こんにちは、「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は、「シンセサイザー デジタル化で追加された機能(1)OSC <15>」と題して、「PUNCH LEVEL」について説明します。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
MIXER:PUNCH LEVEL
「PUNCH LEVEL」は「MIXER」セクションにあり、あまり聞いたことのない機能です。
取扱説明書では、
オシレーター出力に対して、アタック時のみパルス波形を足しこむ量を設定します。値を大きくすると、よりアタックが強調されます。
「microKORG XL+ 取扱説明書」より
とあります。
パラメーターの説明
MIXER:PUNCH LEVEL
設定値:[000…127]
[INITPROG]の設定値:0
では、実験して確かめましょう。
MIXER:PUNCH LEVELの実験
実験(MIXER:PUNCH LEVELのレベルの変化による音の確認)
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「MIXER:PUNCH LEVEL」を0に設定(変更なし)
- TENPO=120でアルペジエーターをオンにして、A=220Hzの音を鳴らす
- 「MIXER:PUNCH LEVEL」を0→127へ手動で変化させる。
※「OSC1:WAVE:SAW」の音に「MIXER:PUNCH LEVEL」のレベルを上げることで、「プッ」といったアタック音が加わります。
音データ
振幅の時間的変化
DIGION SOUND6 EXPRESSで録音したときの振幅の時間的変化です。
「MIXER:PUNCH LEVEL」を徐々に上げていくと、アタック音のレベルが上がっていきます。
後半は靴音のような「ぷつっ」っていう感じぐらいに強調されますね。
まとめ
今回は、「シンセサイザー デジタル化で追加された機能(1)OSC <15>」と題して、「PUNCH LEVEL」について説明しました。
テクノポップやハウスの音には、この機能は非常にありがたいのではと感じます。
これを実現するための音作りを考えると、結構手間ですよ。
「ノイズを使って、レゾナンス上げ気味。アタックだけの音のためにエンベロープももう一つ欲しい...」などと、一つのシンセ分欲しくなる。
「MIXER:PUNCH LEVEL」を上げるだけで実現できるのですから、助かりますよ。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
さて、次回は「シンセサイザー デジタル化で追加された機能(2)FILTER <1>:FILTER:ROUTING」について説明します。
では。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
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