みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は「KORG opsixの機能: MODE: FM: WAVE: ADDITIVE SAW3」と題して、WAVE: ADDITIVE SAW3の波形からMODE: FMのパラメーターによる音を変化を確認します。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。
WAVE: ADTV SAW3(ADDITIVE SAW3)
ノコギリ波の4倍音までの波形です。
オルガンがサイン波の合成音で作られているところから、このような発想の波形が生まれてきたのでしょうか?
音を確認していきましょう。
Waveform Listの詳細に関しては、本ブログ内の「シンセサイザー KORG opsix: WAVEFORM LIST」か、KORG 公式サイトにてご確認ください。
実験: WAVE: ADTV SAW3(ADDITIVE SAW3)
基本波形とMODE: FMのパラメーターである、FB(FEEDBACK)とWIDTHを変化させて音と波形と周波数スペクトルを確認します。
実験方法の詳細に関しては、「シンセサイザー KORG opsixの機能: MODE: FM」をご確認ください。
実験: WAVE: ADTV SAW3(ADDITIVE SAW3)基本波形
基本の波形を聞いてみましょう。
音データ
周波数スペクトルを見ると、基音と最初の3つの倍音だけで、倍音のレベルをノコギリ波と同じ成分にしたもののようです。
すでにオルガン的な音が感じられます。
波形
周波数スペクトル
実験: MODE: FM: FB(FEEDBACK)
では、MODE: FMのFB(FEEDBACK)パラメーターを変化させていきます。
FB=30%
音データ
アナログ・シンセサイザーのLPFで絞った感じの音がします。
波形
周波数スペクトル
FB=50%
音データ
高域のノイズ成分が加わりました。
波形
周波数スペクトル
FB=60%
音データ
やはり高域のノイズ成分が特徴的です。
波形
周波数スペクトル
FB=80%
音データ
ノイズでいっぱい。
LPFのフィルターがかかった感じは残っていますね。
波形
周波数スペクトル
FB=100%
音データ
FB=100%にすると基音が出てきたりするのが特徴のFM音源ですが、これは基音もわからなくなっています。
波形
周波数スペクトル
FB=100→0%
最後にA3=220Hzを弾きながらFBの値を0→100%に変化させてみましょう。
音データ
今までのSAWとかSQR、TRIとかよりパラメーターによる変化がわかりやすい。
エンベロープ・ジェネレーターで時間的変化をつけるにはこちらの方が使いやすいと思います。
実験: MODE: FM: WIDTH
今度は波形の幅を変化させる、WIDTHパラメーターを変化させてみましょう。
WIDTH=75%
音データ
波形
周波数スペクトル
WIDTH=50%
音データ
レゾナンスを上げ気味にしたような音になってきました。
波形
周波数スペクトル
WIDTH=25%
ここら辺あたりはアナログ・シンセサイザーのBPFフィルターをかけたような音になる。
音データ
波形
周波数スペクトル
WIDTH=1%
音データ
アナログ・シンセサイザーのHPFで値を上げたのような音
波形
周波数スペクトル
WIDTH=OFF→1%
最後にA3=220Hzを弾きながらWIDTHの値をOFF→1%に変化させてみましょう。
音データ
大人しめの音ですが、わかりやすい音色変化をしてくれます。
まとめ
今回は「KORG opsixの機能: MODE: FM: WAVE: ADDITIVE SAW3」と題して、WAVE: ADDITIVE SAW3の波形からMODE: FMのパラメーターによる音を変化を確認しました。
SAWより倍音が少ない波形なので、FBやWIDTHパラメーターでの音の変化で倍音を増やしていくにはわかりやすいのかもしれません。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
次回は「KORG opsixの機能: MODE: FM: WAVE: ADDITIVE SQUARE3」と題して、WAVE: ADDITIVE SQUARE3の波形からMODE: FMのパラメーターによる音を変化を確認します。
では。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。
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