みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は「シンセサイザーのFMの本はこれ一択です。」と題して、KORG opsixを購入後にFM音源について書かれている本を探して辿り着いた結果について説明します。
FM音源の本
「FMシンセのあたらしいトリセツ」を見つけた時には藁をもすがる思いで購入しました。
いいですよ、この本。
こんなにFM音源に特化した形で技術的な事柄をなるべく避けてわかりやすく書いてある本、私は読んだことがありません。
しかも「FM音源の解説本」ではなく、「FM音源のシンセサイザーに関する本」となっていることが大事なんです。
FM音源のシンセサイザーの難解なアルゴリズムとキャリアとモジュレーター、エンベロープ・ジェネレーターの関係が詳しくともやさしく解説されています。
この本の特徴は、
- 「アルゴリズムとオペレーターとエンベロープ・ジェネレーターで波形と音の変化を作っていくのがFM音源」といったことがわかる。
- オペレーターのキャリアとモジュレーターの周波数比の構成が、いくつかのパターンによって説明されていて、しかもFM音源の説明として基本が網羅されている。
- オペレーターのキャリアとモジュレーターの周波数比の構成で、基音と倍音の構成に違いが出てくることがわかる。
- なぜ他の音源方式と違った音の変化をするのかがわかる。
- 例題もFM音源の仕組みを理解した上での分析ができるように書かれている。
といった点です。
自分の頭の中で整理する時にイメージがしやすくなる。
これで試行錯誤して音作りをしようと、積極的に思えるようになりました。
FM音源が最初の人にとっては学術的に思えるかもしれませんが、言葉さえ覚えてしまえば難しくありません。
そして、シンセサイザーを使う人にとっては基音と倍音のことを知っていて損はありません。
この本を読んだからFM音源で音作りができるといったことではありません。
試行錯誤する上での基本が網羅的に学べるということです。
私も1984年にDX-7を購入した当初、教則本を購入しましたよ。
「FM音源の本」とか「デジタル・シンセサイザーヤマハDX7パーフェクト活用法」とか。
でも、技術的に書かれているものが多くて音作りにはあまり役に立たなかったと記憶しています。
要は「使って覚えろ」だったんですね。
音のPROGRAMもメモリーもされるようになって、「生福」などPROGRAMデータを購入できるようになったことで、自分で音作りをすることから離れていったんだ。
何せ、パラメーターの調整用のスライダーは一つしかなかった。
のちにPCに接続してパラメーターが変えられるDX-7用のエディターが発売されてそれも使用しましたが、その頃には多重録音とか他にやることが増えてしまって音作りの熱は上がってこなかったんだ。
DX-7時代を経験している方にはopsixのつまみの数はうれしい限りですね。
でも、opsixに特化した教則本はないし。
今現在、「FMシンセのあたらしいトリセツ」は私のFM音源を理解する上でのバイブルですね。
まとめ
今回は「シンセサイザーのFMの本はこれ一択です。」について書きました。
著者の高山博さんはよく調べていらっしゃる。
「この本を読めばFMのキャリアとモジュレーターの関係の基本がわかる。」といったことが書いてあります。
この「基本」があるからこそ、試行錯誤ができるようになる。
自分の頭の中で整理する時にイメージがしやすくなる。
FM音源の最初の一歩でみんなつまづいている現状を打破してくれる本に出合えて、内心ほっとしましたよ。
だって、KORG opsixを購入していましたからね(笑)
YAMAHA DX-7でエディットに挫折した自分としては、「教則本がなければ試行錯誤するしかないかな」と時間がかかることを覚悟していましたから。
「考え方」の道筋が1つ出来上がったわけです。
だからといって試行錯誤しないで済むわけではありません。
それが楽しいのですから。
FM音源について、ここまで調べたことを共有してくれている本は見当たりませんでした。
素晴らしい本です。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
では。
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