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シンセサイザー microKORGとmicroKORG XL+、どちらがいいの?

この記事は約7分で読めます。

みなさん、こんにちは。
「カムカム・シンセサイザー」のKAMINです。

今回は、「microKORGとmicroKORG XL+、どちらがいいの?」についてです。

■microKORG

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■microKORG XL+

microKORGとmicroKORG XL+の違い

2002年に発売されたmicroKORG(以後、初代microKORGといいます)。

そして、後継機として2012年にmicroKORG XLとして発売され、その後バージョンアップ版として発売された、microKORG XL+。

どちらも、現在も発売されているロングセラー機です。

どちらにも特徴があって、甲乙つけがたい部分があります。

音作りの視点を重視しての結論をいうと、

  • 本体だけでエディットする、デザインが気に入っている・・・初代microKORG
  • PCと接続してPC画面上でエディットする、いろんな音作りの機能の可能性を試してみたい・・・microKORG XL+

であると思います。

スペック的にみると、

  • 同時発音数は、初代microKORGは4音でmicroKORG XL+は8音
  • エンジンが違う(初代microKORGがMS2000[2000年発売]、microKORG XL+がRadias/R3[2006年/2007年発売])
    ※引用「新しいビンテージを目指す──microKORG XL開発者に聞く」(ASCII.JP)より
  • デザインが違う(これは好みで、やはり大事!)
  • 鍵盤のタッチが違う(でも、どちらもミニ鍵盤です)
  • エフェクトの種類が違う(エフェクトを含めてシンセサイザーの音作りを楽しむ方にとっては違います)

同時発音数は音作りで音に厚みを加える機能を設定すると同時発音数が減ってしまったりしますので、「ソロ+ちょっとしたバッキングで使用」と考えれば、割り切れる要素ではあります。

で、さらっと書かれていたりしますが、「エンジンが違う」は音作りの機能としてmicroKORG XL+に多くの機能が追加されていることがわかりました。

操作面でも、ノブの操作でリアルタイムに変化できるパラメーターが初代microKORGだと固定ですが、microKORG XL+ではいろんなパラメーターの中から自由に割り当てることが可能になっています。

どちらを選ぶか、参考になればと思いますので、以下に詳細を記述します。

KAMIN
KAMIN

以下の表はKAMINが調べたものです。

なので、KORGのサイトでは掲載されていません。

大きな違いはエンジンの違いなので、詳細を比較する情報がほかにありませんでした。

初代microKORGとmicroKORG XL+の比較リスト

microKORG(初代)microKORG XL+
発売日2002年10月2012年10月
同時発音数4音8音
鍵盤ミニ鍵盤ミニ鍵盤
 改良された
 ナチュラルタッチ鍵盤
本体での音作り操作しやすい操作しにくい
Sound Editorありあり
音色の選択ボタン8つのボタンノブ
MIDI端子IN、OUT、THRUIN、OUT
※以下、
エンジン部の違いです。
エンジンMS2000
(2000年発売)
RADIAS/R3
(2006年/2007年発売)
VOICE MODESINGLE、LAYERSINGLE、LAYER、
SPLIT、MULTI
VOICE UNISONありあり
2~4VOICEの選択
ANALOG TUNEなしあり
VPM
(Variable Phase
Modulation)
なしあり
OSC2の波形SINE波の選択不可SINE波の選択可
クロス・モジュレーションの
設定の違い
OSC1サイン波に対して
OSC2の波形で機能あり
OSC1の波形はノコギリ、
三角、パルス、サイン等、
色々組み合わせ可能
PUNCH LEVELなしあり
FILTER12
FILTER ROUTINGなし(1つなので不要)SINGLE、SIRIAL、
PARALLEL、INDIV
FILTERのタイプの可変設定なしあり
BPFBPF -12dB/octBPF -6dB/oct
AMPの歪みパラメーターDISTOTION(ON/OFF)DRIVE(レベル設定あり)
Wave Shapeなしあり
EG23
FILTER EG RESETありなし
AMP EG RESETありなし
ベロシティの設定方法バーチャル・パッチで設定FILTER1,2、EG1,2,3に
個別パラメーターあり
LFOのRANDOM波形なしあり
LFOのSYNC NOTE


