みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は「KORG opsixの機能: MODE: EFFECT: SHORT DELAY」と題して、機能説明と実験をします。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。
MODE: EFFECT: SHORT DELAY
音を時間的に遅らせるエフェクトです。
これがオペレーターの波形のパラメーターとして使うなんて、斬新ですよね。
初期設定値
opsix | Knob | opsix native | Full Name | Range | 初期設定値 |
OSC MIX | C | Mix | OSC Mix Level | 0~100 [%] | 50% |
TIME | E | Time | Time | 1~300ms | 150ms |
FB | F | Feedback | Feedback | 0~100 [%] | 50% |
実験: MODE: EFFECT: SHORT DELAY
では、パラメーターの値を変化させて、効果を確認します。
実験1: FB=0→100%
FB(FEEDBACK)パラメーターの値を変化させます。
設定値
測定方法
- 上記の値を設定
- MODE: EFFECTページで以下の値を設定
opsix | Knob | opsix native | Full Name | 設定値 |
FX | B | Effect Type | Effect Type | SHORT DELAY |
OSC MIX | C | Mix | OSC Mix Level | 50% |
TIME | E | Time | Time | 150ms |
FB | F | Feedback | Feedback | 0→100% |
- FBの値を手動で0→100%に変化させるながら、A3=220Hzを弾く
音データ
こんな音がほしいと思っても、今までは機材を並べていろいろ試行錯誤するしかなかった。
しかも波形の段階でこれができる。オペレーター1つだけで。
opsix1台でできちゃうところが凄いよね。
実験2: TIME=1→20ms
次にTIMEパラメーターの値を変化させます。
まず、小さい数値での変化です。
設定値
測定方法
- 上記の値を設定
- MODE: EFFECTページで以下の値を設定
opsix | Knob | opsix native | Full Name | 設定値 |
FX | B | Effect Type | Effect Type | SHORT DELAY |
OSC MIX | C | Mix | OSC Mix Level | 50% |
TIME | E | Time | Time | 1→20ms |
FB | F | Feedback | Feedback | 50% |
- アルペジエーターをONにしてA3=220Hzを弾きながら、TIMEの値を手動で1→20msに値を1つずつ変化させる
音データ
凄いでしょ!
TIMEの値が小さいときは値が一つ違うだけで波形がどんどん変わるんですよ。
フランジャーの原理を知っている人は思いつきますよね。
実験3: TIME=50→100→200→300ms
今度はTIMEパラメーターの値を大きな数値で変化させます。
設定値
opsix nativeの画面
測定方法
- 上記の値を設定
- MODE: EFFECTページで以下の値を設定
opsix | Knob | opsix native | Full Name | 設定値 |
FX | B | Effect Type | Effect Type | SHORT DELAY |
OSC MIX | C | Mix | OSC Mix Level | 50% |
TIME | E | Time | Time | 50→300ms |
FB | F | Feedback | Feedback | 50% |
- TIMEの値を手動で50→300msに変化させるながら、A3=220Hzを弾く
音データ
こちらはTIMEの値を長くしてディレイとして使う。
波形の変調の段階でDELAYを入れることなんて、他の機種ではなかなかできないですよ。
まとめ
今回は「KORG opsixの機能: MODE: EFFECT: SHORT DELAY」と題して、機能説明と実験をしました。
「波形の変調の段階でディレイ効果を入れる」なんて、昔じゃ想像できなかった。
新しい発想の機能です。
購入前にマニュアルを見てワクワクしていたんですが、想像以上に面白いっ!
賛同者はあまりいないかな(笑)
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
次回は「KORG opsixのプリセット分析:337 [TMP] Delay Mod」と題して、MODE: EFFECTにSHORT DELAYを使用したプリセット・プログラム「337 [TMP] Delay Mod」のパラメーターを分析します。
では。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。
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