みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
opsix、opsix nativeを同時購入・使用して3か月経つと、いろいろとわかってきました。
お互いにメリットがあり、「用途によって使い分けていければ良いのかな」と感じ始めましたので、書きます。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。
opsixとopsix nativeの違い
KAMINが感じるopsixとopsix natibeの違いは以下の通りです。
opsix | opsix native | |
構成 | 本体のみで完結 | DTMで自動演奏: PCだけで完結できる 楽器として演奏するにはMIDI コントローラーが必要 |
操作性 | 直感的になれるところがメリット 思わぬところでの変化に巡り合える 可能性がある | いろいろ考えて構築できる |
視認性 | ページ構成を理解して6つのノブでの 操作となるため高いとは言えない | 視認性は高いが、パラメーターが 常時表示されない マウス・ポインターをかざして 表示されるが離れると数秒で 非表示となる |
エディットの しやすさ | ページの構成を理解できれば デジタル・シンセサイザーの中では エディットしやすい方 | 1画面で多くのパラメーターが 確認できるメリット |
アルペジエーター | タップ・テンポ等やリアルタイムで 操作する楽しさがある | PCだけでは単音のみ |
キーボード | 本体に付いていて、ベロシティ付き アフター・タッチなし | MIDIコントローラー (キーボード)が必要 |
シーケンス モーション・ シーケンス | リアルタイムでの記録・操作は 楽しい | 視認性の高さで詳細エディット |
ユーザー・ アルゴリズム | 本体だけで考えるのは難しい | 概念を理解すれば マトリックス表示や 入力が出来て便利 |
プリセット音の 分析 | 本体だけで考えるのは難しい サウンド・チャートといった用紙に 書き込む表ははないです | 視認性が高いため便利 でも数値が常時表示してくれない |
ランダマイズ | ハードウェア・シンセサイザーに付けた 意義が大きい あとでパラメーターの確認は大変だが、 機能を絞ってランダマイズをかける ことができ、考えられている | 視認性が高いので、 良い音に巡り合った時に、 手直しが楽 |
外への持ち運び ・利用 | ハードウェア・シンセサイザー 単体のみで完結 シンセサイザーとしては3kgという 持ち運びやすさ | PCとMIDIコントローラーの接続 PCクラッシュ、PAへの接続・ ノイズ等の不安がある |
他の知識 | シンセサイザーに関する知識と PCでの操作の簡単な知識 | PCで操作するための深い知識が必要 |
他の留意点 | 1台完結のメリット | 問題点があった際に、PC側との 切り分けやインターフェースの 確認をする必要がある |
総評
私がopsixとopsix nativeを3か月間使ってみて、opsixとopsix nativeの主な違いは以上です。
opsix総評
ハードウェア・シンセサイザーのopsixも多くのパラメーターがあるにもかかわらず、本体のみでエディットしてみたくなる点が今までのFM音源のシンセサイザーにはない魅力です。
そして本体のみで完結するコントローラーやノブでリアルタイムで操作できることはワクワク感があって、ハードウェア・シンセサイザーの一番の魅力です。
シーケンスの視認性はopsix nativeが非常に優れていますが、ステップ・シーケンスですから直感的にリアルタイムで操作できるメリットがあります。
モーション・シーケンスではノブをリアルタイムで操作したものが記録されるわけで、その感覚はopsix nativeでは味わえません。
ユーザー・アルゴリズムに関しては、本体だけで頭で考えるのは非常に難しいです。
opsix native総評
opsix nativeはopsixと比較すると、ソフトウェア・シンセサイザーのPC画面でのパラメーターの視認性の良さが魅力です。
FM音源の6つのオペレーターのパラメーターが一度に確認できるのは、やはり便利です。
また、ユーザー・アルゴリズムの設定、シーケンス、モーション・シーケンスの視認性はopsix本体だけでは細かいところを調節するのであれば大変です。
デメリットとしてはソフトウェア・シンセサイザーでは、MIDIコントローラーの設定に関しての知識が別途必要です。
また、DTMでPC1台で完結した環境でない限り、単体ではないということ。
PC側の知識も必要になり、音楽とは別の知識を学ぶ必要があります。
また、新しい発見は情報がよく見えて「こんな感じになるよな」と触らずに終わってしまう。
一つのパラメーターをクリックして操作することに面倒くささを感じてしまう。
例えばMODE: EFFECTのWAVESHAPERのTYPEを選択するのに何度もクリックしているopsix nativeとノブで回して選択するopsix。
一長一短があるのはわかっているけれど、集中できるのはopsixですね。
意外性はハードウェア・シンセサイザーのopsixの方が生まれやすいです。
opsix、opsix nativeを同時購入・使用するメリット
opsix、opsix nativeを同時購入する際に、opsixを購入するとopsix nativeのクーポンが付いていて割引価格で購入できます。
また、お互いにメリット・デメリットがありますので、それを補完するうえでも役立ちます。
そして、opsix nativeでエディットする際にopsixのRATIO OP 1~6ノブとLEVEL OP 1~6スライダーを動かすとopsix nativeに反映されます。
音作りでRATIOのピッチの操作とLEVELのチューニングができますので助かります。
まとめ
今回はopsixとopsix nativeの違いを説明しました。
やはり「どちらがいいの?」とは言い切れないのです。
用途によってはメリットにもなり、デメリットにもなります。
だから私はopsixとopsix nativeを両方使っています。
最近の使い方は「opsix nativeでプリセット音を分析してopsix本体でノブやスライダーを操作して音の変化を確認する」といった使い方です。
そこで感じるのは、人それぞれに経験や知識、環境(人や演奏する環境)や興味が違うと思うのです。
キーボードを弾ける人、弾けない人。
常設できる場所がある人にとっては多くの鍵盤を持っていた方が演奏しやすいでしょうし、ワゴンくらいのスペースしかなければ、opsixのような3オクターブくらいの鍵盤で十分とも考えられます。
持ち運びの機材の重さも気になるでしょうし。
夢や目標もそうだし、自分の周りの友人や知り合いの影響も人それぞれ。
「友人が持っている」としたら「同じものを持って情報共有したい」と考えるか、「違う機材を持って機材の違いを語り合うほうが面白い」と考えるか、で違ってきますよね。
自分が経験した中で一番残念に思うことは「使い込んでやれなかった機材を手放すこと」です。
いろんな視点で興味を持てるところがシンセサイザーの魅力です。
購入したらとことん使い切ってあげればいいんです。
「自分の演奏能力が未熟」とかは2の次で(笑)
長く楽しんだりモチベーションが上がることが後になって「買ってよかった」と思えること。
最初は難しいと思っても、最後に自分なりに楽しむことができたなら購入したことは正解なんです。
後は経験を積んでいくことによってこだわりが出てくる。
次のことを考えられるなんて、非常に幸せではありませんか。
opsixはいろんなシンセサイザーを操作して楽しんだ私でも、ワクワク感があって楽しいですよ。
昔挫折したFM音源のエディットが手に取るようにわかっていく。
新しい機能にワクワクしたり。
取扱説明書にも書いていないところで発見があったりする(笑)
これはopsix本体で見つけることがほとんどです。
やはりハードウェア・シンセサイザーの方がワクワクするね。
これもopsix nativeでパラメーターを理解しているからできることなので、やはり両方購入したのが正解でした。
皆さんにシンセサイザーの魅力が伝われば幸いです。
では。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。
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