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KORG opsixのプリセット分析: 313 Cockpit Emergency

313 Cockpit Emergency
この記事は約7分で読めます。

みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。

今回は「KORG opsixのプリセット分析: 313 Cockpit Emergency」と題して、MODE: EFFECTにDECIMATORを使用したプリセット・プログラム「313 Cockpit Emergency」のパラメーターを分析します。

新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。

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音の特徴

飛行機の操縦席の計器がやばい音を出し始めた雰囲気の音です。

MODE: EFFECT: DECIMATORを使って「ブチブチッ」と電気の接触不良したような音を演出しています。

KAMIN
KAMIN

MODE: EFFECT: DECIMATORの機能については以下のページで説明しています。

ご覧ください。

KORG opsixの機能: MODE: EFFECT: DECIMATOR

実験

では、音で確認しましょう。

KAMIN
KAMIN

パラメーターの分析は下に書いています。

詳細はそちらをご覧ください。

実験1: 弾いてみる

シーケンサーをONにしてPLAYボタンを押して2周します。

音データ

KAMIN
KAMIN

後ろの低音域の荒れ具合がDECIMATORの機能です。

実験2: モジュレーション・ホイールの効果

アルペジエーターをONにしてA3を弾きながらモジュレーション・ホイールを0→最大→0に動かす。

音データ

KAMIN
KAMIN

ピッチを高くしながら、DECIMATORの効果を下げる工夫が設定されています。

実験3: ピッチ・ホイールの効果

アルペジエーターをONにしてA3を弾きながらピッチ・ホイールを0→+/-に動かす。

音データ

KAMIN
KAMIN

プラス側でPHASERのレベルが上がって、マイナス側で

SHIMMER REVERBのレベルが上がる設定です。

パラメーター分析

INITプログラムからの変化を元に分析しています。

INITプログラムのパラメーターの設定については「シンセサイザー KORG opsixの機能: INIT(初期設定)プログラムの分析」をご確認ください。

alg-06

アルゴリズムは06が使用されています。

3つのキャリアとモジュレーターの直列接続の組み合わせで、OP5とOP6の間でフィードバック可能な設定です。

MODE: EFFECTのDECIMATORは、OP1で使用されています。

OP6はLEVELが0%でバーチャル・パッチにも設定されていないので、効果がありません。

313 Cockpit Emergency alg-06-param

MODE、WAVE、OP LEVEL、FREQUENCY MODE

キャリアであるOP1、OP3にFIXEDの固定周波数が設定されています。

OP1、OP3のモジュレーターはノイズ系の波形です。

キャリアOP5はモジュレーターOP6のレベルが0%なので、SINE波でRATIO: 12.0000の波形が出力するように設定されています。

313 Cockpit Emergency mode13 opsix native
313 Cockpit Emergency mode46 opsix native
313 Cockpit Emergency mode

OP-EG

313 Cockpit Emergency op-eg

キャリアがOP1、OP3の直列接続でリリース・タイムが長く設定されています。

また、キャリアがOP1、OP3の直列接続ではサスティン・レベルが100なので、ディケイ・タイムはどんな値でも同じ効果です。

OP-PITCH、OP-P MOD、OP-L MOD、OP-KEY TRACK

OP-P MOD

313 Cockpit Emergency op-p-mod

OP3は、EG1でピッチが変化するように設定されています。

OP5は、LFO1でピッチが変化するように設定されています。

FILTER

313 Cockpit Emergency filter

FILTERページのパラメーターはINITプログラムと同じ設定値でした。

FILTERはENABLE: ONですが、CUTOFF周波数が最大値であるため、フィルターの影響はないと考えます。

MOD(EG、LFO)

EG

INITプログラムから変更はありませんでした。

EG1は、OP-P MODでOP3のピッチを変化するように設定されています。

LFO

313 Cockpit Emergency lfo

LFO1は、WAVEがSQUARE、KEY SYNCがCOMMON(最初のキーのみ位相がリセットされる)、TEMPO SYNCがOFF、SPEEDが1.78Hzに設定されています。

LFO1はOP-P MODでOP5のピッチを変化するように設定されています。

LFO2は、WAVEがSAW UP、KEY SYNCがCOMMON(最初のキーのみ位相がリセットされる)、TEMPO SYNCがOFF、SPEEDが1.67Hzに設定されています。

LFO2は、WAVEにSAW UPが設定され、バーチャル・パッチでOP3のピッチの値を変化するように設定されています。

LFO3は、WAVEがTRIANGLE、KEY SYNCがCOMMON(最初のキーのみ位相がリセットされる)、TEMPO SYNCがOFF、SPEEDが2.00Hzに設定されています。

EFFECT

313 Cockpit Emergency fx

以下の3つのエフェクトにより、効果音の変化を演出しています。

  • FX1に設定された3-BAND EQで、周波数ポイントで強調しています。
  • FX2に設定されたPHASERで、ピッチ・ホイールをプラスにした時にフェイズ効果を出す設定です。
  • FX3に設定されたSHIMMER REVERBで、ピッチ・ホイールをプラスにした時に深海深く潜ったような効果を演出しています。

VIRTUAL PATCH

313 Cockpit Emergency v-patch

バーチャル・パッチの設定は以下の通りです。

  1. V.PATCH1は、OP1のDECIMATORのFREQの値をモジュレーション・ホイールを動かすことで変化するように設定されています。
  2. V.PATCH2は、DESTINATION側がOFF
  3. V.PATCH3は、OP3のピッチの値をLFO2で変化するように設定されています。
  4. V.PATCH4は、OP3のピッチの値をモジュレーション・ホイールを動かすことで変化するように設定されています。
  5. V.PATCH5は、FX1に設定された3-BAND EQのPARAMETER3であるBAND2 MID GAINの値をアフター・タッチでコントロールするように設定されています。
  6. V.PATCH6は、FX2に設定されたPHASERのPARAMETER1であるDRY: WET MIXをピッチ・ホイールのプラス側に動かすことで値が変化するように設定されています。
  7. V.PATCH6は、FX3に設定されたSHIMMER REVERBのPARAMETER1であるREVERB LEVELをピッチ・ホイールのマイナス側へ動かすことで値が変化するように設定されています。

MISC

313 Cockpit Emergency prog-pitch

ピッチ・ホイールを動かしてもピッチが変わらない設定にされています。

バーチャル・パッチでピッチ・ホイールのプラス側はFX2のPHASERのPARAMETER1であるDRY: WET MIX、マイナス側にFX3のSHIMMER REVERBのPARAMETER1であるREVERB LEVELが設定されて、動かすと値が変化するように設定されています。

VOICE

313 Cockpit Emergency voice

VOICE ASSIGNがMONO LEGATOが選択されています。

これは、モノフォニックで発音して、レガート(途切れさせないように滑らかに演奏する)で弾くと、最初の音は普通に発音して、後の音は音を切らさないように発音(トリガーがかからない)します。

まとめ

今回は「KORG opsixのプリセット分析: 313 Cockpit Emergency」と題して、MODE: EFFECTにDECIMATORを使用したプリセット・プログラム「313 Cockpit Emergency」のパラメーターを分析しました。

効果音ですが、opsixはいろいろな音の変化が楽しめますね。

EFFECTのパラメーターをバーチャル・パッチで操作できるのが楽しい。

この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。

次回は「KORG opsixのプリセット分析: 007 Waveshape EP」と題して、MODE: EFFECTにWAVESHAPERを使用したプリセット・プログラム「007 Waveshape EP」のパラメーターを分析します。

では。

新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザーopsixとopsix native。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。

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