みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は「シンセサイザーの機能 音の周期的な変化:LFO(2)」と題して、「LFO:WAVE」と「LFO:FREQUENCY(FREQ)」について説明します。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
LFO:WAVE
簡単なLFOの説明をしたので、各パラメーターの説明をします。
まず、「LFO:WAVE」です。
LFOのどんな波形で周期的に変化をさせるかを選択します。
Sound Editorの画面上には波形が表示されるので、
- どのような波形かがわかる
- どのくらいの周期の設定かがイメージできる
といった、わかりやすさがあります。
パラメーターの説明
さて、LFO1とLFO2で選択できる波形(WAVE)が違います。
- LFO1:[SAW, SQUARE, TRIANGLE, S&H, RANDOM]
[INITPROG]の設定値:TRIANGLE(TRI) - LFO2:[SAW, SQUARE+, SINE, S&H, RANDOM]
[INITPROG]の設定値:SINE
波形のイメージ
オシレーターと同じく、LFOも数種類の波形から選択できます。
では、一つずつ音を聴いていきましょう。
LFOの波形の実験
LFO:WAVEの測定方法
「LFO:WAVE」の実験に使用したセッティングは、以下の通りです。
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- LFO1、LFO2の「LFO:WAVE」で波形を選択
- 「LFO:FREQ」は、4.00Hzに設定
- LFOの効果は、「VIRTUAL PATCH」セクションに初期値で割り当てられている1と2「VIRTUAL PATCH(LFO1, 2→PITCH)」を使って、「PITCH」に対して「VIRTUAL PATCH:INT(INTENSITY)」で効果の深さを+32に設定
- 「KEY SYNC」は、波形がわかりやすいように、[VOICE]を選択し、弾いた時に波形の立ち上がりから効果が出るようにしました。
- A=220Hzを弾く
「KEY SYNC」については後で説明します。
なお、LFO1、LFO2の両方で設定できる波形は、LFO2で実験しています。
実験1(LFO:WAVE:SAW)
LFOセクションの「SAW(ノコギリ波)」の波形はノコギリのような波形です。
LFO1、LFO2で使用可能です。
音データ
実験2(LFO1:WAVE:SQUARE)
LFOセクションの「SQUARE(矩形波)」の波形は四角い波形です。
LFO1のみで使用可能です。
音データ
実験3(LFO2:WAVE:SQUARE+)
LFOセクションの「SQUARE+」の波形は四角い波形ですが、「SQUARE」と比較して+側にしか波形がありません。
LFO2のみで使用可能です。
音データ
「LFO1:WAVE:SQUARE」と比較して、+側のみの波形であることを確認できます。
実験4(LFO1:WAVE:TRIANGLE)
LFOセクションの「TRIANGLE(TRI:三角波)」の波形は、三角な波形です。
LFO1のみで使用可能です。
音データ
実験5(LFO2:WAVE:SINE)
LFOセクションの「SINE(サイン波)」の波形は、基音のみの純粋な波形です。
LFO2のみで使用可能です。
音データ
実験6(LFO:WAVE:S&H)
LFOセクションの「S&H(サンプル アンド ホールド)」の波形は、振幅が不規則にあらわれる波形です。
LFO1、LFO2の両方で使用可能です。
音データ
シンセサイザーの特徴的な音ですね。
実験7(LFO:WAVE:RANDOM)
LFOセクションの「RANDOM」の波形は、振幅がランダムな値で直線的に変化する波形です。
LFO1、LFO2の両方で使用可能です。
音データ
LFO:FREQUENCY(FREQ)
「FREQUENCY」は「周波数」のこと。
振動が1秒間のうちに往復した回数で「Hz(ヘルツ)」で表します。
パラメーターの説明
設定値:[0.01…100.0Hz]
[INITPROG]の設定
- LFO1:0.06Hz
- LFO2:6.00Hz
では、実験してみましょう。
実験(LFO:FREQUENCY)
実験(LFO:FREQUENCY:0.01Hz-100.0Hz)
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「VIRTUAL PATCH(LFO2→PITCH)」を使って、「PITCH」に対して「VIRTUAL PATCH:INT(INTENSITY)」で効果の深さを+10に設定
- 「LFO2:FREQ」は、0.01Hzに設定
- 「KEY SYNC」は、波形がわかりやすいように、[VOICE]を選択し、弾いた時に波形の立ち上がりから効果が出るようにしました。
- A=220Hzを弾く
- 「LFO2:FREQ」を0.01Hz→100.0Hzに変化させて、音を確認する
「KEY SYNC」については後で説明します。
音データ
まとめ
今回は「シンセサイザーの機能 音の周期的な変化:LFO(2)」と題して、「LFO:WAVE」と「LFO:FREQUENCY(FREQ)」について説明しました。
1つ1つのパラメーターごとに変化を確認する機会はあまりないと思います。
いろいろと試してみてください。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
さて、次回は「シンセサイザーの機能 音の周期的な変化:LFO(3)」と題して、「LFO:KEY SYNC」について説明します。
では。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
コメント