みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は「シンセサイザー デジタル化で追加された機能(1)OSC <8>」と題して、「OSC1の波形とモジュレーションとコントローラーの関係(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORMでのC1:FORMANT WIDTH)」について説明します。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORMでのC1:FORMANT WIDTH
取扱説明書では、以下のように書かれています。
フォルマント特有の周波数成分を設定します。口の形(声の母音)を変化させたような音色の変化になります。
「microKORG XL+ 取扱説明書」より引用
パラメーターの説明
WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORM、OSC1 CTRL1:FORMANT WIDTH
設定値:[000…127]
[INITPROG]の設定値:0
では、実験して確かめましょう。
「OSC1 CTRL1:FORMANT WIDTH:0」は上記で紹介した
FORMANT波のため、そちらをご確認ください。
実験1(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORM、OSC1 CTRL1:F.WIDTH:64)
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「OSC1:WAVE」を[FORMANT]に設定
- 「OSC1 MOD」を[WAVEFORM]に設定(変更なし)
- 「OSC1:CONTROL1:F.WIDTH(FORMANT WIDTH)」を64に設定
- A=220Hzを弾く
音データ
後ろに高いサイン波がのっかってきた感じ
波形
周波数スペクトル
実験2(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORM、OSC1 CTRL1:F.WIDTH:127)
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「OSC1:WAVE」を[FORMANT]に設定
- 「OSC1 MOD」を[WAVEFORM]に設定(変更なし)
- 「OSC1:CONTROL1:F.WIDTH(FORMANT WIDTH)」を127に設定
- A=220Hzを弾く
音データ
フォルマント音に感じなくなっちゃった(笑)
でもこれは強い音に感じます。
波形
周波数スペクトル
実験3(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORM、OSC1 CTRL1:F.WIDTH:0→127)
では、「OSC1 CTRL1:FORMANT WIDTH」の値を手動で0→127に変化させて音を鳴らしてみます。
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「OSC1:WAVE」を[FORMANT]に設定
- 「OSC1 MOD」を[WAVEFORM]に設定(変更なし)
- 「OSC1:CONTROL1:F.WIDTH(FORMANT WIDTH)」を0に設定
- A=220Hzを弾く
- 「OSC1 CONTROL1:F.WIDTH(FORMANT WIDTH)」を手動で0→127に変化させる。
音データ
結構劇的に変化します。
自分のおいしいポジションを探ってください。
まとめ
今回は「シンセサイザー デジタル化で追加された機能(1)OSC <8>」と題して、「OSC1の波形とモジュレーションとコントローラーの関係(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORMでのC1:FORMANT WIDTH)」について説明しました。
元の波形に対して歪ませているのですが、波形を見るとどんどん高周波成分が増えていってますね。
最後は連続して変化させたらホーミーみたいになっちゃう(笑)
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
さて、次回は「シンセサイザー デジタル化で追加された機能(1)OSC <9>」と題して、「OSC1の波形とモジュレーションとコントローラーの関係(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORMでのC2:FORMANT SHIFT)」について説明します。
では。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
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