みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
前述のページで「シンセサイザーの機能 フィルターの効果(1)」と題して、LPFの「カットオフ周波数の効果」について実験しました。
今回は「シンセサイザーの機能 フィルターの効果(2)」、LPFの「レゾナンスの効果」について実験します。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
実験(LPFのRESONANCEの効果)
CUTOFFの次はRESONANCEです。
LPFのRESONANCEの設定値でどのように音が変化するのか確かめていきましょう。
実験1(FILTER1:BALANCE:LPF12、CUTOFF:32、RESONANCE:64)
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「FILTER1:BALANCE」を[LPF12]に設定(変更なし)
- 「FILTER1:CUTOFF」を32に設定
- 「FILTER1:RESONANCE」を64に設定
- A=220Hzを弾く
音データ
レゾナンスはカットオフ周波数あたりの周波数成分のレベルを上げる機能です。
少し癖のある音になりました。
波形
周波数スペクトル
実験2(FILTER1:BALANCE:LPF24、CUTOFF:32、RESONANCE:64)
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「FILTER1:BALANCE」を[LPF24]に設定
- 「FILTER1:CUTOFF」を32に設定
- 「FILTER1:RESONANCE」を64に設定
- A=220Hzを弾く
音データ
LPF12より周波数成分が少ないため、少し大人し目かな。
波形
周波数スペクトル
LPF12よりも減衰する角度が急になっています。
実験3 <発振>(FILTER1:BALANCE:LPF24、CUTOFF:64、RESONANCE:127)
もう少し攻めてみましょう。
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「FILTER1:BALANCE」を[LPF24]に設定
- 「FILTER1:CUTOFF」を64に設定
- 「FILTER1:RESONANCE」を127に設定
- A=220Hzを弾く
音データ
レゾナンスを最大にすると、発振しちゃってます。
波形
周波数スペクトル
実験4-1(FILTER1:BALANCE:LPF12、CUTOFF:64、RESONANCE:0→127)
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「FILTER1:BALANCE」を[LPF12]に設定(変更なし)
- 「FILTER1:CUTOFF」を64に設定
- 「FILTER1:RESONANCE」を0に設定(変更なし)
- A=220Hzを弾きながら、「FILTER1:RESONANCE」を0→127に変化させて、音を確認する
音データ
LPF12のほうがホーミーっぽい...
素直な感じ。
実験4-2(FILTER1:BALANCE:LPF24、CUTOFF:64、RESONANCE:0→127)
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「FILTER1:BALANCE」を[LPF24]に設定
- 「FILTER1:CUTOFF」を64に設定
- 「FILTER1:RESONANCE」を0に設定(変更なし)
- A=220Hzを弾きながら、「FILTER1:RESONANCE」を0→127に変化させて、音を確認する
音データ
LPF24のほうが、太い印象...CUTOFFの設定との組み合わせも関係もありそう。
皆さんはどうかな?
まとめ
今回は「シンセサイザーの機能 フィルターの効果(2)」、LPFの「レゾナンスの効果」について実験しました。
LPF12とLPF24、どちらのタイプが良いとかではありません。
自分のイメージに合った音作りに適しているものを選択することが必要です。
みなさんはレゾナンスの効果、LPF12とLPF24の音の違いがわかりましたでしょうか。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
さて、次回は「シンセサイザーの機能 フィルターの効果(3)」と題してHPF、BPFについて効果を確認していきます。
では。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
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