みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は「KORG opsixの機能: MODE: FILTER FM」と題して、機能と実験方法について説明します。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。
MODE: FILTER FM
MODE: FILTER FMはモジュレーターからの入力信号でカットオフ周波数を変調し、オシレーターの信号がフィルターの入力として使われます。
なので、2つのオペレーターで操作します。
そして、MODE: FILTERと同じくオシレーターのピッチに同期します。
これが良いよね。
鍵盤の位置によってカットオフ周波数のポイントが同期してくれるなんて嬉しい限りです。
なので、カットオフ周波数は同期するポイントから半音単位でずらす設定となっています。
FILTERとの違いは、モジュレーターからの入力信号でカットオフ周波数を変調するところです。
なので、モジュレーターの入力信号は音にはならないことになります。
初期設定値
opsix | Knob | Full Name | Range | 初期設定値 |
MODE | A | Operator Mode | FM, Ring Mod., Filter, Filter FM, Wave Folder, Effect, Bypass, Mute | FLTR FM |
TYPE | B | Filter Type | LPF, HPF, BPF, BRF, MG LPF12, MG LPF24, MG HPF12, MG HPF24, MG BPF6, MG BPF12, MS-20 LPF, MS-20 HPF | LPF |
WAVE | D | Wave | *「 Waveform List」 | SIN |
CUTOFF | E | Cutoff | -50.0~+50.0 [semi] | 0.0semi |
RESO | F | Resonance | 0~100 [%] | 0% |
opsixの画面
opsix nativeの画面
MODE: FILTER FM: TYPE
MODE: FILTERと同じく12種類の中から選択できます。
「MODE: FILTER」でフィルターのTYPEの音の違いは確認済みなので、詳細および実験結果は「MODE: FILTER」を参照願います。
MODE: FILTER FM: CUTOFF
ピッチと同期して動くカットオフ周波数です。
MODE: FILTERとの違いは、モジュレーターからの入力信号でカットオフ周波数を変調することです。
MODE: FILTER FM: RESONANCE
MODE: FILTERと同じように、カットオフ周波数の周辺の周波数を強調します。
実験方法: MODE: FILTER FM
今回は、FILTER TYPEは「MG LPF24」に固定して、モジュレーターの変調を味わってみたいと思います。
実験では2つのオペレーターを使って実施します。
ピッチと同期して動くカットオフ周波数ですが、鍵盤の位置を固定して、モジュレーターの設定によってどのように音が変化するのか実験します。
実験ではアルゴリズム1のOP1(キャリア)とOP2(モジュレーター)を使って、後のオペレーターのOP LEVELを0にしています。
モジュレーターのOP2の設定は、以下の通りで、DETUNE=+3.0centsにしてキャリアのOP1とのピッチの差を作り、揺らぎを与えています。
設定値
OP1 | OP2 | |
MODE | FILTER FM | FM |
WAVE | SAW | SINE |
OP LEVEL | 100% | 50% |
RATIO | 1.0000 | 1.0000 |
Parameters | TYPE: MG LPF24 CUTOFF: *** RESO: *** | PITCH: DETUNE: +3.0cents MODE: FB: 50% |
まとめ
今回は「KORG opsixの機能: MODE: FILTER FM」と題して、機能と実験方法について説明しました。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
次回は「KORG opsixの機能: MODE: FILTER FM: CUTOFF」と題して、パラメーターの説明とFILTER FMのモジュレーターによるカットオフ周波数の変化を実験で確認します。
では。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。
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