1/1
3/4
2/3
1/2
3/8
1/3
1/4
3/16
1/6
1/8
3/32
1/12
1/16
1/24
1/32
8/1
4/1
2/1
1/1
3/4

1/2
3/8
1/3
1/4
3/16
1/6
1/8

1/12
1/16
1/24
1/32
1/64
バーチャル・パッチ46
バーチャル・パッチの
ソース
EG1, EG2, LFO1, LFO2,
VELOCITY, P.BEND,
MOD.WHEEL,
KEY TRACK
EG1, EG2, EG3,
LFO1, LFO2,
VELOCITY, P.BEND,
MOD.WHEEL,
KEY TRACK,
MIDI1, MIDI2, MIDI3
バーチャル・パッチの
デスティネーション
8パラメーター40パラメーター
EQLOW EQ FREQ
[40Hz~1.00kHz]
LOW EQ GAIN
[-12~12]
HIGH EQ FREQ
[1.00kHz~18.0kHz]
HIGH EQ GAIN
[-12~12]
LOW EQ FREQ
[20Hz~1.00kHz]
LOW EQ GAIN
[-15~15]
HIGH EQ FREQ
[1.00kHz~20.0kHz]
HIGH EQ GAIN
[-15~15]
ノブのリアルタイム・
コントロール
5つのノブがあるが、
以下のパラメーターに固定
3つのノブに54のパラメーター
から割り当て可能
TEMPOノブは別途あるので、
実質1つの違い
 ノブの割り当て1CUTOFF(固定)54のパラメーターから
割り当て可能
 ノブの割り当て2RESONANCE(固定)54のパラメーターから
割り当て可能
 ノブの割り当て3EG ATTACK(固定)
 FILTER EG
  + AMP EG ATTACK
54のパラメーターから
割り当て可能
 ノブの割り当て4EG RELEASE(固定)
 FILTER EG
  + AMP EG RELEASE
なし
 ノブの割り当て5TEMPO(固定)TEMPO(固定)
エフェクトモジュレーター3種の中から1つ
 (パラメーター 2つ)
ディレイ3種の中から1つ
 (パラメーター3つ)
17種類のエフェクトの中から
2つのエフェクトを
同時に使用可能
(パラメーターが豊富)
エフェクトの順番シンセ→モジュレーター
→ディレイ
→EQ
TIMBREごと(シンセ→EQ)
→MasterFX1
→MasterFX2
アルペジエーターの
RESOOLUTION

1/24
1/16
1/12
1/8
1/6
1/4

1/32
1/24
1/16
1/12
1/8
1/6
1/4
1/2
1/1
ボコーダーキャリア(ボコーダーの音源)に
オシレーターを1個のみ
シンセ全体をそのまま
音源として使える
引用「microKORG取扱説明書」、「microKORG XL+ 取扱説明書」より一部引用

まとめ

KAMINが調べて上記スペックでいろいろと違いがありますが、操作性は音作りをする上で重要なポイントです。

ですから、音作りをする目的であれば、2機種の中からの選択では、

  • 本体だけで音作りをする・・・初代microKORG
  • PCと接続してSound Editorで音作りをする・・・microKORG XL+、初代microKORG
    ※パラメーターの違いは上記の通り。

といったところでしょうか?

この記事を読んだ方がシンセサイザーに興味を持っていただけたら幸いです。

では。

このブログでは、KORG microKorg XL+のSound Editor画面を使って説明しています。

シンセサイザーの中でベストセラーであるmicroKORGシリーズ。
その最新版であるmicroKORG XL+。

発売から年数は経っていますが、Sound Editorを使ってシンセサイザーの機能を学ぶ上では非常に強力なハードウェア・シンセサイザーです。

microKORG XL+

このブログで説明しているシンセサイザーは、これです。

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