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シンセサイザー デジタル化で追加された機能(1)OSC <15>

この記事は約3分で読めます。

こんにちは、「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。

今回は、「シンセサイザー デジタル化で追加された機能(1)OSC <15>」と題して、「PUNCH LEVEL」について説明します。

このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。

MIXER:PUNCH LEVEL

MIXER:PUNCH LEVEL

「PUNCH LEVEL」は「MIXER」セクションにあり、あまり聞いたことのない機能です。

取扱説明書では、

オシレーター出力に対して、アタック時のみパルス波形を足しこむ量を設定します。値を大きくすると、よりアタックが強調されます。

「microKORG XL+ 取扱説明書」より

とあります。

パラメーターの説明

MIXER:PUNCH LEVEL

設定値:[000…127]
[INITPROG]の設定値:0

では、実験して確かめましょう。

MIXER:PUNCH LEVELの実験

MIXER:PUNCH LEVELの実験

実験(MIXER:PUNCH LEVELのレベルの変化による音の確認)

測定方法

  1. PROGRAM [INITPROG]を選択
  2. 「MIXER:PUNCH LEVEL」を0に設定(変更なし)
  3. TENPO=120でアルペジエーターをオンにして、A=220Hzの音を鳴らす
  4. 「MIXER:PUNCH LEVEL」を0→127へ手動で変化させる。
    ※「OSC1:WAVE:SAW」の音に「MIXER:PUNCH LEVEL」のレベルを上げることで、「プッ」といったアタック音が加わります。

音データ

振幅の時間的変化

DIGION SOUND6 EXPRESSで録音したときの振幅の時間的変化です。

「MIXER:PUNCH LEVEL」を徐々に上げていくと、アタック音のレベルが上がっていきます。
後半は靴音のような「ぷつっ」っていう感じぐらいに強調されますね。

MIXER:PUNCH LEVELの実験:振幅の波形

まとめ

今回は、「シンセサイザー デジタル化で追加された機能(1)OSC <15>」と題して、「PUNCH LEVEL」について説明しました。

テクノポップやハウスの音には、この機能は非常にありがたいのではと感じます。
これを実現するための音作りを考えると、結構手間ですよ。
「ノイズを使って、レゾナンス上げ気味。アタックだけの音のためにエンベロープももう一つ欲しい...」などと、一つのシンセ分欲しくなる。
「MIXER:PUNCH LEVEL」を上げるだけで実現できるのですから、助かりますよ。

この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。

さて、次回は「シンセサイザー デジタル化で追加された機能(2)FILTER <1>:FILTER:ROUTING」について説明します。

では。

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