こんにちは、「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。
今回は、「シンセサイザー デジタル化で追加された機能(4)LFO(BPM SYNC、SYNC NOTE)」について説明します。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
BPM SYNC、SYNC NOTE
パラメーターの説明
LFO:BPM SYNC、SYNC NOTEは、設定した「BPM(本体ではTEMPO)」にLFOの周期を同期させる機能です。
「BPM」は、プログラム・エディット・ウィンドウの左上に設定欄があります。
LFO:BPM SYNC
設定値:[ON, OFF]
[INITPROG]の設定値:OFF
- OFF:テンポに同期しません。「FREQ」 で設定した値(周波数:Hz)で動作します。
- ON:テンポに同期します。[TEMPO] ノブまたはPROGRAMでの「BPM」、または外部からの MIDI クロックに同期します。
LFO:SYNC NOTE
設定値:[8/1…1/64]
[INITPROG]の設定値
LFO1:1/2、LFO2:1/16
「LFO:BPM SYNC」がONの時に有効になります。
設定値はこちらからの選択になります。
8/1 |
4/1 |
2/1 |
1/1 |
3/4 |
1/2 |
3/8 |
1/3 |
1/4 |
3/16 |
1/6 |
1/8 |
1/12 |
1/16 |
1/24 |
1/32 |
1/64 |
取扱説明書には、以下のように記述されています。
LFO の周期を [TEMPO] ノブで設定したテンポに対する倍率で設定します。テンポに対して、設定した値(音符)の長さが 1 周期になります。
引用「microKORG XL+ 取扱説明書」より
例えば、1/4 にすると、1 拍が 1 周期になります。3/4 にすると、3 拍で 1 周期になります。
では、例として以下の実験を行ってみましょう。
実験(LFO:BPM SYNC)
測定方法
- PROGRAM [INITPROG]を選択
- 「LFO2:BPM SYNC」をON、「LFO2:SYNC NOTE」を1/4に設定
- 「LFO2:BPM SYNC」は効果がわかりやすいように[VOICE]を設定
- LFOの効果は、「VIRTUAL PATCH」セクションに初期値で割り当てられている1と2「VIRTUAL PATCH2(LFO2→PITCH)」を使って、「PITCH」に対して「VIRTUAL PATCH:INT(INTENSITY)」で効果の深さを+32に設定
- 「BPM」を60に設定
- A=220Hzを弾き、「LFO2:SYNC NOTE」を手動で4拍ごとに1/4、1/8、1/16に変更
音データ
BPMは、「1分間に4分音符を何回打つか」を設定しています。
BPM=60で「LFO2:SYNC NOTE」が1/4ということは、1秒間にLFOの位相が1周することになります。
BPM(本体ではTEMPO)に同期して位相が変わるのがわかりましたでしょうか。
まとめ
今回は、「シンセサイザー デジタル化で追加された機能(4)LFO(BPM SYNC、SYNC NOTE)」について説明しました。
曲のテンポに合わせて周期的な変化をさせるのは、使い方によって気持ちの良いものになります。
手動でやると大変(笑)
3/8や3/16のように、変則的にもなるし。
周期を長くしてテンポに合わせて戻ってくるのも楽しい。
最近ではより複雑なこともできるようになっているらしいですが、まずやってみるにはシンプルでよいと思います。
この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。
さて、次回は「シンセサイザー デジタル化で追加された機能(5)VIRTUAL PATCH」について説明します。
では。
このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。
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