みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は、「シンセサイザー デジタル化で追加された機能(9)プログラム・エディット・ウィンドウのパラメーター」について説明します。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
画面の説明
上記が「プログラム・エディット・ウィンドウ」です。
「シンセ・エディット・ウィンドウ」の前のプログラムの全体構成の画面です。
赤枠で囲った部分がエディット可能なパラメーターです。
黄色い枠の部分は、以下のボタンです。
- 機能のON/OFFボタン
- コピーボタン(標的マーク)
- 各機能のエディット・ウィンドウを開く、[EDIT]ボタン
プログラム名
右上のプログラム名の欄にポインタを移動してダブルクリックすると、上記のように編集可能となります。
ここで、プログラム名を入力して[Enter]ボタンを押せば、入力完了となります。
BPM(本体ではTEMPO)
「BPM」はアルペジエーターのテンポや「BPM SYNC」機能で同期するテンポを設定します。
上記のように数字にポインタを移動すると、クリックしながら上下することで、値を変更できます。
パラメーターの説明
BPM(本体ではTEMPO)
設定値:[20…300]
[INITPROG]の設定値:120
OCTAVE
「OCTAVE」は、鍵盤に割り当てられている音域を、オクターブ単位に ±3 オクターブの範囲で変更
できます。
上記のように、「OCTAVE:***」の数字にポインタを移動すると、クリックしながら上下することで、値を変更できます。
パラメーターの説明
OCTAVE
設定値:[-3OCTAVE…+3OCTAVE]
[INITPROG]の設定値:0
VOICE MODE
「VOICE MODE」は、プログラムでティンバーをどのように使用するかを選択します。
パラメーターの説明
VOICE MODE
設定値:[SINGLE, LAYER, SPLIT, MULTI]
[INITPROG]の設定値:SINGLE
VOICE MODE:SINGLE
1 つのティンバーだけ使用します。
VOICE MODE:LAYER
2 つのティンバーを使用します。鍵盤を弾くと、2 つのティンバーが同時に発音します。2 つのティンバーをそれぞれエディットできます。
VOICE MODE:SPLIT
2 つのティンバーを使用します。それぞれのティンバーが発音する音域を「SPLIT KEY」で設定し、鍵盤内でティンバーを弾き分けます。2 つのティンバーをそれぞれエディットできます。
VOICE MODE:MULTI
上記のように、「TIMBRE2 MIDI CH.」欄にポインタを移動してクリックしながら上下することで、チャンネルを変更できます。
SPLIT KEY
上記のようにポインタを移動してクリックしながら上下することで、キーを変更できます。
パラメーターの説明
SPLIT KEY
設定値:[C-1…G9]
[INITPROG]の設定値:C5
「VOICE MODE」が「SPLIT」のときに表示されます。各ティンバーが発音する音域を設定します。
設定したノート・ナンバーよりも低い音域でティンバー1、設定したノート・ナンバーを含む、高い音域でティンバー2 が発音します。
TIMBRE2 MIDI CH.
パラメーターの説明
「VOICE MODE」が「MULTI」のときに表示されます。ティンバー2のMIDIチャンネルを設定します。「GLOBAL」にすると、ティンバー2 の MIDI チャンネルはグローバル MIDI チャンネルと一致します。グローバル MIDI チャンネルは、MIDIページの “MIDI CH” で設定します。
※ティンバー1のMIDIチャンネルは、MIDIページの“MIDI CH”で設定しま す。
TIMBRE2 MIDI CH.
設定値:[GLOBAL,1…16]
[INITPROG]の設定値:GLOBAL
SCALE
プログラムのスケール・タイプを選択します。10 種類のスケール・タイプがあります。
パラメーターの説明
EQUAL TEMP | 一般的に広く使われている平均律です。各半音のピッチの変化幅が 同じになっています。 |
PURE MAJOR | 純正律長音階です。“SCALE.KEY” で設定したキー(調)の メジャー・コードが完全に調和する音階です。 |
PURE MINOR | 純正律短音階です。“SCALE.KEY” で設定したキー(調)の マイナー・コードが完全に調和する音階です。 |
ARABIC | アラビック音階です。アラビア音楽の 1/4 トーン・スケールを 含んだ音階です。 |
PYTHAGOREA | ピタゴラス音階です。古代ギリシャの音階で、メロディー演奏に 効果的な音階です。 |
WERCKMEIST | ベルクマイスター音階です。バロック時代後期に用いられていた 平均律的な音階です。 |
KIRNBERGER | キルンベルガー音階です。18 世紀に作られた音階で、 主にハープシコードの調律に用いられていた音階です。 |
SLENDORO | スレンドロ音階です。1 オクターブを 5 音で構成する インドネシアのガムラン音階です。 “SCALE.KEY” が C のとき、C、D、F、G、A (ド、レ、ファ、ソ、ラ)の鍵盤を使用します。 |
PELOG | ペロッグ音階です。1 オクターブを 7 音で構成する インドネシアのガムラン音階です。 “SCALE.KEY” が C のとき、C、D、E、F、G、A、B (ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ)の鍵盤を使用します。 |
USER SCALE | GLOBAL の USR.SCALE ページで設定したスケールになります。 |
上記のように、「SCALE」の表示欄にポインタを移動してクリックすると、以下の画面のようにプルダウン・メニューが表示されるので、クリックしてスケールを選択します。
SCALE KEY
「SCALE」で選択したスケールの基準となるキー(調)を設定します。
パラメーターの説明
SCALE KEY
設定値:[C…B]
[INITPROG]の設定値:C
上記のように、「SCALE KEY」の表示欄にポインタを移動してクリックすると、以下の画面のようにプルダウン・メニューが表示されるので、クリックしてスケール・キーを選択します。
まとめ
今回は、「シンセサイザー デジタル化で追加された機能(9)プログラム・エディット・ウィンドウのパラメーター」について説明しました。
プログラム・エディット・ウィンドウ画面では、プログラム全体に関する設定とティンバーの発音に関する設定、ノブの設定等が行えます。
そして、次のエディット画面に移行するためのボタンや、機能のオン・オフボタンがあります。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
さて、次回は「シンセサイザー デジタル化で追加された機能(10)KNOB」について説明します。
では。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
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