みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は「シンセサイザー デジタル化で追加された機能(1)OSC <9>」と題して、「OSC1の波形とモジュレーションとコントローラーの関係(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORMでのC2:FORMANT SHIFT)」について説明します。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
- WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORMでのC2:FORMANT SHIFT
- 実験(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORM、OSC1 CTRL2:FORMANT SHIFT)
- 実験1(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORM、OSC1 CTRL2:FORMANT SHIFT:+63)
- 実験2(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORM、OSC1 CTRL2:FORMANT SHIFT:-63)
- 実験3(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORM、OSC1 CTRL1:FORMANT WIDTH:64、OSC1 CTRL2:FORMANT SHIFT:+63)
- 測定方法
- 実験4(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORM、OSC1 CTRL1:FORMANT WIDTH:64、OSC1 CTRL2:FORMANT SHIFT:0→+63)
- 実験5(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORM、OSC1 CTRL1:FORMANT WIDTH:64、OSC1 CTRL2:FORMANT SHIFT:-63)
- 実験6(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORM、OSC1 CTRL1:FORMANT WIDTH:64、OSC1 CTRL2:FORMANT SHIFT:0→-63)
- まとめ
WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORMでのC2:FORMANT SHIFT
取扱説明書では、
フォルマント全体の周波数成分を上下に移動します。このときの移動量を調節し、口の大きさを変化させたような効果を得ることができます。+00 で基準の周波数成分になります。
引用「microKORG XL+ 取扱説明書」より
と、書いてあります。
パラメーターの説明
WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORM、OSC1 CTRL2:FORMANT SHIFT
設定値:[-63…+63]
[INITPROG]の設定値:0
では、実験して確かめましょう。
実験(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORM、OSC1 CTRL2:FORMANT SHIFT)
実験1(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORM、OSC1 CTRL2:FORMANT SHIFT:+63)
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「OSC1:WAVE」を[FORMANT]に設定
- 「OSC1 MOD」を[WAVEFORM]に設定(変更なし)
- 「OSC1:CONTROL1:F.WIDTH(FORMANT WIDTH)」を0に設定
- 「OSC1:CONTROL2:F.SHIFT(FORMANT SHIFT)」を+63に設定
- A=220Hzを弾く
音データ
ちょっと三角波の「管」感が付いているように感じます。
波形
周波数スペクトル
実験2(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORM、OSC1 CTRL2:FORMANT SHIFT:-63)
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「OSC1:WAVE」を[FORMANT]に設定
- 「OSC1 MOD」を[WAVEFORM]に設定(変更なし)
- 「OSC1:CONTROL1:F.WIDTH(FORMANT WIDTH)」を0に設定
- 「OSC1:CONTROL2:F.SHIFT(FORMANT SHIFT)」を-63に設定
- A=220Hzを弾く
音データ
マイナスにすると全然印象が違ってきます。
低域深めな感じ。
ベースに使えるかな?
波形
周波数スペクトル
実験3(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORM、OSC1 CTRL1:FORMANT WIDTH:64、OSC1 CTRL2:FORMANT SHIFT:+63)
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「OSC1:WAVE」を[FORMANT]に設定
- 「OSC1 MOD」を[WAVEFORM]に設定(変更なし)
- 「OSC1:CONTROL1:F.WIDTH(FORMANT WIDTH)」を64に設定
- 「OSC1:CONTROL2:F.SHIFT(FORMANT SHIFT)」を+63設定
- A=220Hzを弾く
音データ
「つんつん」した音。
フォルマント音、結構面白い!
波形
周波数スペクトル
実験4(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORM、OSC1 CTRL1:FORMANT WIDTH:64、OSC1 CTRL2:FORMANT SHIFT:0→+63)
では、「OSC1 CTRL2:FORMANT SHIFT」の値を手動で0→+63に変化させて音を鳴らしてみます。
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「OSC1:WAVE」を[FORMANT]に設定
- 「OSC1 MOD」を[WAVEFORM]に設定(変更なし)
- 「OSC1:CONTROL1:F.WIDTH(FORMANT WIDTH)」を64に設定
- 「OSC1:CONTROL2:F.SHIFT(FORMANT SHIFT)」を0に設定
- A=220Hzを弾く
- 「OSC1 CONTROL2:F.SHIFT(FORMANT SHIFT)」を手動で0→+63に変化させる
音データ
どんどん変わっていって、最後にはベロ出してそう(笑)
実験5(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORM、OSC1 CTRL1:FORMANT WIDTH:64、OSC1 CTRL2:FORMANT SHIFT:-63)
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「OSC1:WAVE」を[FORMANT]に設定
- 「OSC1 MOD」を[WAVEFORM]に設定(変更なし)
- 「OSC1:CONTROL1:F.WIDTH(FORMANT WIDTH)」を64に設定
- 「OSC1:CONTROL2:F.SHIFT(FORMANT SHIFT)」を-63設定
- A=220Hzを弾く
音データ
これは中音域強めに感じます。
波形
周波数スペクトル
実験6(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORM、OSC1 CTRL1:FORMANT WIDTH:64、OSC1 CTRL2:FORMANT SHIFT:0→-63)
では、「OSC1 CTRL2:FORMANT SHIFT」の値を手動で0→-63に変化させて音を鳴らしてみます。
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「OSC1:WAVE」を[FORMANT]に設定
- 「OSC1 MOD」を[WAVEFORM]に設定(変更なし)
- 「OSC1:CONTROL1:F.WIDTH(FORMANT WIDTH)」を64に設定
- 「OSC1:CONTROL2:F.SHIFT(FORMANT SHIFT)」を0に設定
- A=220Hzを弾く
- 「OSC1 CONTROL2:F.SHIFT(FORMANT SHIFT)」を手動で0→-63に変化させる
音データ
音のキャラクターが2周している感じ。
EGで変化をつけると楽しそうです。
まとめ
今回は「シンセサイザー デジタル化で追加された機能(1)OSC <9>」と題して、「OSC1の波形とモジュレーションとコントローラーの関係(WAVE:FORMANT、OSC1 MOD:WAVEFORMでのC2:FORMANT SHIFT)」について説明しました。
「口の大きさ」、感じられたでしょうか。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
さて、次回は「シンセサイザー デジタル化で追加された機能(1)OSC <10>」と題して、「OSC1の波形とモジュレーションとコントローラーの関係(WAVE:NOISE、OSC1 MOD:WAVEFORMでのC1:RESONANCE)」について説明します。
では。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
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