みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は、「シンセサイザーの機能 次の音に移行する時間を自動コントロール:PORTAMENT」について説明します。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
PORTAMENT(ポルタメント)
尺八でしゃくりあげた音を聞いたことがあると思います。
バイオリンやウッドベースでも指をスライドさせて音をなめらかに移行する演奏表現があります。
でも、演奏者がそのように演奏しているのであって、楽器が自動で音をなめらかに移行することはなく、シンセサイザー独特の音の出し方です。
パラメーターの説明
PITCH:PORTAMENT TIME
設定値:[000…127]
[INITPROG]の設定値:0
ポルタメント(PORTAMENT)は、シンセサイザーの特徴的な演奏表現の1つです。
音の高さが変わるとき(例:鍵盤でドを弾いた後、ソを弾いた時)、なめらかに移行する時間を設定する機能です。
効果的に使っているミュージシャンとして喜多郎さんがよく知られておりますが、いろんなミュージシャンが演奏表現として使っています。
では、実験してみましょう。
実験(PITCH:PORTAMENT TIME:0→127)
測定方法
- WAVE SHAPE POSITION:PRE AMPに変更(FILTERの影響をなくすため)
- WAVE SHAPE TYPEを変更します
- 「PITCH:PORTAMENT TIME」を0に設定
- アルペジエーターをON
- TEMPOを59に設定
- A=220Hz、C、Eの和音を弾く
- 「PITCH:PORTAMENT TIME」を手動で0→127に変更したときの音を録音します
音データ
徐々に次の音に移行する時間が延びていって、後半は移行する前に次の音が鳴ってしまっています。
面白いでしょ。
まとめ
今回は、「シンセサイザーの機能 次の音に移行する時間を自動コントロール:PORTAMENT」について説明しました。
ポルタメントを上げるとシンセサイザー独特のクセのある音がします。
大胆に使ってもよし、少しだけレベルを上げて音の雰囲気を変えてみるのもよし。
チャレンジしてみてください。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
さて、次回は「シンセサイザーの機能 音の高さを調節する:TRANSPOSE、DETUNE」について説明します。
では。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
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