みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は「KORG opsixの機能: FMのキャリアとモジュレーターの関係(4)」と題して、2つのオペレーターを使ってキャリアとモジュレーターによる音の変化について説明します。
今回はキャリア側のRATIOの周波数比を上げてみます。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このブログでは、その魅力を細かく音と画像で詳しく説明していきます。
- RATIO: OP1(C): 20.0000、OP2(M): 1.0000での実験
- 実験1: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 0%
- 実験2: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 30%
- 実験3: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 50%
- 実験4: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 70%
- 実験5: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 100%
- 実験6: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 0%→100%
RATIO: OP1(C): 20.0000、OP2(M): 1.0000での実験
今度はキャリア側のRATIOの値を上げてみましょう。
キャリア OP1のRATIO=20.000、モジュレーター OP2のRATIO=1.0000での実験です。
opsixの画面
opsix nativeの画面
実験1: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 0%
まずは、モジュレーター OP2の変調をかけない音を聞いてみましょう。
設定値
音データ
まさしく、正弦波の「ピー」音です。
波形
周波数スペクトル
実験2: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 30%
では、モジュレーターOP2のOP LEVEL=30%にしてみましょう。
設定値
音データ
「ピー」のまわりにうろついている音が出てきました。
波形
メジャーを変えていないから波形が変化したか、わかりません。
周波数スペクトル
基音の周りに多くの周波数のレベルが上がっているようです。
実験3: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 50%
では、レベルを50%に上げてみましょう。
設定値
音データ
基音がなんだかわからなくなっちゃいました。
波形
すみません。
スケールを伸ばせばよかった。
周波数スペクトル
基音の周りにとげとげが増えています。
実験4: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 70%
では、レベルが50%です。
設定値
音データ
もうピッチがわかりません。
波形
波形が広がった...
周波数スペクトル
どんどん広がっていきます。
実験5: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 100%
今度は最大のOP2のOP LEVEL=100%にしてみましょう。
設定値
音データ
低い周波数の成分が増えました。
波形
ここまで広がりました。
周波数スペクトル
低い周波数側に広がっています。
実験6: OP1(C): LEVEL: 100%、OP2(M): LEVEL: 0%→100%
最後に音を鳴らしながら、OP2のOP LEVELを手動で0→100%にしてみました。
音データ
途中からピッチが低くなっていきました。
まとめ
今回は「KORG opsixの機能: FMのキャリアとモジュレーターの関係(4)」と題して、2つのオペレーターを使ってキャリアとモジュレーターによる音の変化について説明しました。
キャリアの周辺に倍音が増えていきましたね。
モジュレーター側のRATIOを変化させると、また違った周波数成分になるので試してみてください。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
次回は「KORG opsixの機能: FMのキャリアとモジュレーターの関係(5)」と題して、今度はモジュレーターのRATIOの値を「0.5000」に変化させて実験します。
では。
新たな進化を遂げたKORGのFMシンセサイザー、opsixとopsix native。
このシンセサイザーでしか味わえない魅力が満載です。
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