。
実験: V.PATCH
では、V.PATCHのSOURCEにLFO1、DESTINATIONにOP1 FM WIDTHを設定してINTENSITYを変化させてみます。
設定値
測定方法
- 上記の値を設定
- EG1 PITCHページで以下の値を設定
opsix | Knob | Full Name | 設定値 |
SRC | A | Source Scope | EG LFO |
SRC | D | Source | LFO1 |
INT | B | Mod Int | 0→99→0→-99→0 |
CTRL | E | Mod Ctrl Src | Off |
DEST | C | Dest Scope | OP1 |
DEST | F | Destination | FM WIDTH |
- A3=220Hzを弾きながら、INTの値を0→99→0→-99→0に変化させる
音データ
まとめ
今回は「KORG opsixの機能: V.PATCHページ・グループ」と題して、機能説明と実験をしました。
microKORG XL+もそうでしたが、opsixの音作りの細かな設定の肝となる機能です。
SOURCE側はもちろんですが、DESTINATION側の変化を与えられるパラメーターは「タイプ」のような選択するパラメーター以外はほとんど設定できます。
内蔵エフェクトのパラメーターも設定できます。
プリセット音では12個全部を設定しているものもいくつかあります。
これがKORGのデジタル・シンセサイザーのバーチャル・パッチの凄いところです。
どのように使うかはプリセットを分析するのが一番理解が速いです。
ブリセット分析は以下のページをご覧ください。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
次回は「KORG opsixの機能: MISCページ・グループ」と題して、機能について説明をします。
では。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。
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