みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は「KORG opsixの機能: MODE: FILTER」と題して、機能と実験方法について説明します。
「各オペレーターにフィルターかけることができる」って、それだけで面白そうです。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。
MODE: FILTER
オペレーターにあるオシレーターの信号とモジュレーターの入力信号をフィルタリングしてくれる機能です。
よって「6つのオペレーターにオシレーターがあり、フィルターもかけられる」ことになります。
ピッチに連動するするところがミソ。
通常のフィルターはCUTOFFで周波数ポイントを決めてしまうので、鍵盤の位置(ピッチの高低)によって音の感じが変わってしまうけれど、それがない。
「どれぐらい柔らかい音にしようか」とか1つのキーで決めれば、他の鍵盤の位置でも大体そろった効果が得られる。
だから、後でキートラックで補正する手間が少なくて済む。
これは凄い!!
なんでもっと宣伝しないんだろうね(笑)
実際の楽器もそうですが、低音と高音で音の感じ方が違うので多少の補正は必要と思いますが、この作業が少なくて済むのはありがたいですね。
このフィルターはバーチャル・パッチ機能を使用すれば、エンベロープ・ジェネレーターで操作できます。
オペレーターのエンベロープ・ジェネレーターはオペレーターのオシレーターのレベル用ですので、MOD:EGでコントロールします。
パラメーターにはオシレーターのレベルのMIX、CUTOFFとRESONANCEがあって、アナログ・シンセサイザーと同じですね。
初期設定値
opsix | Knob | Full Name | Range | 初期設定値 |
MODE | A | Operator Mode | FM, Ring Mod., Filter, Filter FM, Wave Folder, Effect, Bypass, Mute | FLTR |
TYPE | B | Filter Type | LPF, HPF, BPF, BRF, MG LPF12, MG LPF24, MG HPF12, MG HPF24, MG BPF6, MG BPF12, MS-20 LPF, MS-20 HPF | LPF |
OSC MIX | C | OSC Mix Level | 0~100 [%] | 50% |
WAVE | D | Wave | *「 Waveform List」 | SIN |
CUTOFF | E | Cutoff | -50.0~+50.0 [semi] | 0.0semi |
RESO | F | Resonance | 0~100 [%] | 0% |
opsixの画面
opsix nativeの画面
実験方法: MODE: FILTER
MODE: FILTERはモジュレーターの入力信号もフィルタリングしてくれますが、今回はシンプルに1つのオペレーターのオシレーターの出力音をフィルタリングします。
いくつものTYPEがあるので、その違いを音で確認します。
設定値
opsixの画面
opsix native画面
まとめ
今回は「KORG opsixの機能: MODE: FILTER」と題して、機能と実験方法について説明しました。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
次回は「KORG opsixの機能: MODE: FILTER: TYPE」と題して、フィルターのタイプの説明と上記の設定を元にフィルターごとに音がどのように変化するのかについて実験します。
では。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。
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