みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は、「シンセサイザーの機能 コントローラー:[ピッチ]ホイール、[MOD]ホイール」について説明します。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
コントローラーのパラメーター
microKORG XL+には、
- [ピッチ]ホイール
- [MOD]ホイール
があり、あらかじめパラメーターが備わっています。
PITCH:BEND RANGE
パラメーターの説明
PITCH:BEND RANGE
設定値:[–12…+12]
[INITPROG]での初期値:2
[PITCH:BEND RANGE]は、[PITCH]ホイールの操作したときのピッチの変化量を半音単位で設定します。この値はホイールを奥方向に回し切ったときの変化量です。
では、実験してみましょう。
実験(PITCH:BEND RANGE:12)
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「PITCH:BEND RANGE」を12(変更なし)
- A=220Hzを弾きながら、[PITCH]ホイールを操作する
初期値が12になっているので、何も設定変更していません。
音データ
中央→奥に→指を離す→手前に→指を離す...を繰り返しています。
[PITCH]ホイールは、指を離すと元に戻るため、離した瞬間に音の高さが戻ります。
...わかるかな?
PITCH:VIBRATO INTENSITY
パラメーターの説明
PITCH:VIBRATO INTENSITY
設定値:[–2400…+2400 cent]
[INITPROG]での初期値:60cent
1centは「100分の1半音」に相当します。
なので、1オクターブが1200cent。
最大値の2400centで2オクターブの変化量が設定できるということです。
[MOD] ホイールを奥方向に回し切ったときのビブラート効果の深さを設定します。
この[MOD] ホイールの操作でビブラート効果を与える波形、周波数はLFO2の設定値です。
なので、LFO2の波形(WAVE)、周波数(FREQ:FREQUENCY)の設定値に対して、その効果の深さを設定することになります。
初期値:60centは、半音に満たないビブラートを演奏中にリアルタイムに操作することで演出するように設定されています。
実験(PITCH:VIBRATO INTENSITY:60cent)
[MOD] ホイールを奥方向に回して、音を変化させてみます。
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「PITCH:VIBRATO INTENSITY」を60centに設定(変更なし)
- [MOD] ホイールを手前方向に回しきっておく
- A=220Hzを弾く
- [MOD] ホイールを手前方向に回す
初期値が60centになっているので、何も設定変更していません。
音データ
まとめ
今回は、「シンセサイザーの機能 コントローラー:[ピッチ]ホイール、[MOD]ホイール」について説明しました。
上の実験ではただ上下に動かしただけですが、ライブのソロとかでかっこよく使われてますね。
従来のアナログ・シンセサイザーからずっとある機能ですので、パラメーターも専用にあるわけです。
今では、コントローラーにいろんなパラメーターを設定して音に変化をつけることができます。
それはまた後で。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
次回は基本構成の最後、「シンセサイザーの機能 複数のオシレーターによる効果(1):SEMITONE、TUNE」について説明します。
では。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
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