みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は「KORG opsixの機能: FMのキャリアとモジュレーターの関係(3)」と題して、2つのオペレーターを使ってキャリアとモジュレーターによる音の変化について説明します。
今回はモジュレーターのRATIOを5.0000に設定します。
今までとどのような違った変化があらわれるのかを確認します。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。
- RATIO: OP1(C): 1.0000、OP2(M): 5.0000での実験
- 実験1: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 0%
- 実験2: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 30%
- 実験3: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 50%
- 実験4: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 70%
- 実験5: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 100%
- 実験6: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 0%→100%
RATIO: OP1(C): 1.0000、OP2(M): 5.0000での実験
前回は「RATIO: OP1(C): 1.0000、OP2(M): 2.0000」での実験を行いました。
周波数比をもう少し広げてみましょう。
今回は「RATIO: OP1(C): 1.0000、OP2(M): 5.0000」での実験です。
opsixの画面
opsix nativeの画面
実験1: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 0%
まずは、OP2のOP LEVEL=0%の音です。
設定値
OP2のLEVELが0%のため、「実験(OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 0%)」と同じ結果となります。
音データ
波形
周波数スペクトル
実験2: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 30%
では、OP2のOP LEVEL=30%の音を聞いてみましょう。
設定値
音データ
2つの音が混ざったようなベルの音っぽい感じがしました。
波形
OP1:OP2が1:2の時よりくねりが複雑です。
周波数スペクトル
基音と倍音の間隔があいて、倍音がペアになっています。
実験3: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 50%
今度はOP2のOP LEVEL=50%の音を聞いてみましょう。
設定値
音データ
雑味が増えてきました。
波形
50%でここまでのくねりは初めてですね。
周波数スペクトル
高次倍音が増えました。
実験4: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 70%
さて、次はOP2のOP LEVEL=70%の音です
設定値
音データ
「ぎーっ」という音が強くなりました。
波形
波形で見ると、どんどんくねる回数が増えていきます。
周波数スペクトル
より高域の倍音が増えます。
基音だけでなく、倍音も強調される倍音とレベルが低くなる倍音があるようです。
実験5: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 100%
最大のOP2のOP LEVEL=100%で確認してみましょう。
設定値
音データ
「ぎ」に「じょ」が入った感じの音。
でも、基音はしっかり聞こえます。
波形
こうなると、もうわかりません(笑)
周波数スペクトル
高域に倍音が増えていくのと、倍音のペアごとにレベルの上げ下げが確認できます。
実験6: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 0%→100%
最後に、弾きながら連続的にOP LEVELを0→100%に変化させてみましょう。
音データ
まとめ
今回は「KORG opsixの機能: FMのキャリアとモジュレーターの関係(3)」と題して、2つのオペレーターを使ってキャリアとモジュレーターによる音の変化について説明しました。
3つの組み合わせを聞いて、だんだん音のイメージを言葉にできてきたのではないでしょうか。
音を自分なりの言葉にすると、音のキャラクターを覚えやすくなります。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
次回は「KORG opsixの機能: FMのキャリアとモジュレーターの関係(4)」と題して、今度はキャリアのRATIOの値を「20.0000」に変化させて実験します。
では。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。
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