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KORG opsixのプリセット分析: 340 [TMP] Phaser Noise

340 [TMP] Phaser Noise
この記事は約5分で読めます。

みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。

今回は「KORG opsixのプリセット分析:340 [TMP] Phaser Noise」と題して、MODE: EFFECTにPHASERを使用したプリセット・プログラム「340 [TMP] Phaser Noise」のパラメーターを分析します。

新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。

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音の特徴

シャキシャキしたノイジーな音です。

MODE: EFFECT: PHASERを使って波形にうねりを与えていることで独特の音が得られています。

KAMIN
KAMIN

MODE: EFFECT: PHASERの機能については以下のページで説明しています。

ご覧ください。

KORG opsixの機能: MODE: EFFECT: PHASER

実験

では、音で確認しましょう。

KAMIN
KAMIN

パラメーターの分析は下に書いています。

詳細はそちらをご覧ください。

実験1: 弾いてみる

以下のアルペジエーターの設定でA3=220Hzを弾きます。

340 phaser noise test1-param

音データ

実験2: モジュレーション・ホイールを動かす

実験1と同じアルペジエーターの設定でA3=220Hzを弾きながら、モジュレーション・ホイールを動かします。

音データ

KAMIN
KAMIN

バーチャル・パッチ1の設定で、半音単位でピッチが上がることが確認できます。

実験3: OP2のMODE: EFFECTのPHASER:FREQパラメーターを+/-に変化

以下のアルペジエーターの設定でA3=220Hzを弾きながら、OP2MODE: EFFECTのPHASER:FREQパラメーターを+/-に変化させます。

340 phaser noise test3-param

音データ

パラメーター分析

INITプログラムからの変化を元に分析しています。

INITプログラムのパラメーターの設定については「シンセサイザー KORG opsixの機能: INIT(初期設定)プログラムの分析」をご確認ください。

確認したところ、テンプレートのプログラムなので複雑な設定はされていませんでした。

INITプログラムから以下のような設定がされていました。

  1. アルゴリズム01を使っているが、キャリアであるOP1とモジュレーターのOP2のOP LEVELが100%で、あとはMUTEされています。
  2. OP2のフェイズのかかったNOISE WHITEの音と、OP1のNOISE PINKの音をPUNCH機能によりアタックを強調されています。
  3. V.PATCH1は、OP2のCOARSE RATIOの値をモジュレーション・ホイールの操作で変化するように設定されています。
  4. LFO1 INTを2.00semi(2半音ですから1音)を設定して、アフタータッチで効果が出るように設定されています。

では、各ページでのパラメーター設定を確認します。

アルゴリズム

alg-01

アルゴリズム01を使っています。

キャリアであるOP1とモジュレーターのOP2のOP LEVELが100%で、あとはMUTEされています。

340 phaser noise algo-01-param
340 phaser noise algo-01-param-etc

MODE、WAVE、OP LEVEL、FREQUENCY MODE

キャリアであるOP1とモジュレーターのOP2のみ使用されていて、あとはMUTEされています。

OP2のフェイズのかかったNOISE WHITEの音と、OP1のNOISE PINKの音をPUNCH機能によりアタックを強調しています。

340 phaser noise mode13
340 phaser noise mode46
340 phaser noise op12-n1
340 phaser noise mode-effect

OP-EG

340 phaser noise op-eg

RELEASE TIMEを長く設定されています。

OP-PITCH、OP-P MOD、OP-KEY TRACK

INITプログラムから変更はありませんでした。

FILTER

340 phaser noise filter

FILTERページのパラメーターはINITプログラムと同じ設定値でした。

FILTERはENABLE: ONですが、LPF12のCUTOFF周波数が最大値であるため、フィルターの影響はないと考えます。

MOD(EG、LFO)

INITプログラムから変更はありませんでした。

EFFECT

340 phaser noise fx

EFFECTは設定されていますが、LEVELに関するパラメーターが0なので、効果はありません。

VIRTUAL PATCH

340 phaser noise v-patch

バーチャル・パッチの設定は以下の通りです。

  1. V.PATCH1は、OP2のCOARSE RATIOの値をモジュレーション・ホイールの操作で変化するように設定されています。

MISC

340 phaser noise prog-pitch

LFO1 INTを2.00semi(2半音ですから1音)を設定して、アフタータッチで効果が出るように設定されています。

VOICE

INITプログラムから変更はありませんでした。

まとめ

今回は「KORG opsixのプリセット分析:340 [TMP] Phaser Noise」と題して、MODE: EFFECTにPHASERを使用したプリセット・プログラム「340 [TMP] Phaser Noise」のパラメーターを分析しました。

オペレーターの中でPhaserを使って波形を作っているといったパラメーター設定ですが、モジュレーション・ホイールでCOARSE RATIOの設定でピッチを半音単位で変化させています。

実験3で手動でSPEEDパラメーターを操作しましたが、SPEEDパラメーターもLFOやEG等でコントロールできます。

参考になるかな?

この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。

次回は「KORG opsixの機能: MODE: EFFECT: SHORT DELAY」と題して、機能説明と実験を行います。

では。

新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザーopsixとopsix native。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。

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